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ずっと気になっていたけど図書館で発見したのでついに読みました。
一説によると、現在唯一まともな新聞との評価もある東京新聞に連載されていたもので、遥か昔、日本に原子力発電が導入されるところまで遡っての調査とか、、そこまでやらないとやっぱりアカンのか・・と感心するような出来。
けど、やっぱり一番の見所は第一章の福島第一原発の事故発生から一週間の流れでしょうねぇ・・普通の報道では分からない壮絶さが伝わってきて、読んでて息を呑む緊張感でした。
そして、これからのこと。最終章は廃炉へ向けての実際の問題が書かれてるんですけど・・・もう、これは無理だろう・・と匙を投げたくなる内容。
あとがきにも書かれているけど、別に反原発を目指して書かれているものではないと言うのは読んでてすごく伝わってくる。ただ、たんたんと事実が書かれているんだけど、普通はこれを知ったら反原発になるよ・・要するに行政が隠蔽してるわけですね。
有名な話なのかも知れないけど、実はうちの近く、今は住宅地になってる山の上には核施設が誘致される計画があり、親の世代が必死で反対してなんとか防いだって出来事もあったんですよね。
ウランもそう遠くない時期に枯渇するとか言われてるけど、その何十年かのために何万年も害を及ぼし続けるゴミを出そうだなんて、裏がないと誰もやろうとは思わないでしょう、と思うんだけどな。