[写真:床の杉板についた猫の爪跡]
ある家のリフォームの工事が始まります。
昨日は、その工事契約の立会でした。場所は、工事をするその家。
施主が住み変えで購入された家です。
その家は、ごく普通の家です。
築10年と少しで、そのまま住もうと思えば問題なく住める家です。
売主さんのこだりがあった家ですが、
施主のHさんの趣向とは違っていたため、
LDK だけを作り変える事にしました。
もったいない?
いえ、それは違うと思います。
その家自体に惚れ込んで買ったのであれば
そのまま使えばいいけれど
そうではない場合・・・
毎日毎日・・・ 毎日毎日・・・
朝起きて LDK に立った瞬間
「 私の居場所じゃない・・・ 」
と無意識に感じてしまうのです。
「 いつか変えたいな~ 」と思っていたとして
それが実現するまで
「 私の居場所じゃない・・・ 」
と感じ続ける ” 時間 ” こそが ”もったいない” と思います。。
人は ”なじんでしまう” 生き物です。
時間が経って、「変えたい」気持ちも薄れ、
自分の本当の気持ちも埋もれてしまいます。
人生で最大に近い高価な買い物をしても
自分自身が、何か次へのステップへ上らない・・・
そんなのでいいんですか・・・?
**
売主が引っ越し、がらんとしたその家にはじめて上り、
ふと、床の合板フローリングにある”大きな凹み傷”をみつけ
立ち止まり、しばらくそれを見ていました。
でもね
何も感情が起きませんでした。
何んの縁もない人が暮していた家だから、当然といえば当然か。。
建材フローリング、ビニールクロス、建材の建具・・・
部屋を形づくる ”建材3セット”
(*建材とは、建材メーカーの作る”製品”の事)
それでが 『 あたり前の家 』
現在作られるほとんどの家が その”建材3セット”でできてきます。
そうゆう家に入る時、、、、
気がついたんだけど、、、なんとなく
気を「ふっ」と張っている
ような気がします。
(魚の)ふぐが膨らむような。。
最初の写真は、
猫の爪跡がついてる杉板の床 です。
こんなに傷がついていても、気持ちが痛くなる事はありません。
むしろ気持ちが楽になる。
その床板を 私は受け入れられるし、、、
杉板も 私を受け入れてくれるような気がします。
あなたは、どうですか?
**
今回の工事で使うのは・・・・ やはり杉板!!!
断っておきますが、施主に強要してるわけではないですからね~^^
でも今回、、、初めての試みをさせていただきます。
もちろん、了解もらってますよ!
どんなふうになるか・・・
出来上がってからのお楽しみに~!
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