本のハコ トラウマ克服哲学部

部員1名、活動不定期。

『自由からの逃走』エーリッヒ・フロム

2020-04-09 09:12:00 | 
エーリッヒ・フロム(1900-1980)
ドイツの社会心理学者、精神分析、哲学の研究者。ユダヤ系。

………

何かの本で読んだ。
全体主義とは、現象、イズムなのだそうだ。
全体主義には主義がない。
主義がないのが全体主義というものらしい。

『いじめの社会理論』(内藤朝雄) や、『悪と全体主義 ハンナ・アーレントから考える』(仲正昌樹) 、『「認められたいの正体」承認不安の時代』(山竹伸二) 、ほかに何を読んだかな?
色々読むうちに、うちの父方一族の学歴至上主義、あれは全体主義だったなと思うようになった。
スポーツや音楽のスパルタ、厳格なオーガニック、宗教なんかも、場合によったらそうなんじゃない?と思う。
集団の大小にかかわらず、そこでおこっていることは同じだ。

家族の問題を考えるとき、ちょっと離れて、歴史や社会について学んでみることはとても有意義!と感じた。

人は社会からいろんな影響を受ける。それが様々な衝動を生み、個人差を作る。
フロイトはイマイチよくわからなかったけど、フロムの解説はしっくりくる。

人が最初に影響を受ける社会は家族だから、どんな家庭に育ったかっていうのはやっぱり重要だ。

「魔術的な助け手」を利用した逃避のやりくちも紹介されており、とても興味深かった。ネーミングにちょっとひくけど(笑)
アダルトチルドレンの問題なんかは、まさにこれではと思った。