「”平和な朝”という感じがします。」
中古で購入した家のLDKをリフォームした家です。
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最初の言葉は、ご主人のHさんの話しです。
朝早くに出勤されるHさん・・・
早朝起きて、2階から降りてくると、正面にこのガラス戸があります。
このガラス戸を 「いい!」 と言ってくれます。
そして、一生懸命考えて、言葉を見付けて・・・
ガラス戸越しの世界が
平和な朝 と言う感じがするんです
と言われました。
思わず私もうれしくなって
「そうなんですよね~ わかるな~」
と言ってしまいました。
男性が、そうゆう事に気づいたり、言葉にしてくれるのが、
すごくうれしいです。
こうゆう感覚の世界って、どちらかというと男性は苦手だったり、鈍感だったりしますから。。
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既製品のドアでもガラス戸はあります。
でも、感じるものが違う。。 本当に違います。
既製品は、工事する時、取付が簡単で、
使う人にとっては、開け閉めがスムーズでよいものです。
それに対して、木製のガラス戸は、
重さを感じるし、風が吹きぬければガタガタするし
もちろん値段も高いし、、、、
積極的に選択するものではないかもしれません。
でも、その木製建具の回りにある空気感や・・
既製品と同じように透明ガラスであっても
ガラス越しに感じる世界は・・・
まったく違います。
手に掛る建具の重さ・・
薄いガラスの張りつめた感じ・・
割れそうなある種の緊張感・・
(*普通の開け閉めで割れる事はありません。)
そうゆうものが、生身の人間の根本的に持っている”感性”と結びつくのかもしれません。
薄いガラスに写り込むこちらの世界と、ガラスの向こうの世界が重なり、そして、そこに別の世界があるような・・・ そんなふうに感じます。
ガラスの深く澄んだ、藍色の世界が好きです。