「自分らしい作業はなんですか」と聞かれたら皆さんはすぐ答えがでますか?
作業と人は深く関連しているため、どんな作業をしているかで自分がどんな存在なのかが分かると言われています。「私は作業療法士です」「私は車を運転することが好きです」のように。しかし、作業療法士という仕事を退職したら?免許を返納したら?私という存在はどうなってしまうのでしょう。
作業とは実際に行うことだけが作業ではないのです。私は作業療法士という仕事をしなくなっても「作業」という意味を考えたり「作業」について人と話すことでも自分を作業療法士らしいと思えます。
免許を返納してもネットで素敵な風景を見たり、google mapに保存した「行きたいところリスト」を見るだけでも幸せな気持ちになれます。
作業とはその人が生活してきた過去、現在未来をつなぐ架け橋のような物だと私は思います。病気や何らかの事情によって好きな作業が出来なくなっても、その作業と関係することに少しでも関わることが出来れば自分らしい生活を送ることができるのです。そんなことを考えながら日々デイサービスで利用者様と関わっています。