写真は、ハウスメーカー建売・築1年で床を杉板にリフォームした家。
【コラム】本当でした!いい家なんて思えなかった私の家が変わりました
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先日、某ハウスメーカーで建てた戸建て賃貸を見学させていただきました。
そのオーナーさんは、約1年前に 家づくりの相談会 に来てくださった方。
プランについてや床に無垢の杉板を使う事についてのご相談でした。
それから約1年、「完成したので・・」と、ご招待をいただきました。
相談でお話ししただけなのに、呼んでいただけてうれしかったです!
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賃貸で床を無垢材とする事は、なかなかありません。
なぜなら、無垢材は扱いが大変だ!という認識が、不動産・住宅業界では一般的だからです。
無垢材ですから当然凹みますし場合によっては板が反ったり乾燥によってすき間ができる事もあり、「補修が難しい」 とか、「(最初以外)入居を考える人が内覧に来た時、凹みや傷がついた床を見て印象が悪く、申込を止めてしまうかも」という不安があるのです。
(無垢板の床材は、適切な施行をすれば上記のような状態になる可能性は低くなります)
それによって契約機会を失う事を不動産屋が嫌い、大家さんに「そんなの使うと大変ですよ」と不安を煽り、「一般的な仕様が一番」という話しに同意せざるを得なくなります。
作る側のハウスメーカーはクレームが怖いので、目につきやすい「傷と汚れ」の指摘を真っ先に受けるであろう無垢材なんて使いたくないのです。
今回拝見した戸建て賃貸でも、そのハウスメーカーでは事例がなかったとの事。
それでもそのオーナーさんは、私がさしあげた杉板のサンプルを持ち込み説得されたそうです。
その情熱もあってか、杉板の床が実現しました。
「床暖房をやめたら無垢板にしてもお釣りがきた」そうです。「無垢材は高い」という業界側の言い分は「床暖房関連費用+メンテナンス費」と比較した場合、間違っている事がわかります。
オーナーさんは家を建てる前によ~く勉強され「家の断熱性能を高めれば無垢材の床でも温かい家になる・・床暖房なしでも。」と理解されていました。
実現したの杉の床の家は、そのメーカーの社員の方々からも好評だそうです。
私は、すべて建材で作られたハスメーカーの家や新築マンションの住戸に入ると、息苦しさを感じます。でも、拝見したその家は玄関から杉の床で、最初から息苦しさを感じる事はありませんでした。
「そんなふうに感じるのは無垢材を使う家を設計している人だからでしょう」
と言われればそうかもしれないけれど、でも、多くの人も無意識には感じてるのではないかという気がします。真新しさに気を取られているだけで、時間が経つにつれ家に対して何か違和感を感じているのではないでしょうか?
違和感を感じない人もいるでしょうけれど、違和感を感じてもその理由がわからないから無意識に意識をそらしている人もいるかもしれません。
もちろん、無垢材より、汚れず傷付きにくく掃除しやすい建材のほうが好きな人もいる事でしょう。ご本人の価値観なので、それはそれでいいのです。
私は、生身である人間が、一番多く家と接する(じかに触る)足からの感覚を大切にしたいと考えています。
中古をリノベーションして住む事が特別ではなくなった今だからこそ、常に(擬似的な)新しさを装う賃貸ではなく、本物を使った「時間という質」のある賃貸を作っていくべきだと考えます。
さて・・
そのオーナーさんはなぜそこまで杉板の床にこだわったのでしょうか?
聞いてみました。
== 以下 ==
無垢床の前に、私としては、冬寒くなくて、夏涼しく、あまり、光熱費もかからず、
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(勉強のために見るようになった住宅系youtubeチャンネルで)床暖房をつけるなら、
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