クラスの生徒が6人所属している部活の定期演奏会に行ってきました。
3年生はこれで引退となる演奏会。
もちろん、感染症対策を最大限に取った上での演奏会です。
今年の3年生はコンクールもなく、他の演奏会も中止になる中で、学校での練習もままならず、本当に苦しい思いをしてきました。
最後の演奏会ができると言うことで、全員が本当に本当に一つ一つの音を大切にして、演奏できることに感謝して演奏している姿が心を打ちました。
みんな笑顔でした。
本当に良い顔をしていました。
3時間の演奏の中で私は何度涙を流したことでしょう。
あんなに会場からすすり泣きが聞こえる演奏会は初めてでした。
きっと保護者の皆さんもここまでの生徒たちの頑張りを思って涙していたのだと思います。
生徒たちは本当にたくましいです。
この1連のコロナによる様々なイベントの中止、通常とは違う学生生活、そういうものを仕方なく受け入れながらも、自分たちにできることを精一杯やっています。
指導者が彼らの思いを汲み取り、彼らも指導者の思いを汲み取り、互いの熱量が互いの熱意を引き出す。そんな関係が素晴らしく、彼らは本当に恵まれているなぁと感嘆することしきりでした。
何かに一生懸命になるって本当に良いことだな。
みんなで協力して1つのものを作り上げるって本当に貴重なことなんだな。
そして今日この目標に向かってみんなでやってきたことで、引退というゴールを迎えられた事は彼らにとってかけがえのない財産になったはずです。
彼らも、私も、聴衆の皆さんも泣いていました。
こんなにも演奏ができることに感謝している生徒は、この代が初めてではないでしょうか。
その思いが音に乗ると、こんなにも感動するんだと、涙を流しながら驚いている自分がいました。
もうこのメンバーで演奏する事は無いからこそ、今日の演奏会がとても意味を持ちます。
悲しさと、満足感と、喪失感と、達成感と。
様々な感情が彼らの心に同居しているはずです。
よくわかります。
引退の瞬間とはそういうものです。
本当に良い瞬間に立ち会ました。
その場に居られて幸せでした。
みんなの頑張りに心を打たれて心を洗われて、私は明日からも頑張れそうです。
あー、泣いたなあー!
目が腫れぼったいです。
幸せの余韻に浸りながら寝ようと思います。
おやすみなさい。
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