ひらつかウオーキング協会

2018年5月 未病改善で健康長寿 その2

健康寿命を縮めるリスク

 前回は未病について書かせていただきました。今回は「健康寿命を縮めるリスク」について書かせていただきます。

高血圧・糖尿病・脂質代謝異常・肥満


 私たちウオーカーはいつも歩いていますから「健康」には自信があるのかもしれません。それでも、みなさんの会話から聞こえて来るのは、「血糖値が高い」とか「血圧が高くて」とか等々。
 そして、こんな会話も良く耳にします。
 「体重は増えていないんだけど腹が出ちゃって」・・・。
 近年、日本人にも肥満の人が増えてきていますが、肥満のうちでもおなかに脂肪がたまる内臓脂肪型肥満(内臓脂肪蓄積)が動脈硬化を進行させる原因のひとつであることがわかってきました。
 内臓脂肪蓄積があれば、糖尿病や高脂血症・高血圧などがおこりやすくなり、しかもこれらが重複すると、その数が多くなるほど、動脈硬化を進行させる危険が高まるという考え方です。こうしたことから、内臓脂肪蓄積に加えて、空腹時血糖や血清脂質(HDL/LDLコレステロール、中性脂肪)・血圧が一定以上の値を示している場合を「メタボリックシンドローム」として、取り上げるようになりました。

 日本では平成20年(2008年)から「特定健診・特定保健指導」の中で、この考え方をとりいれ、新たに内臓脂肪蓄積を診断するために「ウエスト周囲径」の測定が検査項目に加わりました。
 なお特定健診・特定保健指導では、メタボリックシンドロームといわず、「内臓脂肪症候群」の名称を用いています。メタボリックシンドロームは、血圧・血糖・脂質の値が治療を要するほど高値でなくても動脈硬化が進行しやすい状態です。これらの値が異常になる前から生活改善を心がけて脈硬化の進行にブレーキをかけ、生活習慣病を未然に防ごうというのが、メタボリックシンドロームを取り入れた基本的な考え方なのです。

歯周病

周病は図にあるように全身の健康に影響します。歯周病の主な予防・治療法については改めて言う必要がないのかもしれませんが、自宅では・食後の歯磨き(特に就寝前は忘れずに)・禁煙・歯間ブラシ歯間に高圧の水をかける器具などで口腔内を清潔にする。歯科医院などでは・歯石の除去・局所麻酔で表層に出ていない葉の部分の歯周病菌を除去する・薬で歯周病菌を死滅させる

喫煙(タバコは万病のもと)

 「そんなこと言われなくてもわかってるよ」これはタバコのことでもめているよくあるある夫婦の会話です。(決して私のことではありませんので念のため)タバコが体に良くないというのは充分わかっているのに止められないのがタバコですね。

 私も8年程前までは吸っていましたのでよく分かります。タバコには約4000種類の化学物質が含まれ、そのうち約200種類が有害物質です。喫煙による健康被害として、まず全身にわたる「がん」。その他に循環器、呼吸器、その他に多くの重篤な病気を引き起こすことがわかっています。
 COPDCOPD(慢性閉塞性肺疾患)は、タバコなどの有害な空気を吸い込むことによって、空気の通り道である気道(気管支)や、酸素の交換を行う肺(肺胞)などに障害を生じさせ、正常な呼吸を妨げる生命を脅かす病気です。 長期間にわたる喫煙習慣が主な原因であることから、COPDは肺の生活習慣病といわれています。
 また最近では、副流煙による「受動喫煙」によりタバコを吸わない人でもCOPDにかかっています。COPDは、タバコによる生活習慣病です。タバコを吸い続けることで肺の機能を損なうこととなり、病気が進行してしまいます。喫煙者は、早いうちに禁煙をすることで、病気の予防・進行を抑えることが出来るようになります。しかし診断のために医療機関を受早期には自覚症状に乏しく、患者さんがCOPD診することは少ないため、重症化した後に後悔することも少なくありません。
 かかりつけ医のところや健康診断などで、症状の有無にかかわらず呼吸機能検査を行ってみましょう。

禁煙を継続するためのコツ
1.タバコの害について自分なりのイメージを持つ。
2.禁煙しようと思った理由や努力を思い浮かべる。
3.禁煙して良かったことを考える
4.気楽な気持ちで禁煙を続ける。
5.禁煙できたことに自信をもつ。
6.まわりの人に禁煙を勧める。
(健康体力づくり事業財団健康手帳より抜粋)

フレイル

 みなさんは「フレイル」という言葉を御存じですか?私は知りませんでした。
 フレイルとは、とは加齢に伴って筋力や心身の活力が低下した状態を言います。英語のfrailtyをもとにした造語です。高齢になり活動量が減って、食欲が落ち、筋力が低下し、それによってまた、活動量が減って体力が落ちて行ってしまうという悪循環を「フレイルサイクル」と呼んでいます。

 特に、65歳以上の方には注意が必要といわれますが、やせすぎ、疲労感、日常生活活動の減少、歩く速さが遅くなった、筋力の低下といった項目のうち、3項目以上当てはまるとフレイル状態とされ、できれば1~2項目のフレイル前段階から早めの対策を講じることが望まれます。


  鎌田
 
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