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教育をメインに、自分にも読者にも問いかけるブログ!
自分も生徒も共育!
社会の変革期、一緒に考えましょう!

新しい人間関係の季節だからこそ。

2021年04月09日 | 日記
あなたは得意ですか?ファーストコンタクト。
苦手意識の強い人も多いのではないでしょうか。


私は、今は得意です。
だけど昔はとっても苦手意識がありました。


払拭できたのは、たぶん自分に自信がついたからだと思います。
自信とは言っても、「俺はこれができる!」とかそういう類のものではなく、
「こんな俺でも、周囲の人は受け入れてくれる!」っていう、
周囲の人を信頼して話しかけてもいいんだ!的な考えのことです。


たいてい、初対面って何を話せばいいのかわからなくて、
相手も手探り、「話しかけてもいいのかな?」ってお互いに思ってるんですよね。


想像してみてください。
あなたの周りのファーストコンタクト得意な人は、
たいてい自分から話しかけに行ける人じゃないですか??
互いに牽制しがちな空間であっても、
そこを勇気出してアクションを起こせる人は、初対面が得意に決まってますよね。


職業柄、生徒にどんどん話しかけていくクセをつけてきて、
どんな生徒もだいたい、気にかけてもらうと嬉しそうにするんですよ。


やっぱり初対面で大切な事って、
相手の空間にちょっとだけ入ってみようとすることじゃないでしょうか。
もちろん相手に失礼のないように、でも時に大胆に。
その加減が絶妙な人になっていきたいですよね。


で、次の質問。
「あなたが最も話しかけやすい人って、だれですか?」


さて、誰が思い浮かんだでしょうか?
その人は、なぜ話しかけやすいのでしょうか?
複数人が思い浮かんだ人は、共通点を探してみても面白いですよね。


一度仲良くなると、私はどんどん話しかけてもらえるタイプです。
というか、いじってもらえるタイプです。笑
「話しかけやすい」って言われます。嬉しいです。
私自身はすごく能力が高いタイプではなくて、
いろんな人に助けられながら頑張れるタイプなので、話しかけてもらってなんぼ。いじってもらってなんぼ。
ありがたいことです。


だから、
いつも笑顔でいるようにしているし、
話しかけられたら目を見るようにしているし、
言葉遣いは乱暴にならないようにして、
相槌も一辺倒にならないように気を付け、
相手の波長に合わせるにはどうしたらよいのか
会話をより盛り上げる一言って何なのか
そんなことを考えるようにしています。


話しかけやすい人ってたぶん、
受け入れてくれる人じゃないですか?
自分のナチュラルな発言や行動を、ありのままに受け入れてくれる人。
ノンストレスだからこそ、自分を安心して出していける。
この「安心感」こそが肝だと思うんです。


4月は新たな出会いの季節。
自分から相手に興味を持って、すこしだけ距離を縮めたり、
相手から話しかけやすいような安心感を醸し出して、
より良い人間関係を、できるだけ早く築いていきましょう!!

「今年1年、大学院で学びます!」に対する周囲の反応

2021年04月06日 | 教育
「今年1年、大学院で学びます!」


って、周りの人に言うと、反応が分かれます。
あなたは、どちらでしょうか?
①「いいなあ、学べて」
②「今から学ぼうとするのってすごい」


これはおそらく、「学び」の捉え方を反映しています。

①を選んだ人は学ぶことを楽しんできた人。
学習に対して問題意識を持っていて、今も何かしら学ぼうとしているのではないでしょうか。
答えのない問いを好む人が多い気がします。

②を選んだ人は学ぶことを強いられてきた人。
きっと学習することに対する義務感が強くて、学ぶことに良い思い出があまりないのでは?
「学ぶ=正解を出すこと」って考えてる人が多そう。だから正解が出ないとイヤになっちゃう?


①の反応の人が増えたら、教育に関わる者としては嬉しいんですよね。
でも、きっとそんなに多くはない。学ぶって楽しいのに。
自分が知らないことが、世の中にはたくさんあって、知れば知るほど自分のちっぽけさを知る。
だけど確実に知識は増え、人生が豊かになっていく。
それが学びの楽しさだと思うんですよね。


ここで、ひとつ問題提起を。
小学生から「何のために勉強するの?」と聞かれたら、あなたは何と答えますか?
中学生から「何のために勉強するの?」と聞かれたら?
高校生から聞かれたら?


3つとも同じでは困りますよ。
小学生なら、小学生に伝わるように。
中学生なら、中学生に伝わるように。

高校生なら、高校生に伝わるように、しっかり理由をつけて答えられるでしょうか?


これができる大人が増えてほしい。
とか言っておきながら、僕も自信がありません。
普段、高校生には学習する意義を伝えていますが、小学生や中学生には同じ言い方では伝わらない。
彼らの感覚になって、どんな切り口で、どんな言葉を使って届ければ響くのか、そこまで考えないとならないですもんね。


きっと、それができる大人が増えたら、もっともっと学びに前向きな、学びに意義を見出そうとする子どもが増えるのではないでしょうか。


ちなみに、高校生に対して学習の意義を説くとき、
「受験に使うから」とか「試験に出るから」
というのは、上中下で言うと下な回答だと思っています。
もちろんそういう側面もありますよ、でも、でも、学びの「意義」ですから。
もっと希望に満ちた、前向きになれる回答を探してあげてください。
きっとみなさんも、これまでの人生で経験してきているはず。
試験に合格するためだけの、大学に行くためだけの学習になることほど、つまらないものはありませんからね。


身近にいる大人の考えって、子どもにすごく大きな影響を与えます。
逆に言うと、子どもは大人の考え方にすごく影響されます。
あなたが学ぶことに価値を感じていなければ、それは子どもに伝わっています。
子どもが学ぼうとするかどうかは、あなたが学ぼうとしているかどうかです。


学ぶことが好きな大人であってください。
そして楽しそうに学んでください。
それができない人は、せめて「学ぶことにも意義があるらしいぞ」ってことを、伝えてあげてください。


僕も今年1年、「なぜ学ぶのか」について、より深い答えを求めて学び続けます。

不安と期待と使命感と

2021年04月04日 | 教育



この4月から、大学院で学ばせてもらえることになったことは、先日のブログでご報告した通り。
→4月1日。今年は職場を離れて、大学院生となる。はじめの1日。
本当にありがたさを噛みしめています。


さてさて、明日は大学院のガイダンスです。
どんな環境で、どのように学べるのか、実際に入ってみないとわからないところもあり、
遡ること15年、大学生になった、あの時と同じような気持ちでいます。
ワクワク、ドキドキ。


ただ一つ違うのは、そこに使命感があるということ。
教員という立場にありながら、1年間の学びの期間をいただけたということ。
たくさんインプットして、たくさんアウトプットして、
この期間を自分にとってのみでなく、所属校や社会のためにも有益なものにしなければ!!


なんて、たいそうなことを考えていますが、言うは易く、行うは難し。
どれだけのことができるでしょうか。
まずは発信を増やして、自分にアクセスしてくれる方々が、考えるきっかけを持つ、
そんなことを考えています。


あれ、それってよく考えたら、このブログを始めたときに考えてたことだ!
初心を思い出したってことですね。


9年前はこんなこと書いてました。
→終わりと始まりと
ああ、成長はしているけれど、考えていること、根底にある思いは変わってないなあ。笑


思い返せばブログを始めてはや9年、教育について発信してきました。
今年はなお一層、教育について考えるきっかけを発信していきたいです。


日本の教育って実はこんなに頑張ってるんだぞ!ってこと、
日本の先生たちって実はこんなこと考えながら一生懸命やってるんだぞ!ってこと、
そして社会全体として、日本人全体として、皆さんひとりひとりに「教育」ってものを考えてもらいたくて、


これを読んでくれた皆さんが、自分が受けてきた教育を考え直して、
ひとりの大人として、自分の子供にどう向き合うか、そして社会全体として教育をどう捉えるべきか。
そういうことをたくさん考えてもらえる社会になったらなーって思っています。


教育に携わる者として、自分も学習し続ける。
それが大学院で学ぼうと思ったモチベーションの1つ。
みなさんは、学んでますか?
人生、毎日が学びの連続です。
年度初めで忙しい中ですが、そんな中でも学びを大切に。頑張りましょう!!



4月1日。今年は職場を離れて、大学院生となる。はじめの1日。

2021年04月01日 | 日記



4月1日。


教員であれば本来、所属する学年、クラス、校務分掌が発表されて、たくさんの会議があり、バタバタと過ごす1日。
どの学校でも、慌ただしい時間が流れている。
例年、この日が不安で、でも楽しみで、そんな緊張とワクワクの同居を楽しむ日。


そんな中、職場から離れた私は、少し心に余裕を持って、パソコンと向き合っています。
大学院の入学式や授業開始はまだもうちょっと先なのです。


それにしても、現場から離れるってこういうことなのか。
世間は回っているが、自分はその輪の中から外れている。
昨日まではそこにいた自分が、今日からは違う世界で暮らしている。
なんだか不思議な感覚です。


さて、私は大学院生として、学習に使える自由な時間が与えられたわけです。
ですが心の中にある思いは
「私がこうしている時間も、先生方は働いているんだ」ということ。
私だけ無為に時間を使う訳にはいきません。


いつも生徒に言っていることがあります。
「自由には責任が伴う」
この時間をどう生かすか、それは全て自己責任。


自分の中で、いくつかのルールを作りました。
① 朝は今までと同じ時間に起きる
② 毎日朝のランニングを欠かさない
③ ランニングから帰ってきたら、部屋着じゃない服に着替える
とりあえず3つ。


授業始まるまでの期間は、これでリズムを作りながらしっかり学んでいきたい。
書いていて思ったんですが、これってきっと、リモート勤務してる人を参考にすればいいんですよね。
「これするとメリハリ出るよー」的なリモート仕事術がある人、ぜひ教えてください!!


それから、このブログ。
コロナでの休校期間はほぼ毎日更新していたり、最近は滞っていたりしましたが、
この1年は週3回を目標に更新します。
インプットの量は圧倒的に増えるはず。
アウトプットしながら、言葉を組み立てながら、それを自分の力として定着させます!!


ぜひ、定期的に覗いてみてくださいね。

明日は卒業式。明日よ来るな。

2021年02月28日 | 教育
明日はいよいよ卒業式です。
いよいよ来ちゃったな、という感じです。
3年前、彼らが入学したその日から、この日が来るのは分かってたのに、やっぱり、やっぱり寂しい。
卒業式前夜の、担任の寂しさをここに綴ってみます。
きっと教員をやってる人なら共感してくれるはず。
教員ではない人も「あのとき、自分の担任の先生もこんな気持ちだったのかな?」って想像しながら読んでみてください。


私は今の高校3年生が入学するのと一緒に今の学校に赴任しました。
1、2、3年と、ほぼメンバーが変わらないクラスの担任として、自分なりに3年間一生懸命やってきたつもりです。


で、今の学校に赴任することが決まってから引っ越しをしたんですね。
つまり今の生活が始まった3年前から、ずっと今のクラスの生徒たちと一緒だったんです。
平日はもちろんのこと、休日だって1日たりとも彼らのことを考えない事はなかった。
だからこの家での3年間は、今のクラスでの3年間なわけで、
ちょっと大げさだけど、この家にいることイコール、今のクラスの担任であることなのです。
だからこの家にいるのに、彼らの担任じゃなくなるってのも信じられないんです。


学校にいれば、朝のホームルーム、帰りのホームルーム、保健室からの連絡、
他の先生から聞く授業の様子、廊下で他の先生に話している姿すれ違うときの表情、今悩んでること、
提出物が出なかったり、服装で注意されていたり、やんちゃして怪我しないかハラハラしたり、
どれだけ心配したか分かりません、どれだけ悩んだか分かりません。


いつも元気に挨拶してくれて、良いことがあれば報告してくれて、こっちが元気ない時には心配してくれて、
他愛ない話で盛り上がり、くだらないことで笑い合い、
一緒に真剣に将来のことを考え、進路に悩み、成績で悩み、二人三脚で彼らの向かっていく方向を一緒に考えてきて、
そんな毎日の日課が、明日でなくなってしまう。


率直に言います。本当に本当に寂しい。寂しすぎる。
卒業と言うのはめでたいものなはずなのに。


3年間かけて大切にしていきた、自分の中の全てを持っていかれる感じです。


やっぱりクラスっていうのは、ホームルームと言うだけあって、ホームなんですよ。家族みたいなもんなんです。
そこに自分のクラスの生徒たちがいて、自分のクラスにしかない、自分とそのクラスの生徒たちだからこそ出せる雰囲気があって、だからこそホームルームなんです。
そのホームルームも、明日で最後。
きっと、明日彼らが帰った後の教室は、ものすごく寂しさで、空虚感で溢れているんだろうなぁ。


クラス運営には正解はありません。
だけどこの3年間、自分の中で後悔しないように、常に彼らに対して誠実でいようと心がけてきました。


私のクラス運営が生徒たちにとって良いものであったかどうかは、明日のホームルームの生徒たちの表情で答え合わせをすることになります。
彼らがどんな表情で私の話を聞いてくれるのか。どんな表情で最後のクラス写真を撮影するのか。


もう、36人全員が揃うのは、明日が最後。
36人全員に向けて話が出来るのも、明日が最後。
準備は万端。後はこの思いを明日の感情に乗せて彼らに届けるだけ。


明日は特別な日。
だけど決して特別な話をするわけではない。
今までの学校生活を一つ一つ丁寧に思い出しながら、今まで伝えてきたことの延長を、明日もしっかりと伝え切るだけ。
それが彼らの今後の指針になるかどうかは、実はもう決まっている。
今までに彼らと信頼関係を築けていれば、彼らの心には、必ず響く。


実は、卒業生の担任は、もう3回目なんです。
少しは慣れるかと思ったけれど、全くそんな事はなく。
明日の卒業式に向けて昨日からそわそわしっぱなし。
明日なんか来なければいいのにって、そう思ってる自分がいる。
本当なら36人全員の袖を引っ張って、
「お前ら卒業すんなよ!みんなでもう1年やろうぜ!」って引き留めたいくらい。


それだけ3年間積み重ねてきたものが大きかったってこと。
こういう感情でいられるのは、良いことだと思う。
ちゃんと、生徒に対して全力で向かい合ってきたからこその感情。
今日だけはそんな自分を褒めてあげたい。そして明日の自分にエールを送ってあげたい。


明日は、とびきりの笑顔で送り出さなきゃね。
だって、笑顔は大事なんだろ?いつもお前が言ってるじゃないか!
明日は、彼らの門出を心から祝福しなくちゃね。
だって、前を向いて進むことの大切さ、いつもお前が説いていたじゃないか!


でも、明日は涙まじりの、ぐっちゃぐちゃな笑顔になっちゃうかな。