(仮)西の家 のMさんのところに、書類に印鑑を押していただくために伺いました。
その後、ちょっと確認したい事があって、家を建てる土地に行きました。
そこは、現在、Mさんに親戚のかたが、畑として使っているために、まだ幾らかの作物が残っています。
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いくつかの点を確認して、畑(敷地)の中を歩いていると、隅に 彼岸花 が咲いているのに気がつきました。今年は例外として、本当にお彼岸の頃にならないと、その存在がわからない花です。それを見つけて・・・ 「ここは土をいじらないようにしよう」 と思いました。
改めて、その土地を眺めてみると、隅には、花が咲き、地表を覆う植物があります。
畑として使っている土地だから、それが「土地の記憶」なのかもしれないけれど、畑のものは、毎年植えられ収穫されるもので、それを残すわけにもいかない。 でも、土地の周辺部で、毎年毎年、静かに咲き、枯れていくその草花は、、「土地の記憶」 じゃないか、と思うのです。
どれも残せればいいのだけど、今回の工事で残せそうなのは、彼岸花 だけかな。。
「土地の記憶」 は 新しくここに住む「Mさんの記憶」とは関係ないので、残す必要はないのかもしれない。 では、建売業者みたいに、一切がっさい、根こそぎ取払い、漂白されたみたいな、ただの「土地」 にするも、心苦しい のです。
Mさん!・・もしよかったら、その草花を、少し植木鉢に避難させておきませんか。。
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Mさんの土地は、余裕があるから、「記憶を残す」 なんて事も考えられますが、都心の小さな土地の場合には、、、なかなか、そんな事言ってられない場合がほとんどです。
土地は、その所有者のものです。 ただ・・・
その人は、一時期所有するだけなのです。ずっと、そうやって受け継がれきたものです。いつか、、、誰かに引き継ぎます。
記憶も・・・・ ?
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Photo : Nokia N73 + Photoshop El