Xへ投稿する。歌集を読む。セブンイレブンで買い物をする。これとは別に冷蔵庫は私の食べ物でいっぱいである。明日から二泊三日で友人と旅行なのである。歩数は3,981歩だった。
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資料が語る一本亭芙蓉花
五、結語
近世は和歌と狂歌の並立時代である。この五句三十一音詩史に日本語の歴史を重ねるとき古代語から一歩も出なかった和歌に対して、まがりなりにも近代語を導入した狂歌の今日性が明らかとなる。それは紀貫之らが活躍した『新古今和歌集』の頃すなわち言文一致の時代を思わせるのである。「芙蓉花」が大僧都龍尊の命名(『狂歌拾遺家土産』)であることや、自身の言葉ではないが「同志の人」(『狂歌五題集』)「同志の友とち」(『狂歌東乃春』)に絆の強さを思ったり、一万枚の加護狂歌そして東下り等に目を奪われるのであるが、狂歌の流れとしては貞柳・木端と同じく近代語による言文一致の方向性にあることを忘れてはならない。
のりもののよしだとをれば窓よりもかほつんだいてあふたうれしや 豊蔵坊信海『豊蔵坊信海狂歌集』
あさ夕はどこやら風もひやひやとお月さま見て秋をしりました 黒田月洞軒『大団』
蓮葉においどすはるとくみてしる思へばもはや三年じやもの 鯛屋貞柳『置きみやげ』
今ン日よりからくりかはる冬の景自身番所に火がともります 水谷李郷『狂歌乗合船』
むかしむかしの咄と成りてさるの尻まつかうくさふなる親仁達 栗柯亭木端『狂歌ますかがみ』
いささかなさかななれ共どふぞしてお口にあぢの早うつけたさ 常女『狂歌種ふくべ』
うくひすよ礼に来たなら屠蘇よりも梅酒出そかひとく一口 一本亭芙蓉花『狂歌東乃春』
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