Home Room ・シンプルな暮らしと家

千住大橋の家ー工事中(7)

【居場所を作る】

この家は某ハウスメーカーで建てた家です。築6年でリフォームをしました。

2階は、よくある対面キッチンのLDK でした。

工事前はリビングダイニングのスペースが11帖ありました。これがまた微妙な大きさです。

TVを置く位置は決まっていますからそこらがリビングになり、キッチン側にテーブル置いてダイニングスペースになります。

でも、モデルルームと違って、それだけでは暮らしにはなりません。

いろんな物が出てきます。この家の暮らし方としてはリビングに家族の洋服を置いて置きたかったんです。

でも部屋にはそんな収納がありませんから、買ってきた収納が並ぶようになります。共働きで洗濯物だって重大な問題ですから、この部屋に「部屋干し」でした。

ハウスメーカーで建てた時にはそんなところまで踏み込んで設計しませんから、「とりあえず”部屋”」ができ、暮らしながら工夫するしかありません。

ですが・・・・

工夫するためには、「どういうふうに暮らしたいか」がわからないと考えられないんです。まずは、日常どういう行動をしてるのか?したいのか?を知る事が必要。(それだけでうまく考えられるわけではないのですが・・・)

目的を持って考える事が必要です。

それは 「居場所を作る」という事。

ただの部屋って、、私たちにとって、どう使っていいかわからないんです。

ソファーを置けばいいのかもしれません。でもそれさえも「なんとなく」です。

また、「居場所」というのは「人」だけではなく「物の居場所」も必要です。

この家の場合には「家族の洋服」がポイントでしたから、まず、リビングの一角にクローゼットを作りました。

天井まで届かない壁で囲われているところが新しく作ったクローゼット。そのぶん部屋は狭くなりますが、どうしても雑然とした「洋服置き場」がどこからも見えるよりはるかに気持ちが楽になります。

そしてリビングとの境の壁をTV置き場にしました。以前はこの壁の反対側です。そのTV置き場だったところに作り付けのベンチを作りました。(1枚目の写真)

窓の前にも台をつくり、L字型のベンチができました。そこが「人の居場所」です。

「ここ」って決まると必然的にそこに集まります。「ここ」って決まるとすごく楽です。どこをどう使っても自由です。ただ、最後は「ここ」になります。

「物の居場所」が決まるのも、すごく気持ちが楽です。ともかく「そこにしまえばいい」のですから。なおかつ、周りからあまり見えないので、忙しい時の「とりあえず」も心苦しくありません。そして、「そこ」にあるのですから「そこ」を探せばいい。すごく気持ちが楽だと思いませんか?

 

ベンチからキッチンの方向を見るとこのようになっています。格子のある小窓はガラスが入っていません。リビングで何かやってる物音や声はよく聞こえ、様子を感じられます。以前はこの壁がオープンでした。

キッチンは、奥様にとって「居場所」です。ちょっと家族との距離をとってこもれる場所。

距離をとると言っても物理的な距離を取る事は無理です。視覚をすこし遮断したかったのです。だけどまったく独立してしまうのも、子供達がまだ小さいので不安。そこで小窓を空けました。

子供達の居る場所(と思惑どおりにはなかなかいきませんが・・)、物の居場所、奥様の居場所、が出来ました。

**

オープンなのか、閉じるのか、はありますが、「居場所」が決まっていると暮らし方が楽になります。

 

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家と暮らし、そして生き方はつながっています。年齢には関係ありません。「メーカーの家」に違和感を感じる人、もっとシンプルな家が欲しい人、何か家の中がうまく落ち着かない人、そして自分の家が嫌いな人に、お勧めします。

リフォームは、大きく工事をすればたくさんの事が変わりますが、小さな工事でもそれ以上の気持ちの変化があります。ご興味ある方もぜひ読んでみてください。

 

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