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渋谷区公共トイレ A案 vs B案

▲渋谷区トイレ【A案】設計:隈研吾

 

▲渋谷区トイレ【B案】設計:伊藤豊雄


先に、勝手にA案B案と付けた事をお詫びします。

**

明日2021年7月23日から東京オリンピックが開催されます。そのメインスタジアムである新国立競技場、、旧競技場の建て変えコンペでのドタバタ劇は、今にして思えばこのオリンピックを表していたのでしょうね。

国際コンペを白紙にし、日本人による指名コンペになり、A案とB案で争われました。そして勝利したのがA案。設計(代表)は隈研吾。敗れたB案は、伊藤豊雄。

当時の記事で思い出してみてください。

→ こちら

予算が1500億円なんて、、一体なんだったんでしょうね。

個人的には、今後の維持費を考えれば A案 はあり得ないと思っていましたが、結果はA案。

それから6年後、象と蟻 ほどの規模の違いがありますが、同じ二人の建築家の設計による二つの建築が出来上がりました。渋谷区が進めているトイレプロジェクトによる「公共トイレ」です。

新国立競技場にならって A案を隈研吾さん、B案を伊藤豊雄さん、として、二つのトイレの写真をここに掲載します。

この記事を書く理由は、ネットで見た隈さん設計のトイレに衝撃を受けたからです。

感動という意味ではなく「えっ、これでいいの?」という衝撃。

ネットにある様々な記事ではどれも称賛しています。それも衝撃でした。「みんな本当にいいと思ってるんだろうか?」と。

だから、一度見に行かなければと思っていました。

まずはちゃんと、周辺を含めて、そこにどんなふうに存在しているのかを見たかったのです。

公園内に作られています。公園の入口あたりから見ました。

「まあ、こういう在り方もあるか」と・・・思いました。

近づいてみます。

これが諸々の記事によく出ているアングル。

「う~ん・・・・」

反対側から

池があるのでそちらから

公園の脇の道路側から

近くから

どうでしょう?

なんというか・・・張り付けられてる「木」がかわいそうと思いました。

もしこれが何かしらの遊具だったなら「有り」かもしれない。子供が木と触れ合う事ができるとか、アスレチックみたいなものとか。。

でもこれはそうではなくてトイレとはいえ「建築物」です。コンクリート製の箱に木を適当にくっつけただけ?・・・意図はあるんだろうけど、ぜんぜん「想い」みたいのが感じられない。案内板(配置図)見てわかる通り、路地になっているんだけど、そのワクワク感も無い。これはあくまで個人の感覚ですけどね。

建築の工事で、塗装屋さんが板を塗装する時に、こんなふうに板を立て掛け乾かすんですが、そういう「途中」感しか感じられません。途中のままで終わっちゃった・・・みたいで、やっぱり 「これでいいの?」感は、変わりませんでした。隈さんの設計した建築をいくつか見てますが、どれもそんなふうに感じます。

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次に B案 伊藤さん設計のトイレ。場所は神社のある小山のふもと、環状6号線(山手通り)に面している場所です。

これを見てふと、新国立競技場のコンペを思い出したんです。規模は違いますが根本的な部分で共通しているような形。

勝手な推測ですが、キノコみたいなイメージなんでしょうか?

先に案内板(配置図)を。

アフリカかどこかの集落のようです。

狭いんですが「路地」感もあって、ちょっと、楽しい感じがあります。

曲線である事や丸いタイルや細部の納まりから、全体的になんとなく優しさを感じます。

男性用トイレの上を見上げると

壁と屋根の間のスリットから入る光が天井に反射し(照明が、、か?)間接照明となり柔らかな光が注ぎます。

そして、公共建築である以上、メンテナンスが大切で、伊藤さんの設計したトイレのほうがあきらかにメンテしやすいです。

**

トイレ建築 A案 B案 対決は、、、、

B案の圧勝!

(*あくまで個人の感想です)

 

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