1月3日、虎ノ門ヒルズステーションタワー3階・art cruise gallery で昨年から開催中の「ソール・ライター」展に行った。
ソール・ライター展は、2020年の渋谷Bunkamura 以来。
コロナ騒動が大きくなりマスクはじめいろんな規制がされていき世の中がどんどんおかしくなりだし、息苦しくてムカムカしていた時だった。
ソール・ライター展の事を知り、その写真を見ると心がウキウキした。行かなければ・・と思った。
写真はもちろん素晴らしく、どの写真にもそこに映る人の動きの一瞬が切り取られていた。まばたきすると「その人」は過ぎ去ってしまうかのような感覚。
映画のワンシーンのようなストーリーが漠然とイメージされる。でもそれは、役者でもなんでもない町行く普通の人。
町にはたくさんの人がいてそれぞれのストーリーがある!・・そう思えて楽しくなる。
そして、写真とともにソール・ライターの言葉が掲示されていて、それが心に飛び込んできた。
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【ソール·ライターの言葉】
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私の好きな写真は、何も映ってないように見えて片隅で謎が起きている写真だ。
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神秘的な事は、馴染み深い場所で起きている。何も世界の裏側まで行く必要はないのだ。
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私が日常撮る写真は街や人。。ソール·ライターを知って「あ〜こんなもの撮って、、こんな撮り方して、、喜んでる人がいるんだ!」と、うれしくなった。
超マニアックな視点を持つ人に出会えて、幸せで励みになった。
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息苦しい時代の始まりだったが、「生きてる!」そんな感覚を自分の中にもって会場を出た。
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それから4年。。
当時とはだいぶ世の中は変わり落ち着いてきているが、底にある息苦しさはなくなってないように思う。
むしろ、厳しくなっているようにすら思う。
そんな時にまた、ソール・ライターに出会えた。
ソール・ライターの写真はやっぱり楽しい。写真に映る「その人」は何を考えていたのだろう?
答えはないけれど、そこに「生きてる」人達。
「ソールライターっぽいね!」って言われてもかまわない。こんな写真を撮りたくなる。
小ぶりな展示だったけれど、会場の構成もなかなかよかった。「迷路」ほどではないけれど、好きに動いて「そこで出会う写真を見る」っていう行為の面白さがある。
興味ある人は急いで! 1月13日まで