Proof read 終了

2006年01月12日 23時59分59秒 | Weblog
先週受理された論文の校正刷りが一昨日届いており、48時間以内に誤植を指摘せよということだったので、今日返事をした。来週には少なくともWeb上には掲載されるだろう。めでたしめでたし。

しかしそれにしても、審査のスピードが速かった。投稿から修正、受理までたったの一箇月、公開まで一月半。あらかじめ特許を出しといてよかった。原著論文は投稿から早くても3か月はかかるだろうという意識があるので、大抵は論文を出してからのんびり特許の明細書を書いて、特許が出願されるころに論文が受理されて、公開はそれからまだ半年先、などというペースは、インターネット時代には通用しないようだ。

ちなみにこの論文、筆頭著者のPさんが全てやったのだが、連絡先が私のため、返事は全て私のところに来た。当然なんだけど、全て筆頭著者とやってくれればもっと楽なのに。

実験順調と海の向こう(続)

2006年01月11日 23時59分59秒 | Weblog
昨日の打合せの効果もあって、実験は順調に開始した。一緒にやっているKsさん・Fさん・Sさんとも順調に始動した。立場上は課長が課員に仕事を指示しているというわけだが、どうもそういう意識にはなれない。あくまで共同研究者であり、後輩の人に頑張ってもらっているというスタンス。このような意識あるいはやり方が、いい場合もあると思うし、悪い場合もあるかもしれないし、第三者からの評価も分かれると思う。しかしこれが私のスタイル、これからも変えられないだろうな。自分で課題や目標を設定して研究を行える研究員には、できるだけ自由というか放任主義。細かく指示が必要な研究補助員に対しては、できるだけきめ細かく、そして本人にとってのやりがいが持てるように、場を設定するのが私の役目です。このようなやり方は、外部からの批判も多いみたいですけど、気にしない、気にしない。

ES細胞の捏造事件は一夜開けてもまだ大騒ぎ。獣医師に対する医師の攻撃という見方をしている人もあって、それは確かにそうなのだろうが、それ以前に捏造はいけません、絶対に。帚木蓬生の「エンブリオ」の世界はまだ来そうにないですね。残念。




実験開始と海の向こう

2006年01月10日 23時59分59秒 | Weblog
せっかくの新年立ち上がりが三連休で分断されてしまったが、本日から本格的に実験開始、再始動である。まずはSさんが安定した結果を見せてくれて、心強い。午前中は部長の所信表明演説、午後は課内のミーティングと、一日打合でとられてしまい、いくつか雑用をこなすと、あっという間に21時。今週末には大きな書類の締め切りが控えているので、自分の実験開始は来週以降になりそうです。

ミーティングでは、最近論文が受理されたPさん・Kさん・Aさんが、みんな自信満々。それぞれ続報の研究計画もまとまっているようで、楽しみである。Tさんも前人未到と思われていた数値目標がクリアされて、更なる世界記録の更新に向けての鼻息が荒い。

海の向こうでは、ヒト胚性幹細胞(ES細胞)論文(2報)の捏造が確定したとの報道。われわれのところとは、扱っている研究対象の規模も社会的影響も違うし、そもそも捏造という発想がこちらには欠けているので心配は皆無なのだが、人のふり見てなんとやらである。

ルーズリーフ形式、使いだしてはみたが、しっくりといっていない。

狼少女は捏造だった

2006年01月09日 23時10分01秒 | Weblog
大隅さん(注)のブログに、「狼少女は捏造だった」という記載があった(「大隅典子の仙台通信2006年1月3日1月7日)。実はオオカミに育てられた少女なんておらず、普通に考察すれば、そのうそは簡単に見抜けるだろうと。確かにおっしゃる通りで、いちおう科学を職業にしている者としては、盲目的に信じていた自分が恥ずかしいかぎりです。活字になっているからといって、無防備に受け入れてはいけませんね。

なお、同ブロクでも指摘されていますが、なぜきちんと訂正されていないのでしょうか。この点は非常に重要な問題で、組換え食品に関しても、同様の問題が起きています。誰が、あるいはどんな立場の人が担当すべきことのなのでしょうか。

(注)本ブログでは、「先生」という呼称はできるだけ避け、「さん」づけを通します。異論のある方もいらっしゃるかと思いますが、あらかじめ、御容赦願います。

土曜日

2006年01月07日 23時59分59秒 | Weblog
週休2日制が定着して、企業研究者も土日休みが普通になった。大学はおおむね土曜日は(学生さんはお休みが多いそうですけど、スタッフは)ONのようであるから、当然、研究の進捗速度に差が生まれる。その解消と、そもそも好きでやっている部分が多いのとで、土曜日は出勤ないしは在宅で勤務することが多い。今日は在宅だったが、外部の共同研究者とやり取りを行なっていた。

「半ドン」という言葉も死語になったが、大昔は土曜日が昼までで、午後は一週間の整理を行なったり、社員同士でどっか行ったりなども多かったそうだ。ちなみに、土曜午後のお客が激減したために、雀荘の経営が成り立たなくなったという説もある。その後土曜日の扱いは揺れたが、結局完全に休みになった。

週5日だと、どうしても「整理」や「まとめ」が追いつかない。このため、土曜日に仕事をする習慣は永遠に続きそうだ。なお、日曜日は一応休みにしております。

本格始動、そして混沌・・・

2006年01月06日 23時59分59秒 | Weblog
所長年頭挨拶・安全祈願・新年会、と正月気分が抜けない昨日とうって変わり、本日は本格的に研究開始。同時に4月からの新しい研究計画の立案作業が始まっており、あれもこれもで落ち着かない。特に、考えなければいけない項目があれこれ増えてしまっており、頭の中のタイムシェアリングや瞬間切替スイッチが間に合わない。

実験ノートを経時的に記載するのは当然として、その目次・索引作りが全く追いついていない。各種資料の袋整理はまあまあで、オフィスの引っ越し(実は1年前!)に伴う置き場所の混乱が残ってしまったのは別として、何とか続いている。山根式と超整理法を足して2で割って、ついでに自分風にアレンジしたもので、それなりに気に入っている。

問題は担当している項目ごとのログが整理されていないこと。電子メールで仕事が進む場面が多いのだが、会議や口頭・電話との関連づけがうまくとれない。全部一括パソコンに、という考え方もあるが、速覧性や俯瞰性に欠けるので、保存のことを考えると最後はスキャナで電子ファイル化が望ましいのであろうが、必ずしも満足の行くものではない。かといって、項目が増えすぎてそろそろ限界。

昔ながらのルーズリーフに戻ったほうが良いのかどうか、この三連休で結論を出すつもり。

Accepted !!

2006年01月05日 23時42分31秒 | Weblog
投稿していた論文が、無事審査を終了し、専門誌に掲載されることになった(Accepted)。Pさんおめでとう! 結構自信のあった内容だったので、それほど心配はしていなかったのだが、筆頭著者の方針で大変シンプル(シンプルすぎる!)にまとめてしまったので、短すぎるのではないかと思っていた。ところが査読者の意見では、さらに縮めよ! ま、それはそれでよかったし、査読者のコメントから議論が深まり、大変よい論文になったと自負しています。

今年は幸先のいいスタートを切れました。

謹賀新年

2006年01月04日 14時36分11秒 | Weblog
あけましておめでとうございます。
今年も何卒宜しくお願い申し上げます。

大学の皆さんは4日(あるいはそれ以前・・・)からラボに出ておられるようですが、ほとんどの「企業研究所」は5日が仕事始めかと思います。わたしの所属機関も明日からです。が、ここ数年「モバイル」が発達し、どこでもドアならぬ、いつでもどこでもお仕事、24時間365日世界中お休みなし!状態が続いています。今日も越年書類作成がひとつ片付けられました(わたしは同意しただけだったので楽だった)。大変なようにも見えますが、電話やFAXが飛び交っていたころと比べると、仕事の能率は上がりました。その分世界の進むスピードも上がったようで、相変わらず追いついていません。また、じっくり考えたり議論したりする時間は減りましたね。

今年は、オンリーワンよりもナンバーワン!目指してがんばります。