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土地の記憶

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(仮)西の家 のMさんのところに、書類に印鑑を押していただくために伺いました。

その後、ちょっと確認したい事があって、家を建てる土地に行きました。

そこは、現在、Mさんに親戚のかたが、畑として使っているために、まだ幾らかの作物が残っています。

**

いくつかの点を確認して、畑(敷地)の中を歩いていると、隅に 彼岸花 が咲いているのに気がつきました。今年は例外として、本当にお彼岸の頃にならないと、その存在がわからない花です。それを見つけて・・・ 「ここは土をいじらないようにしよう」 と思いました。

改めて、その土地を眺めてみると、隅には、花が咲き、地表を覆う植物があります。

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畑として使っている土地だから、それが「土地の記憶」なのかもしれないけれど、畑のものは、毎年植えられ収穫されるもので、それを残すわけにもいかない。 でも、土地の周辺部で、毎年毎年、静かに咲き、枯れていくその草花は、、「土地の記憶」 じゃないか、と思うのです。

どれも残せればいいのだけど、今回の工事で残せそうなのは、彼岸花 だけかな。。

「土地の記憶」 は 新しくここに住む「Mさんの記憶」とは関係ないので、残す必要はないのかもしれない。 では、建売業者みたいに、一切がっさい、根こそぎ取払い、漂白されたみたいな、ただの「土地」 にするも、心苦しい のです。

Mさん!・・もしよかったら、その草花を、少し植木鉢に避難させておきませんか。。

**

Mさんの土地は、余裕があるから、「記憶を残す」 なんて事も考えられますが、都心の小さな土地の場合には、、、なかなか、そんな事言ってられない場合がほとんどです。

土地は、その所有者のものです。  ただ・・・ 

その人は、一時期所有するだけなのです。ずっと、そうやって受け継がれきたものです。いつか、、、誰かに引き継ぎます。

記憶も・・・・ ?

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Photo : Nokia N73 + Photoshop El

コメント一覧

しだ
ラララミツエさん!
やっぱり、こっちのほうがいいな~。書いただけでも楽しい気分になれるから!(笑)

彼岸花・・・ 今年はかなり調子狂ったみたですね。今頃咲いてるし、出てくるし。。 そういえば 道路脇では、ひまわりがまだ一生懸命伸びてました。早く花を咲かせないと。。

>「土地の記憶」として残す

地鎮祭では、それまでそこにあった草花や虫にも感謝するんですよ。
家を建てて、殺生 をしてしまうのだから。
でも、家を建てない部分については、
命を守ってあげられればいいかな って思うんです。
もしかしたら、おせっかい、迷惑、、な事なのかもしれないけれど。
ラララミツエ
こんばんは。
リクエストによりHN変えました(笑)
彼岸花が今色んな所で見かけます。
キンモクセイの香りも・・・。

以前見に行った土地で冬だったんですが
更地でしたが何か潰されかかってるなぁと思ったら
水仙がひょこひょこと顔をいくつか出していました。
以前はお庭だったのかなぁと想像していました。
その土地とは縁が無くなりましたが
敷地目一杯家が建てられ 
モチロン水仙なんて陰もなく・・
寂しい気持ちになったのを思い出しました。

設計の方がこうして
「土地の記憶」として残す、お気持ちがあるのは
とても素晴らしいなぁと思います。

是非また彼岸花が顔を出す場所が来年も残っていますように。
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