鉄道の主な駅には、元々市街地があり、たいがいは線路の片側。
その反対に新しい大規模な街ができていきます。
それまで地域の中心だった 旧市街地 は、まるで取り残されたかのよう様相に変わります。
大宮の場合も、西の新都市に対し、東は、昭和のままの街。
古い雑居ビル、昔からの一杯飲み屋と食堂、そして「戦後のまま形づくられた」 街のいたるところにある 路地 。。。
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路地 が好きです。
それは、人間の体で言えば、動脈から分かれた細い血管のよう。
路地のある街は魅力的です。
そこに、人々の生の姿があります。
西口の「大階段」に比べて、、、路地 は活き活きとしています。
なかには、店舗がほとんど閉まって、足を踏み込むのもためらうところもあります。
その緊張感は、、、「大階段を降りる緊張感」とは全く別・・・・ わくわく感 。。
その先に、もしかしたら宝物があるような ・・・ そんな 。。
でも・・・
いつか、ここも再開発が入り 消滅してしまうのでしょう。
災害や火災時の避難と消化・救助活動が優先されます。
命が一番大切です。それは 全く異議を唱えるものではありません。
ただ、、、
大文字の都市作りでは、魅力的にはならない事が 明白なのです。
東口が再開発され、西口と同じになった時 ・・・・
この街の 「表と裏」 はなくなります。
「裏」に満ちていた愛すべきもの達はどこに ・・・。
いや、裏が表となった時・・・ そのそばに 裏 ができるのかもしれません。
もしかしたら ・・・・ 表の中に ・・
(終)