Home Room ・シンプルな暮らしと家

都市の表と裏 (後)

090203oomiya_2

鉄道の主な駅には、元々市街地があり、たいがいは線路の片側。

その反対に新しい大規模な街ができていきます。

それまで地域の中心だった 旧市街地 は、まるで取り残されたかのよう様相に変わります。

大宮の場合も、西の新都市に対し、東は、昭和のままの街。

古い雑居ビル、昔からの一杯飲み屋と食堂、そして「戦後のまま形づくられた」 街のいたるところにある 路地 。。。

****

路地 が好きです。

それは、人間の体で言えば、動脈から分かれた細い血管のよう。

路地のある街は魅力的です。

そこに、人々の生の姿があります。

西口の「大階段」に比べて、、、路地 は活き活きとしています。

なかには、店舗がほとんど閉まって、足を踏み込むのもためらうところもあります。

その緊張感は、、、「大階段を降りる緊張感」とは全く別・・・・ わくわく感 。。

その先に、もしかしたら宝物があるような ・・・ そんな 。。

でも・・・

いつか、ここも再開発が入り 消滅してしまうのでしょう。

災害や火災時の避難と消化・救助活動が優先されます。

命が一番大切です。それは 全く異議を唱えるものではありません。

ただ、、、

大文字の都市作りでは、魅力的にはならない事が 明白なのです。

東口が再開発され、西口と同じになった時 ・・・・

この街の 「表と裏」 はなくなります。

「裏」に満ちていた愛すべきもの達はどこに ・・・。

いや、裏が表となった時・・・ そのそばに 裏 ができるのかもしれません。

もしかしたら ・・・・ 表の中に ・・

(終)

コメント一覧

しだ
おお~mytechさん、久しぶりです!
お忙しそうですね!
junさんはじめ みなさんお元気ですか!?

私も大宮は通過駅でしかなかったのですが、、
これから、降りるようになるでしょう。。。たぶん。

浦和から大宮までの区管のすさまじい開発を見てきました。
近代的に作られた街のイメージしかなかったので
こんな世界があった事は、驚きです。
西口は、特に見るものはありません。
いつか、また東口に降りる事があったら
ちょっと散策してみてください。

ロータリー前の東方行に伸びる道など
「三丁目の・・・」を彷彿させるような。。
私だけかもしれないけど^^

mytech
mytechです。
http://kurashi-no-shiori.com
大宮東口....。前の仕事でしばらく足を運ぶ機会がありました。
私もそれまでは大宮駅は単なる通過駅だったのですが、降りてみて「!」でした。駅に寄り添うように昔ながらの街並みが広がっていて、びっくりしたのを覚えています。
西口は足をほとんど踏み入れていません。鉄道博物館へ行くときにかすったくらいでしょうか(汗)。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「街歩き-街を考える」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事