Brush US UP!!

教育をメインに、自分にも読者にも問いかけるブログ!
自分も生徒も共育!
社会の変革期、一緒に考えましょう!

オンラインの教育を巡る諸々のこと。教育現場、これからどうなる??

2020年05月10日 | 教育
4月からここまで、教員としてはもどかしい日々が続いております。
その中でいろいろと考えて、実行してみて、
わかったことを記しておこうと思います。


動画授業について(Youtubeなど)

メリット
①普通の授業同様の説明ができる
②わからない時に何度も再生できる

デメリット
①一方的に伝えるだけ
②反応や理解度を確認できない
③成果は生徒のやる気次第

メリット2つはかなり重要。
この方式が知識の伝達には最も効率的。
特に②は普通の授業にはない利点。

私は5分未満の動画を15本くらい配信しましたが、
「動画があるとわかりやすいし、何度も復習できるからありがたい」
と、生徒からも好評。

パワーポイントなど作らずとも、
板書を活用したり、教科書や問題集の解答をコピーして、それに書き込みながらの説明で、
それなりのクオリティは確保できる。
そういう工夫で事前準備の時間はできるだけ短縮したい。
(持続的に、教員が息切れせずに続けるために、これは重要。)



双方向のやり取り(zoom、Teamsなど)

メリット
①生徒の反応がわかる
②同じ時間や連絡、授業を声と映像で共有できる

デメリット
①電波状況が悪いとアウト
②全員の同時把握はなかなか難しい
③教員も生徒も慣れていない

やはり教員としては生徒の姿、反応が見えると安心。
メリット①②により、zoomやteamsなどは、HRに向いているかもしれない。
ただし、生徒同士のやり取りは難しく、学び合いの授業などには不向き。
電波状況によって画質が悪くなったり、声が途切れることもあり、黒板を映しての講義は、動画配信に軍配が上がる。

ただしリアルタイムでチャットを使ったコミュニケーションができるのは魅力。
全員が一気に喋るのは無理だけど、全員が説明を受けながらチャットで意思表示することは可能。



今、私がやっていること(オンライン授業のデザイン)

メインは授業動画を配信(数学Ⅲを進まなければ…という危機感から)
⚫︎黒板での講義
(難しいものは動画、簡易なものは画像のみ。ギガ数制限のことも考えて。)
⚫︎教科書コピーに書き込みつつ解説

質問は画像で教員へ。
解説を丁寧に書いた画像で説明して解決。

小テストは画像で配信
生徒は解いたノートを画像で私へ
私はその画像を採点して返信





質問と小テストを行うことで、生徒の理解度をある程度まで把握できるかなと。
フィードバックがあることで、生徒も頑張れるようです。


オンラインの課題

〇評価をどうするか
 小テストはやっているが、公平な条件でのテストはできない。
 (何かを見ながらやってもこちらにはわからない)
 つまり評価のあり方を根本的に変える必要性がある。

〇教科ごとの特性
 実技教科はどうあるべきか。体育や芸術科目、実業高校の実業科目などは??
 英語の会話などは…?
 数学も、わかっている人がわからない人に教えることが多いが、それができない。
 学び合い活動などは難しい。

〇そもそも環境が整わない可能性
 高校生はスマホを持っている。が、スマホしか持っていない。(授業視聴には画面が小さい)
 ギガ制限のある設定、Wi-Fiがない家庭もある。
 パソコンで有線環境があったとしても家族で共用。
 保護者がテレワークで使用していたり、兄弟が大学の講義を受けていたり。
 小学生や中学生はスマホすらない場合も。
 

仮にオンラインの環境が充実して、授業が滞りなく実施できたとしても、
諸々込みで普通の学校の3〜5割くらいの効果か…
というのがリアルな実感。


やはり、同じ空間を共有し、表情を見ながら授業がしたい。
生徒の反応を楽しみ、生徒も教員の話を楽しみ、
ちょっとした変化に気づきながら、
生徒同士が顔を見合わせて、笑い合いながら教え合える環境がいい。


コメントを投稿