「クリスタルラインと増冨ラジウム温泉」
今回はいつもと異なってウォーキングの話ではなく、山岳ドライブの話をしたいと思います。
昨年のバスハイクにて立寄った恵林寺(武田信玄公の菩提寺)の先から林道を利用し清里高原に続く山岳道路が「クリスタルライン」と呼ばれており、快適な山岳ドライブが楽しめる、約70キロの道路です。
今回は、このクリスタルラインを利用して日本三大ラジウム温泉の一つである「増冨ラジウム温泉」に入浴しようと山岳ドライブを楽しんできました。
もっとも本音は近所の山岳ウォークを試みようと思ったのですが、連日の暑さに負けてドライブ兼温泉の魅力に負けてしまいました。
今回のスタート地点は恵林寺です。ここからすぐの所に昨年立寄った「道の駅 花影の郷」があり、ここから「乙女湖」に向かう道がすでにクリスタルラインとなりますが、今回のドライブコースは、「巨峰の郷」を通り抜け、焼山峠からクリスタルラインに入るべく、まずは「塩平」に向かいました。
塩平は、こちらのコース上にある最終の集落であり、林道の入り口となる場所です。この道は、長野県の川上村に続く道であり、クリスタルラインが開通する前は、メインの林道として多くのライダーに愛されてきた路です。
林道「川上牧丘線」に入るとすぐに道路上にジムグリ(蛇)が日向ぼっこをしていましたので、とりあえずワンショット。普通は、石の下とか、地中とかにいる無毒の蛇ですがなぜか道路上に。
何はともあれ、クリスタルラインとの合流点である焼山峠に向かいます。
この地点は、長野県川上村に通じる通過地点でもあり、先にある乙女湖等への観光のための休憩ポイントのため、トイレなども完備されています。
この地点を右折すると乙女湖、長野県川上村へ。左折すると今回の目的地である増冨ラジウム温泉をはじめ、昇仙峡、瑞牆山、清里方面へと続いてゆきます。
焼山峠を左折し、少し行くと「乙女高原」に到着します。
乙女高原は、初夏にはレンゲツツジやあやめ等が咲く標高1700メートルの高原であり、古くはスキー場としても栄えていましたが、現在はスキー場は閉鎖され、遊歩道を整備した草原として維持されています。
今回は7月中旬でしたが生憎季節のポケットに入っていたようで、ほとんど花は咲いておらず、一面が緑の草原となっていました。
乙女高原から森林浴広場の間からは右手奥に標高約2600メートル金峰山の姿が現れ、頂上にある五丈岩もはっきりと見えるのですが、写真でとるとまだ距離がありその岩の大きさがよくわからないのが残念です。
4年程前に金峰山に登っているのですが、その時の写真を掲載しました。このときは、大弛峠から登ったのですが、幸い天気も良く、富士山と五丈岩のツーショットをゲットすることができました。
しばらく進むと野生の鹿が出迎えてくれましたが、近づいてゆくとすぐに山の中に逃げ込んでしまいます。車の中からやようやく一枚その姿を映したのですが、あまり大きくない鹿のため草の背丈に隠れそうな感じでした。
そうこうしているうちに森林浴広場に到着です。
この場所は、甲府市民の水源地となっており、涵養保安林に指定されていますが、広場などのほか、快適に森林浴が楽しめる場所が用意されており、もう一度ゆっくりと尋ねてみたい場所でした。小川の横の緑の中にマットなどを敷き、緑の木陰で転寝などをしてみたいと。
森に入ると、 空気が澄んでいるような感覚を覚え、さわやかなリラックスした気持ちになります。 その効果の源は「フィトンチッド(森の匂い)」や「マイナスイオン」などの効果では ないかと言われていましたが、科学的な根拠はあまり出ていませんでした。 それが最近の研究では、ガン細胞を防ぐNK(ナチュラルキラー)細胞が増えるという結果や、リラックス効果も実験から実証されてきています。 体に良いといわれてきた森林浴が、科学的にも実証されています。 まさしくウォーキングにぴったりの場所かと。
森林浴広場を抜けると瑞牆山が見えてきます。
標高は約2200メートルの山で、全山が黒雲母花崗岩で形成され、南西部は風化や浸食の影響を受け、独特の岩がそびえたっています。山ふもとからの瑞牆山自然公園は、遊歩道が整備され、また、キャンプ場も整備されており、トレッキングを含めて一日を愉しめる場所となっていますが、瑞牆山周辺に関しては、別の機会に紹介したいと思います。
クリスタルラインはこの先から清里に向かうわけですが、今日の目的は増冨ラジウム温泉への入浴です。クリスタルラインの分かれ道にある小川は森林浴も楽しめる場所となっており、何組かのグループが食事をしながら楽しんでいました。
分かれ道を少し進むと目的地の「増冨ラジウム温泉峡」となり、私は日帰りの入浴施設である「増冨の湯」に入ることにしました。
この「増富温泉」は、玉川温泉(秋田県)、三朝温泉(鳥取県)と並ぶ、日本三大ラジウム温泉の一つです。
増冨温泉は、温度の異なる源泉が用意されており、源泉(25℃・30℃・35℃・37℃)の中から、その日の体調に合った一番入浴しやすい源泉に入るのですが、私は一番温度の低い25度の源泉にはじめに入り、ゆったりとした時間を過ごせました。
入浴後は、道の駅韮崎まで一気に下り、韮崎、甲府を抜けて恵林寺まで戻ってきました。
久しぶりの山岳ドライブと、増冨の湯を堪能した一日であり、大いにリフレッシュができた夏の一日となりました。
ウォーキングで長距離を歩くと途中から無我の境地に入ってゆき、ただひたすら足を動かすことにより日頃のストレスが発散される思いがありますが、まさに同等もしくはそれ以上のリラックス気分を味わうことができました。
常日頃ウォーク三昧の日々を送っていらっしゃる方が多いと思いますが、たまにはこのような一日を過ごすのもおすすめですよ。機会を見つけてぜひお出かけください。
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