音楽という食物

ジャズ系を中心に好きな音楽について

Lars Jansson Trio with Ove Ingemarsson at Sometime

2014-04-06 23:42:49 | ジャズ


Lars Jansson、聴いてきました。吉祥寺のSometimeです。

思うにここはライブハウスとして理想的な環境です。
狭い空間の中心にミュージシャン。
起伏とバラエティーに富んだ客席。
店員の臨機応変かつ暖かな対応。

ここで好きなミュージシャンが聴けたら最高なのです。


Lars Janssonが背中の客席に振り返って「私の頭にケチャップを飛ばさないでね」みたいな冗談を言って笑いを取ります。

熱演するOve Ingemarssonと聴きこんでいる客の間を、
スタッフさんが慎重にくぐり抜けて料理を運んでいきます。

ベースのThomas Fonnesbaekは大概Larsと冗談を言いながら、爆笑しながらの熱演です。

Paul Svanbergnの左手はベースとほとんどぶつかっています。
肩をすぼめながら暴れまわります。


演奏はCDの5割増しほど熱く、相当なテンションで続いていきます。

メンバーの演奏に一番興奮しているのはLarsです。
ドラムソロに痺れて「感電パフォーマンス」なんてしています。いい親父だなー。
乗りに乗って息子も曲を終わらせません。
Thomas Fonnesbaekもどんどん笑顔が増えていきます。ベースも素晴らしい。
なんといういいバンド。

しかしLars Janssonがこんなにも陽気な人だとは知りませんでした。
そして見渡す限りのお客さんが皆笑顔という、このライブ。
料理も高くなく、しっかり美味しいです。

幸せな時間。

そして、ある意味オシャレで気取ったようにもとられるこのようなジャンルの音楽。
嫌味のないパフォーマンスのお手本がここにあるような気がしました。

誰にでも紹介したいような、誰を連れて行っても満足だっただろうなというような、
そういうオープンなショーだったと思います。
そしてSometimeという環境が大きく作用しているだろうということは誰もが思ったことでしょう。


楽しいLars Janssonとその仲間たち。また会いたいと思いました。