この時期、花粉症で悩む人がとても多い。スギ花粉が最盛期かな、それが終わるとヒノキ花粉が飛散してくる。ところで今日は恐ろしいような花粉の飛散を見てしまった。スギ林から花粉が煙のように舞い上がって黄砂の到来のような状態になった。黄砂は昨日は多少あったが、最盛期は過ぎたと思う。それが今日は花粉で遠くがよく見えないくらいだ。そう言えばかつて杉林から花粉が煙のように立ち上り、それを見た通りがかりの人が山火事と勘違いして119に通報した、という話を聞いたことがある。私自身は花粉症ではないのでまあいいが、花粉症の人があの状態を見れば仰天するだろうと思う。
まあ、針葉樹の花粉が増えたのは政府のかつての誤った林業政策が原因だが。山林にあった豊かな広葉樹を伐採し針葉樹の人工林にしてしまった。そのうえ木材の輸入を自由化するなどした結果、林業がたちいかなくなり人工林の手入れもできなくなった。そして山林の荒廃につながり大量の花粉の飛散や、山地での土砂崩れや下流域での想定以上の河床での土砂堆積、そして大雨のたびに河川の氾濫。国土強靭化などというが、やっていたことは国土弱体化で、そのツケが今に回っている感じだ。
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