私のところにある 白熱灯の フラットボール電球。
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この形が醸し出す雰囲気が好きで、いくつかの家で使った事があります。
もうすでに生産中止なので、どこを探してもないでしょう。
ネットオークションには出てくるみたいだけど。。
点灯すると、全方位に光が広がるので、
このランプ一つで部屋のメインの照明としても使えていました。
ランプの上の(陶製の)プラグが明るくなっているのを覚えておいてください。
先日、ダイソ- に行ったら、電球型のLEDランプが売っていて驚きました。
即買いました。
その電球でどうゆう雰囲気をつくるのか?、明るさは?
と、幾種類もの電球を持っています。
一応、研究目的です。
(”電球が好き”という部分もあるのだろうと思います)
形状は、白熱灯の普通球と同じ。・・・だけど
ガラス部分は全体の半分くらい。
白熱灯の”ガラス感”とは違い
”装置” もしくは ”電子機器” のように感じます。
LED電球は、目的によりいろいろな形状があります。
ダイソーで買ったのは、電球型 の ”広配光タイプ”
点灯すると
白熱灯の普通球に近づけた光り方です。
(白熱灯の)60W相当 810 lm(ルーメン) E26 電球色
実際に使ってみて、「これなら白熱灯から変えても使える」 かな
と思います。
ただ、かなり改良されてきているとはいえ
白熱灯の光り方とは、違います。
それは何かというと
白熱灯は、光にグラデーションがあります。
つまり、中心が明るく、離れるほど暗くなっていく。
白熱灯の光は”海の波”のようなイメージです。
沖では高い波も、砂浜にくると小さくなり、さらに、ほわ~っと広がりますよね。
LEDでももちろん、中心から離れれば暗くなるのですが
白熱灯と違うのは、光の力が強く、
部屋は平均的な明るさになる、、、という感じです。
LEDの光は”光線の束”です。
”波”のような柔らかさではなく”ザクザク”って感じ。。
でも、だいぶ、、変わりましたよ。
白熱灯の光の柔らかさは作れないかもしれないけど
私は使ってもいいと思います。
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白熱灯の 60W とか 『ワット』 で照明を考えてきました。
蛍光灯でも 「白熱灯60W相当」とかの表記でしたから
感覚的にわかりました。
LEDになり、lm(ルーメン)やlx(ルクス)を考えなければならなくなり
これまでの”感覚”では設計できなくなりました。
けっこうめんどくさい・・・。
ただ、今回取り上げた”電球型”では、60W相当 とかの表記は
白熱灯に置き変えてもだいたい同じで
明るさを考える場合も、やりやすいと思います。
あまり明るくない照明と、穏やかな光に包まれる”なんだか落ち着く”部屋を設計します。
志田茂建築設計事務所