17年前に設計したレストラン。
場所は 目黒区。東急東横線・都立大学駅から南に向かい緑道と交差するところ。
地上は入口だけで地下にメインの部屋があるテナント物件で
「隠れ家のような店を作りた」 というオーナーの希望とも合うものでした。
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三角の角地にあり、メインの道路のすぐ脇で、とても目につく場所。
雑然とした街並で交通量も多い道路に面しているので、落ち着いた質のある場所にしたいと思いました。
店のエントランス部分を板塀で囲い、日常との区切りをつけようと思いました。
また、その板塀の中に照明を入れ、夜には穏やかな光と影を作りました。
▼地下の店舗の様子
オーナーはとても喜んでくれた店だったんですが
なかなか集客がむずかしくて、いろいろ試行錯誤をしたようですが、数年後には撤退しました。
その後は別の飲食店が入っていたのですが・・・・・
その後の事はわかりませんでした。
先日、近くに行く事があって、気になって様子を見に行ってみました。
そうしたら・・・・
こんなお店になっていました。
カフェのようです。
法規的には、ちょっと「?」ですが、街には合っているかもしれません。
よく見てみると、塗り壁で仕上げた外壁やエントランスのドア、テントに隠れてますがその下の白い庇とか、当時のままのようです。
別に特別な感情もないですけどね。。
今、、、当時の写真を改めて見ると・・・
ものすごく一途に、一生懸命に考え、図面をまとめ、現場に何度も行っていた事が蘇ります。
今でも、いい店だったと思っています。
でも・・・
深みがないな。。
今なら、、もっと違った提案をします。