LWH001は、見積もりが出ています。
予想通りというか、希望金額よりオーバー。
その場合どうするか・・・
1)仕様を変更し、また削れるものは中止として 減額する
2)予算を増やす
そのどちらかしかありません。
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設計図は、予算が(できるだけ)オーバーしないよう引き締めつつ作ります。でも、施主の希望もできるだけ実現したいので、<できるだけ>それを盛り込みます。
そして、出てきた見積金額が 希望の形の値段 です。
正当化するわけではないですが、予算オーバーするのは 常 で、そこからが、本当の実現のためのスタート です。
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LWH001の施主Yさんは、予算オーバーした事を、マイナスのイメージではとらえていません。
むしろ、今まで色気を持っていた事をばっさり諦められる と意欲的に 減額 に取り組んでいます。
見積を出すためには、設計はもちろんですが、施工会社も、人と時間を使っています。
見積を出す事は、決して タダ ではありません。
施主の希望を実現するために、たくさんの人が関わっていきます。
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施主の顔が見えない、、誰が住むのかわからない、、いや、そんな事はどうでもいい 建売住宅 を作るのではありません。 〇〇さんという施主のために、人が動いていきます。
ネットで探せば 見積のカラクリ なんて事は山程出てきます。疑い出せば切がありません。
ただ、見積もり金額にいろいろな事含ませ、少しでも多く利益を乗せる というやり方では、もう依頼する人達を引き付ける事はできなくなっています。施工会社が 正当な利益を得て仕事をする事は、当然の事です。安い見積を出す業者=いい業者 というわけではありません。安い金額は、施主のため とは言えません。でも、高い金額もまた、業者にとっては命取りです。正直に対応していく業者が、最終的には、よい仕事をしてくれます。
希望を積み上げた見積金額を見て・・・
「高くてこれはダメだ」と思うのではなく
「そうか、(自分の)希望の形は、この値段なんだ」と冷静に考えてください。
金額の理由を確認してみてください。考え方の違いで高い金額になっている事もあります。仕様を変える事で、性能を大幅に下げる事なく金額が下がる事もあります。施工会社の経験と知恵をかり、一緒に金額を下げる事・・・それが、共に作る 第一歩 です。
施主・施工者・設計者 ・・・ どれも同じ目的で向かっていく事 が必要です。
見積金額を見て 沈む のでなく、、実現に向けて意欲を持つ事は、、、最終的に、関わる人全員の意欲を上げる事になります。
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人の労力や想い を受け止める事、 そして、自分自身が(実現のための)意欲を持つ事 それが 施主の仕事 と私は思います。
工事が始まったら、現場で、職人さんに声を掛けてください。見る事、どれもこれも、真新しい経験だと思います。その感動を、言葉にしてください。直接職人さんに言えなければ、監督に言ってください。喜んでもらって嫌な人はいません。喜んでもらうからこそ「よりよく」やってあげたくなるのです。みんなが、〇〇さんのために!
そうやって、現場を乗せる事 も施主の仕事です。
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写真は、久々の休みに見た 久々のすっきりした夕暮れの空です。
ブルーの空に細い月が浮かんでいます。
これを見て、ブルーな気持ちになるか、雲少ないスッキリした空と月を見て、明日への力を感じるか・・・・
さて、どちらですか!
[Photo : Nokia N73]
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私の今までの仕事でも、1回で金額が決まった事はありません。でも、くじけてしまった人はいません。皆さん、金額を見て、ビックリしても、「よぅ~し!」と、金額にチャレンジされました。金額のケタが違うので、正直言えば、私もビクビクなんですが^^・・・皆さんの前向きな姿勢に、私は救われて来ました。改めて 感謝!
今日も蒸し暑いですが、みなさん お元気ですか!