今年の七夕は三日間共に晴天となりました。
私の乏しい記憶の中では、必ず一日くらいは雨が降り、人手もグンと少なくなるのが七夕のイメージでしたが。
例にもれず、昨年の七夕ウォークは、大雨の中で行い、コースを大幅に変更して実施しました。
それに比べると、今年の七夕ウォークは、予定通りのコースで実施でき、参加者の皆さんには喜んでいただけたと思っています。
(但し、「かまくら歴史ウォークの会」と集合場所などが一緒になり、急遽、集合場所、及び、コースの一部の変更を余儀なくされましたが)
せっかく七夕について記載し始めましたので「ひろさちや」さんの七夕に関する文章から一部抜粋させていただき、七夕について触れてみたいと思います。
天の川
七夕の舞台となる天の川は英語でミルキー・ウエイと言うそうですが、ギリシャ神話によると、ヘラクレスが女神ヘラの乳房を強く吸ったために乳がほとばしる出て、その乳が、天の川になったのだと。なんともスケールの大きな神話ですね。
別の言い伝えですと、「死者の魂が、天国に行く道」だとも信じられており、スウェーデンでは、天の川を「冬の道」と呼んで、魂が天国に行く道になるという伝説があり、アメリカ・インディアンの一部には、「魂の道」と呼び、フィンランドでは、「鳥の道」と呼び、いずれも魂が天国に行くための道ということだそうです。
彦星と織姫
一方、日本の七夕伝説は、中国からの流れをくみ、「彦星」と「織姫」という二つの星が中心となっています。
この伝説も、長い歴史の中で少しずつ形を変えているようなのですが、もともとの伝説は次のようなものだったそうです。
昔々、中国に遊子・伯陽という仲の良い老夫婦が住んでおり、夫の遊子が先に死に、後を追うようにして妻の伯陽がなくなってしまい、二人共星になったそうです。夫の遊子は、牛飼いとなり、妻の伯陽は機を織る織姫となり、天の川の両岸に別れて暮らしていたそうです。
天の川には、帝釈天と呼ぶ神様がおり、毎日その水を汲んで飲んでいたそうですが、神様の飲む神聖な水を汚してはいけないということで、何人たりとも川に入るのが禁じられていたそうです。しかし、帝釈天は、年のうち一日だけ、すなわち、7月7日だけは、この水を飲むのを休んでいたとのこと。したがって、遊子(彦星)と伯陽(織姫)は、この日のみ川を渡って会うことができたそうです。
江戸時代に入ると、この伝説も次のように変わってきているとのことです。
天の川の東方に、天帝の娘の織姫が住んでおり、非常に仕事熱心で、朝から晩まで天人の着る衣を織っていたそうです。一方、天の川の西には、牽牛という働き者の青年が住んでおり、天帝は、この二人の働きに感心し、結婚させましたが、織姫は、愛する夫が出来たこともあり、仕事をさぼるようになったそうです。そこで天帝は怒って二人を無理やり別れさせ、天の川の東に連れ戻してしまったそうです。しかし天帝は、愛する二人を一年に一回だけは合わせてやろうと考え、それが7月7日になったと伝えられているそうです。
再び七夕について
「ひろさちや」さんの書いた文章を読んでみて、七夕伝説を改めて考えてみたのですが、確かに、彦星(牽牛)と織姫が、年に一度会えるのが七夕伝説ということは記憶にあるのですが、天帝が怒って二人を無理やり別れさせたことは、裏覚えのところがあります。
平成のこの時代、日本の新しい七夕伝説を考えるとしたら、どのような伝説になるのでしょうか。
まず、親の言いなりになり、結婚するなどということは、一部の方たちを除けば、まずはないかと思います。そう考えると、何か出会いの場というか、結婚するという行為のタイミングが必要になってくるのではないでしょうか。
また、結婚という観念に関して言えば、日本の遠い昔、かぐや姫の時代(奈良時代の頃かな)においては、貴族社会では「通い婚」が一般的な結婚形態であったため、現代に置き換えてみると、彦星と織姫は、通い婚の先駆けであったのかもわかりません。
そこで問題となるのは、なぜ一年に一回なのかと言うことになります。
ここは昔に戻って、帝釈天が飲む神聖な水が流れる天の川のためということになるのでしょうか。それにしても、婚活の仕組みがわかりませんが。
焼酎を片手に考えているのですが、なんともまとまりがつきません。
さて皆さんはどのように考えるのでしょうか。夏の夜空を見上げながら、と言っても冬の夜空と異なって、天の川は見えないような気もしますが、たまにはこのようなことに思いをはせるのも良いかもわかりません。
夏のウォーク
さて本題です。夏のウォークといえばやはり暑さ対策でしょう。いつも夏になると記載させていただいていますが、熱中症の予防が第一番ですね。
また、日本体育協会からは、「熱中症予防運動指針」が出されていますので、まずはこれを参考にしていただきたいものです。と言っても私にはよく理解できない指標なんですが。
・WBGT31度以上:厳重警戒:運動は原則中止
・WBGT28度以上:警戒:激しい運動は中止。
激しい運動や、持久走などは避ける。積極的に休憩を取り、水分補給を行う。体力の低いもの、暑さに慣れていないものは運動中止。屋外では帽子を。
・WBGT25度以上:熱中症の危険が増すため、積極的に休憩を取り、水分補給を行う。激しい運動は30分おきに。(高齢者や乳幼児は特に危険)
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ここで聞きなれないWBGTについて少し説明したいとおもいます。
WBGT(暑さ指数:湿球黒球温度)
屋外:WBGT=0.7*湿球温度+0.2*黒球温度+0.1*乾球温度
この計算式にしても、耳慣れない言葉が出てきます。湿球温度、黒球温度、乾球温度です。まあ言葉がわからないのは私だけかもわかりませんが。
湿球温度:温度計にガーゼなどを水で湿らせて、液だめにまいた温度。
乾球温度:通常の温度計である、一般的にいう気温はこの温度を指しています。
黒球温度:放射熱や気流の影響を測定するための温度。
と記載しても、黒球温度に関しては、まだよく理解できませんが、人体の熱収支に影響の大きい湿度、輻射熱(放射熱?)、気温の三つを考慮して計算する値であり、熱中症のリスクを事前に判断するための指標であり、1954年に海兵隊新兵訓練所で開発されたものだそうです。
しかし、私たちは気温28度から30度以上を目安にして、熱中症の予防を行いたいものであり、いつも同じことを書くようで気が引けますが、少しお付き合いをお願いします。
・気温が体温を超えるような場合は、ウォーキングは中止しましょう
・急な暑さには体が慣れていませんので、要注意です。暑さへの慣れは、早い人でも4,5日、普通は1から2週間くらいと言われています。
・日中のとても暑い時間帯は避け、朝晩の涼しい時間帯にウォーキングを行いましょう。
・コースも、日陰の多い場所にするとか、続けて歩く時間は短くし、休憩を多めに取り入れましょう。
・汗が皮膚から蒸発することにより、体温がコントロールされるため、夏に適した速乾性繊維のシャツなどを着用しましょう。
・休憩時に、うちわや扇子などを活用して体に風を送り、汗の蒸発を促しましょう。
・防止の着用、目を守るためのサングラスなども大いに活用しましょう。
・再三記載していますが、水分補給をこまめ(15分間隔位)に行いましょう。歩き初めには、コップ一杯程度の水分補給を行いましょう。
(ウォーキング中の水分補給は氷で冷やした冷たい水を飲みたいと思いますが、できれば常温で一回の水分量は、100CC位が良いかも)
・水分も、普通の水道水よりか、塩分濃度で0.2%の生理食塩水がおすすめです。
(500ccのペットボトルに1gの塩分を入れる。市販のスポーツドリンクの場合は、同量の水で薄めたものを利用する)
・寝不足を含めて、少しでも体調が悪いときはウォーキングは中止しましょう。
とはいっても、熱中症にかかる場合もあります。自分が熱中症にかかったしまった場合、自分では何もできませんので、周囲の方が、木陰に移動させるとか、水分補給を促すとか、冷水タオルで体を冷やすなどの応急手当てが必要となります。特に熱けいれんの発生、強度のめまい、失神等を起こした場合は、躊躇せずに救急車を呼び、点滴治療を行う必要があります。
私達は、年を重ねるにしたがって、暑さの感覚が衰えてきます。感覚器で暑さをとらえる能力も衰えてくるからです。また、代謝機能も衰えてきます。したがって、熱中症によりかかりやすくなるといえますので、その日の気温の変化を十分理解して熱中症の予防を行い、ウォーキングをエンジョイしたいものです。
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