こんにちは南仙台の父(hrperficio)です。
今回は対中シフトを大きくかける日米欧ですが、その中でも戦略技術物資と
なっている半導体については様々な規制がかけられる中で、対中依存度が高
い韓国半導体産業が打撃を受けることになるかを占ってみました。
対中市場への依存だけでなく、生産でも対中依存が高い韓国の半導体産業で
すが、保守政権となった現在は以前よりも流れが変わっています。
ただ、元々中国への依存度が高い中で、半導体もどっぷりと中国との協力関
係が構築されているだけに日欧米の半導体規制は大きな影響を与えるとの観
測もありました。
さて、そんな中で韓国半導体産業は打撃を受けて力を削がれてしまうのでし
ょうか。
写真は鑑定の結果となります。
左側が結果、右側が環境条件となります。
まず結果ですが、世界のカードの正位置が出ています。
世界のカードの正位置は完成や完全、攻略や理想、終結となった意味があり
ます。
何とか中国での生産販売も維持しながら、細密プロセスの先端技術の中国脱
却という難しいテーマは乗り越えられるのかもしれません。
元々はマスプロによる価格などのメリットや、最新生産技術を盛り込んだ形
での戦略が韓国陣営の考え方でしたが、地の利も含めて中国が国産化を急ぐ
形になったことも含めて、韓国の半導体戦略も大きくシフトせざるを得ない
状況になりました。
かなり出遅れ感の大きいところからのスタートでしたが、思った以上の対中
シフトのスピードによって韓国も見直さざるを得なかったこと、保守政権に
よる対中熱の弱まりによって状況には変化が生じています。
ただ、肝心な台湾勢との競争は大きく水を開けられてしまいました。
むしろ、韓国にとってはこちらの対策の方が厳しい感じになるでしょう。
次に環境条件ですが、隠者のカードの逆位置が出ています。
隠者のカードの逆位置は閉鎖性や消極的、無計画や誤解、邪推や孤立、無神
経や黒幕といった意味があります。
韓国にとっては中国は無視できない存在であり、様々な制約のある中で中国
との関係を断つところまでを想定した動きまではしていません。
これは中国との過去からの関係性だけでなく、中国を無視した政治的な動き
を韓国が採ることに無理があるからにほかありません。
そのため、韓国にとっての課題となるのは、対米ではなく対中距離感になる
ことは間違いありません。
また、中国も韓国が欧米との協調に進むことは日本が協調する以上に厳しい
姿勢を示してきます。
そうなった時に、韓国の姿勢が中途半端な立ち位置を志向しただけに、それ
が足枷となってしまうのは間違いありません。
そのため、韓国としてはこれ以上の米中対立が進むことは避けてほしいとい
うのが本音であり、中国に対しても誤解や邪念を抱かせるような方向性はな
るべくしたくないのが根底にあります。
従って、今後の米中対立の中で、余計な足枷によって中国を選択しなければ
ならない方向に押し込まれる可能性もあります。
韓国としてはできるだけ波風を立てず、中国にも市場としての可能性を開き
、しっかりとビジネスとして稼ぎたいのが思惑になります。
ただ、現状は厳しい方向に進んでおり、対中規制の強化と中国の国産化推進
は今後も大きく進んでいきます。
こうした中で中途半端な戦略に置いた韓国が影響をどう受けるのかはかなり
難しい舵取りとなるに違いありません。