![Lwh001_1121107 Lwh001_1121107](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6b/dd/44a6be0e9b262b97a6a50a1ea99f279f.jpg)
日曜日だったか・・・ TVで、様々な訳あり(?)な住宅の番組があった。
私は見なかったが、その中で、家の巾が1.8mの家が出ていたらしい。巾が1.8mしかないのに建主は内装を黒くし、キッチンは対面キッチンで、とにかくすごい家だった、とそれを見た家の者には 大ウケ だった。
個人的には、中古のマンションを買って好きなようにリフォームしたほうがよかったろうにと思ってしまうが、人それぞれ、いろんな考え方があるから、建て主にとって、その家で暮らす事、その街で生きていく事が幸せなら、それでいいのだと思う。
狭小住宅というのがひとつのジャンルとなった昨今、小さな家 も特別なものではなくなった。今の世情を考えれば、家というものに目一杯お金をかけず、小さな家に住む という選択は、むしろよい事なのかもしれない。
小さい 大きい というのは、基準があるわけでもなく、人のそれまでの住環境、考え方 による。ただ、家を持つ時には、実際の面積を、様々なところで実体験し、感覚としてもっておかなければいけない。資金がないから小さな土地しか選択肢がなく、だから小さな家 ・・・ という逆算式の考えだけでいくと、出来上がった小さな家に愕然とし、せっかくの家なのに、だんだんと苦痛になっていく可能性がある。
小さい家、大きい家、どちらもそれぞれの良さがあるし、それにふさわしい住み方・考え方がある。「大は小を兼ねる」というが、家については、必ずしもそうではない。もちろん住む事はできるが、そこでの暮しが心地いいかどうか別の話だ。大きい家でも結局ひと部屋に家族がいつも集まっていて他の部屋が物置になっていては意味がない。ある程度の大きさの暮しをしていた人が、そのままのつもりで小さな家に住む事は、まず難しい。
小さな家に住むには、それなりに暮しに対する思想と意志が必要だ。家自体も、小さいのだから何も(設計)する事なんて無い と思われるかもしれないが、実は、いろいろな事をきちんと考えておかないと、ちゃんとした暮しができなくなる可能性が大きい。
家が小さい・大きい に関わらず、大切な事は、日々の暮しを楽しむ事ができる家かどうかだと思う。
そのためには、どんな暮しがしたいか・何を大切にしたいか ひとつ大きなテーマを見つけるといいと思う。例えば、本好きな人は、図書館のような家を目指せばいいし、料理好きな人は、料理店のような家を目指せばいいし、雑貨好きな人は、飾り棚のたくさんある家を目指せばいいし・・・などなど。そんな暮しが実現し、毎日が楽しいならば、いい家 なのだ。
写真は、ある展示会用に作った LWH001 の模型。施主は、バイクのために家が欲しいと考えられた。始まりは、それでいいと思う。そこから、どうゆう家がいいのか、どんな暮しをしていくのか、イメージを膨らませていけば、目指す家の形が見えて来るかもしれない。
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私が提案する LWH という延べ15坪の小さな家も 時間を掛けて練ったものだ。ある程度は、いろんな状況に対応できると思う。 が・・・ それを超える状況(条件)は、たぶん無数にあるのだと思う。土地とヒトの数だけ。。
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