2018年にリフォーム工事をした 中板橋の家 に伺いました。
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工事してから4年経っています。床に張った杉板もすっかり色が変わり「風格」が出て来ました。
▼こちらは完成時
新品の時は、こんなふうにちょっとピンクがかって優しく初々しい感じがします。
それが4年も経つと ↓
全体的に色が濃くなり、いい感じに落ち着いています。
新品の時の華やかさみたいのはなくなりますが、とっても落ち着ける感じがする家になっています。
単純に色の濃さの問題だけではなく、4年という時間の中で刻まれた、汚れや傷や凹みがたくさんあって、そういうものが色とともに「深い」ものを醸し出すのです。
時間を経なければ生れない感覚です。そういうものが家の質となります。
古くなったものを見て「古くさい」と言う場合もありますが、決して悪い事ではないと思うのです。
時間を掛けた「質」を持っているのですから。
古くなる事を「劣化する」とも言います。きちんと劣化するものは、なんだか美しくもあります。
杉板をはじめ、無垢材には、古くなっていくにつれ美しくなっていく、という事もあるかもしれません。
この家は、ハウスメーカーで建てた家です。当然室内の仕上げは、壁天井がビニールクロスで床は合板フローリング。ピカピカしてきれいかもしれないけど、決して美しさは感じませんでした。
住む人が「いっしょに歳を重ねていく!」という感覚には、なれない気がします。
ともに過ごしていく杉板には、いとおしく 感じる時もあります。
ご自分の家なら、どんな材料を使ってもいい、、好きなものを使うのがいいと思います。
ただ 「いっしょに歳を重ねていく!」という感覚 かどうかは、とても大切だと思います。