本郷山村留学センターの紹介

山口県岩国市の山奥にある、本郷山村留学センターを保護者目線で紹介するブログです。

元留学生に10の質問(2)

2020-06-04 16:44:31 | 参考
本郷山村留学センターの元留学生に10の質問。

Q1:何年生の時に山村留学しましたか。
A1:5年

Q2:本郷に何年間いましたか。
A2:1年間

Q3:山村留学のきっかけは。
A3:4年生の冬休み頃、父が新聞を読んでたら山村留学センターが載ってたから。

Q4:最初はどんな印象でしたか。
A4:見学した時は、ソフトをしていて楽しそうだった!センターの中も、子供心にして楽しそうだった!

Q5:当時の佐古先生はどんな感じでしたか。
A5:森先生は朝型、佐古先生は夜型で、夜、少しテレビを見させてくれる先生で宿直の日は嬉しかった。
ソフトで走るのが早かった。
叱る時は、森先生は、尻かぶり😖佐古先生はケツバット!私は逃げ切って、1度もやられてない。

Q6:一番の思い出は。
A6: 夏キャン。羅漢山にテントを張って、寝袋で寝た。

Q7:よかったことは。
A7:今となって、親の有り難さがわかる。

Q8:いやだったことは。
A8:ホームシックになった。かなり酷いヤツだったらしい。佐古先生が知っている(笑)

Q9:大人になった今、ご自身にとって、山村留学にはどんな意味があったと思いますか。
A9:言葉では、難しい。

Q10:本郷山村留学センターに対する思いをお願いします。
A10:難しい世の中になってきて私がいた頃とは、随分様子が変わってきたけど、修了証書を貰った、子供達の故郷として潰れないで欲しい。


一日のタイムスケジュール

2020-06-04 01:05:20 | 基本情報
・起床
平日は6時半に起床です。
起床当番さんは、、その15分前に起きて、館内のカーテンを開けて回ったりします。
休日は7時半に起床です。
目の覚めている子も、時間までは、布団の中にいるようです。

・朝食
起床後、30分後に朝食です。それまでに、布団を畳み、顔を洗い、着替えを済ませます。

・登校
7時40分には、全員で留学センターを出て、学校に向かいます。
それまでに、歯磨きをし、荷物の準備をします。
早く準備のできた子は、本や新聞を読んだりしています。

・下校
学校が終わる時間は、学年によって違います。
帰ってきたら、おやつがあります。

・入浴
17時に入浴が始まります。
シャワーは使わないきまりになっているようです。(実際どうしてるかは分かりません。)

・夕食
18時から夕食です。
食事のときはいつも全員で「いただきます」「ごちそうさまでした」を言います。

・学習時間
食後はテレビなど見て自由時間を過ごし、19時半から1時間、宿題などの勉強をします。

・消灯
次の日の準備や歯磨きをしてから、小学生は21時には就寝です。
中学生は、さらに勉強のため、22時半まで起きていてもいいことになっています。


服装・持ち物

2020-06-04 00:36:38 | 参考
入所時には、留学センター用、学校用と、準備するものがいろいろあると思います。

子ども達の服装は、基本、黒っぽいジャージで、その他も華美なものはよろしくないことになっています。

スマホ、電子ゲーム機、カメラ、ドライヤー、マンガ、雑誌などは持ち込み禁止です。

自分の持ち物は基本的に、自分で管理、整理整頓する必要があります。すべてに記名も必須です。
部屋替えもありますので、荷物が多すぎると移動が大変です。

ランドセルを帰省時に持って帰ることはありません。

自分の机に、家族の写真などを飾っている子もいたりします。


一般論として

2020-06-03 19:43:40 | 子育て
NewsPicks Magazine Winter 2019 Vol.3 未来の子育て』に、「子どもをニューエリートに育てる方法」という対談が載っています。

山村留学にも言及があったり、子育ての参考になる面があると思いますので、抜粋してみたいと思います。

高濱正伸:いわゆる「人間力」ですよね。
思考力や判断力、表現力といった生きる力を育むには、子どもが10歳になるまでの働きかけが重要です。
この時期の子どもは母親の影響力が大きいので、過干渉にならないようにした方がいい。
でも、母親にとってそれは難しいことなので、父親が大局的な視点を持ってほしいと思いますね。
例えば、外遊びをたくさんさせるとか、サマースクールやキャンプに参加させるとか。
花まる学習会でも、野外での体験学習を実施していますけど、親元を離れて、親以外の大人や子どもたちと自然の中で過ごす間には、五感が刺激されたり、時にはトラブルに遭遇したり、ケンカが起こったりもします。
そうしたときに、問題を解決したり、コミュニケーションの方法を考えたりするなどたくさんのことが学べるんです。
実際、親御さんたちに話を聞くと、子どもが野外体験から帰ってくると、成長したのを実感できるという声が多く聞かれますね。

藤原和博:僕も10歳まではしっかり遊ばせた方がいいと思いますね。
そして、世代や立場を超えた人間関係にもまれることも大事です。
僕はそれを「ナナメの関係」と呼んでいるんですけど、昔はそのナナメの関係が、地域社会にあったんですよ。
学校の先生や母親に叱られて、家に帰りたくないというようなときには、近所のおばさんやおじさんが声をかけてくれたり、家に上げてくれたりして。
それから、僕は当時にしては珍しく一人っ子だったんですけど、友達にはほとんど、きょうだいがいたんですね。
そのお兄ちゃんやお姉ちゃんたちと一緒に遊んでもらうために、愛想を良くするとか戦略を立てたりもして(笑)。
そういうところで、自分で考えて、みんなが納得できる解を見いだしていく「情報編集力」が鍛えられたんです。
家を建てるときには、柱と柱の間に筋交いを斜めに渡して、補強しますよね。
ナナメの関係はまさにその筋交いのようなもの。
家庭や学校で何があったときでも、ナナメの関係があれば、子どもの支えとなってくれます。
地域社会が衰退して、ナナメの関係を持ちづらくなった今は、サマースクールやキャンプを活用するのも有効だと思います。
(中略)
加熱する中学受験戦争の呪縛を解く、情報編集力を鍛えるという意味では、僕は留学を勧めたいですね。
小学校のうちならキャンプよりも期間が長い山村留学とか、高校から海外に留学させるのもいいと思います。


『やまびこ通信』

2020-06-03 16:07:42 | 参考
本郷山村留学センターの子ども達は、毎日、日記を書きます。

各自、日記帳を用意して、その日の出来事などを書き、それを先生が読んでくれて、コメントをつけてくれます。

保護者のもとには、月に1回『やまびこ通信』が送られてきます。
先生がたの、日々の様子など伝える文章と、子ども達の日記が一人一つずつ、それに写真も載っています。
5月号であれば、5月の日記のなかから自分がいいと思うものを選び、『やまびこ通信』用に清書します。

月に1回の『やまびこ通信』は、保護者には楽しみなものになると思います。

また、留学センター行事として、月に1回ほど「手紙の日」があり、子ども達は家族に手紙を書きます。

普段から、家族や友達に手紙を書く、筆まめな子もいたりするようです。


本郷山村留学センターの歴史

2020-06-03 14:44:30 | 基本情報
1958(昭和33)年、本郷村の小学校児童数は352名(最大)。以降、減少を続ける。
1977(昭和52)年、本郷村の小学校児童数は96名。児童数を確保し、教育レベルを維持することが課題となる。

1987(昭和62)年、本郷村が本郷山村留学センターを開設。
2004(平成16)年、本郷山村留学センターの建物を新築。(http://nagano-arch.co.jp/projects/山村留学センター
2006(平成18)年、市町村合併により、岩国市に事業が引き継がれる。実施・運営主体が本郷村から、実施主体は本郷町、運営主体は岩国市となる。

「本郷の場合、かつては玖珂郡本郷村であったが平成18年に岩国地域8市町村と合併し岩国市本郷町となった。
合併当初はセンターへの市の理解が得られず従来の運営が行えなくなり指導員の確保に苦労したという。
(中略)本郷では女子中学生に思春期と派閥ができ交友関係に支障をきたすなどの理由で更新を認めていない。
(中略)本郷では平成5年から小学校と提携し男性教職員もローテーションで宿直を務め、行政からの支援もあり連携ができている。」
https://www.jstage.jst.go.jp/article/aija/80/716/80_2191/_pdfより)

本郷山村留学センターは、「旧本郷村が、地元小学校の児童数の確保と地域の活性化を目的に開設」(http://www.hiroshimapeacemedia.jp/kikaku/child/news/110507c.htmlより)したことが始まりです。
現在も、地元の子どもだけだと、0名の学年もあり、留学生がいなくなれば、学校の存続はアヤシイかもです。

今年度の留学生は、34期生です。山村留学として、長く続いているほうではないでしょうか。
建物も立派ですし、本郷山村留学センターの先生がたが、しっかり子どもたちの面倒をみてくだっているからこそだといえます。

元留学生に10の質問(1)

2020-06-03 13:50:09 | 参考
本郷山村留学センターの元留学生に10の質問。

Q1:何年生の時に山村留学しましたか。
A1:3年生

Q2:本郷に何年間いましたか。
A2:7年間

Q3:山村留学のきっかけは。
A3:いとこが留学していたから

Q4:最初はどんな印象でしたか。
A4:とても楽しそう

Q5:当時の佐古先生はどんな感じでしたか。
A5:親戚のこわいおじさん

Q6:一番の思い出は。
A6:食事をみんなと食べる事

Q7:よかったことは。
A7:家では1人での生活が多かったが、留センに来て、沢山の友達ができた事
いろんな体験
人としての大事な事を学べた

Q8:いやだったことは。
A8:家族とはなれないといけなかった事

Q9:大人になった今、ご自身にとって、山村留学にはどんな意味があったと思いますか。
A9:書ききれないほど沢山の意味があった

Q10:本郷山村留学センターに対する思いをお願いします。
A10:続けられるなら、もっと続いてほしい


読書のこと

2020-06-02 23:40:47 | 参考
本郷小中にも、もちろん図書スペースはありますが、やはり冊数は少ないといえば少ないです。

なんと、学校には岩国市の自動車図書館が月に2回、やってくるようです。

『中央図書館発自動車図書館』
https://www.library.iwakuni.yamaguchi.jp/library/car-chuou

子ども達は、ここで本を借りることもできて、好きな本を読むことができます。

本郷山村留学センターにも、本棚に本はずらっと並んでいて、子ども達は割とよく本も読んでいると思います。


運動会のこと

2020-06-02 17:43:50 | 参考
学校で行われる『合同秋季大運動会』には、小中学生だけでなく、保育園児、地域のかたがたも参加します。

プログラムを簡単に紹介すると、

かけっこ
綱引き
玉入れ
デカパンリレー(親子競技)
大玉ころがし
一輪車(表現)
フォークダンス
本郷自慢with岩国音頭保存会
応援合戦
紅白リレー

こんな感じです。

本郷自慢with岩国音頭保存会は、誰でも参加OKで、「本郷自慢」という音頭に合わせて、盆踊りのようにぐるぐるまわりながら踊ります。

子ども達は紅白に分かれ、それぞれに一致団結して勝負です。


一輪車の練習

2020-06-02 17:03:09 | 参考
本郷山村留学センターには一輪車が、玄関横辺りに並んでいます。自前のものもあります。

自由時間などに、留学センターの玄関前で練習を繰り返し、乗れるようになると、留学センターの周りをぐるりと一周したりします。

こぐことよりも、じのりという、支えなしに一輪車に自分で乗ることのほうが難しいようです。アイドリングを長くするのも、なかなか難しいようです。

学校にも一輪車があります。フラミンゴという背の高い一輪車もあって、乗りこなせる子もいるようです。フラミンゴに乗る時は登り棒を使い、降りる時は飛び降りるのだとか。

一輪車は学校の運動会の競技にもなっていて、子ども達が全員で、いろんな技を見せてくれます。
秋の運動会までに乗れるようになるよう、頑張って練習です。



学校の制服

2020-06-02 02:21:07 | 参考
岩国市立本郷小中には、制服があります。

中学校の制服は普通ですが、公立小学校に制服があると聞いたときは驚きました。
小学校は私服が普通だと思っていました。

どこの制服屋さんで買えばいいのか先生に尋ねると、
「イオンで買ってもらえばいいですよ」
「???」
制服って、イオンで買えるものだっけ?

制服というと、学校ごとに違うものという先入観だったのですが、色と形が同じであればよいという、いわば固有ではなく一般的な制服なのでした。

白のポロシャツは、各自用意する必要がありますが、紺の上下は、本郷山村留学センターで貸してもらうこともできます。

公立小学校に制服があるなんて。しかも、聞くところによると岩国だけではないようです。
山村留学で最初のカルチャーショックでした。


学校との距離は近い

2020-06-02 01:46:50 | 参考
家庭訪問で学校(岩国市立本郷小中)の先生が、県外の保護者の元まで、おいでになることはありません。
子ども達の学校の様子などの話は、本郷山村留学センターの先生が聞いてくれることになります。

学校の先生は、舎監として留学センターに来てくださっています。
物理的な距離も近いですが、いろんな面で、学校と留学センターの距離は近いといえると思います。

少人数なので、先生と子ども達の距離も近いです。教頭先生、校長先生とも近いと思います。
一人一人をよく見て、よく知ってくださっていると思います。

1・2年、3・4年は、複式学級です。
複式学級の授業の進め方というのは、単式学級とはまた違っていて、子ども達に、より主体性を持たせるような形での授業が行われていました。

本郷には塾はありませんが、学校の先生はもちろん、留学センターの先生にも勉強は教えてもらえます。


異年齢との関わり

2020-06-01 01:37:49 | 参考
学校では、同年齢と関わることが多くなりますが、寮方式の山村留学は、異年齢とも密に関われるというプラスの面があると思います。

年下が年上と関わること、年上が年下と関わること。どちらにも意味があるように思います。

一人っ子も割といるようですが、一方で、兄弟で一緒に山村留学するパターンもあるようです。

少子化が進む中で、現代の子どもは、異年齢の存在との関係を通して当然身につけるべき
“健康的な退行(適切に依存できること)”あるいは“健康的な理想化(適切な目標を持つこと)”という、
より安定した発達の基盤となる“対人関係”を経験することが難しくなっている。
それだけに、小中学生を含む異年齢集団で営まれる山村留学が、兄弟・姉妹が少ない(あるいはいない)現代の子どもたちに、
学級などの同年齢集団では体験することのできない、より発達促進的な関係を提供している意義は大きい。
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山村留学も三方よしで

2020-06-01 01:28:48 | 参考
山村留学の動機はいろいろと思いますが、結果として、子ども自身も「来てよかった」、保護者も「行かせてよかった」、留学センターも「来てもらってよかった」と、三方よしになるのが素敵だと思います。

子どもには、親元から離れて頑張る覚悟
保護者には、自分の子どもを預ける、任せる覚悟
留学センターには、ひとの子どもを預かり、任される覚悟

が、それぞれ必要だと思います。
いずれも、大変なことです。

うちの場合も、数カ月かけて、本当に行きたいのかを確認し、親も腹をくくりました。
本郷山村留学センターは、預かる覚悟のあるところだと思います。

本研究で『孤立型』の“対人関係”パターンを示す児童は、周囲からの働きかけに応じて仲間と活動をともにすることはできるが、
自分から適切な形で仲間に働きかける能力を十分に獲得できていない。
筆者は、実際にこの児童に接して、決して山村留学体験がマイナスになっているとは感じなかったが、
一方で、もっとふさわしい成長の場はなかったかとも考えた。
さまざまな事情が関係する問題ではあるが、その子どもの成長のために最もふさわしい場としてどこを選ぶのか、
子どもの特性を見極めて適切な判断を行うことは、大人に課せられた重要な責任であると考える。

『自立型』の留学生が全て留学2年目あるいは3年目の6年生であったことは、山下他(2007)が、
山村留学の1年目を「ルールを守り、周囲に合わせることができるようになる受動的段階」、
2年目を「リーダーシップをとることができて、自分の個人的な関心も追及できる自立的段階」と位置づけた結果と一致する。
山村留学はそれぞれの留学生の発達段階に応じて、さまざまなレベルで“対人関係”を広げる機会を提供している。
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人間関係を学ぶ

2020-06-01 01:11:30 | 参考
山村留学には、里親方式、寮方式、里親と寮の併用方式、家族転居方式の4種類があるようです。

本郷山村留学センターは寮方式です。

寮のなかでもまれて、いろんな人間関係を実体験として学ぶ。それも、生きていく上で有用な体験と思います。

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本研究は、山村留学を単なる“自然体験”の場として捉えるのではなく、
“対人関係”を通して留学生が“心の成長”を遂げる生活体験の場として捉えなおすことを目的に行われたものである。

本来、人間どうしの関係は、楽しさや心の支えを提供する一方で、対応の仕方を誤れば葛藤や孤立を招く二面性を持っている。
山村留学センターでも、仲間と楽しそうに遊ぶ子どもの姿とともに、喧嘩やホームシックが日常的に認められる。
そうした“対人関係”の二面性を体験することを通して、子どもたちは、良好な関係を維持して、不適切な関係を改善するスキルを学んでいく。
(中略)
上述した“対人関係”の二面性を考えれば、山村留学の開始時から一生懸命周囲に合わせて仲間作りをしたり、新たな環境に適応する努力を重ねたりした結果、
留学生が少し疲れて“対人関係”を一休みする時期が、帰省を控えて気がゆるむ夏休み前と重なり、夏季に“対人関係”への指向性が低下すると理解することができる。
留学生は留学生活の中でとても頑張っている。
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