音楽という食物

ジャズ系を中心に好きな音楽について

Jose James / Yesterday I Had the Blues: Music of Billie Holiday

2015-03-13 00:11:37 | ジャズ



Jose Jamesは初聴き、という訳でもないんですが、たしか一枚は持っているのですが聴きこんだことはありません。
そもそもジャズボーカルでしかも男というのは普段ほとんど聞かないです。

最近ブロガーの方々の推しているRobert Glasperがようやく面白く思えてきたところで、このJose Jamesも一緒に上がってきたので過去の「No Beginning No End」などを聴いていたところで本作が来ました。


バックはピアノトリオです。
Jason MoranとEric Harlandまでは想定内としてベースがPatitucciですよ。
普通にこのトリオで聴きたいというところですが、歌が乗ってても仕方ないか、というのが本音(コラ)。


「No Beginning No End」が生でありながら特にリズム面で斬新、最高に刺激的な作品だったのに対し、本作はかなりシンプルでオーソドックスなジャズ。
そしてこれが良い。かなり良い。


特に演奏に奥行と深みを与えているのはJason Moran。
この人のピアノは、ジャズですねぇー。
血が通っているし、展開が読めないし、ミスタッチしまくりですがそんなことはお構いなしだし。

Jose Jamesもシンプルに歌います。
PatitucciもHarlandも余計なことはしない。
この音密度が自分の好きな世界だなぁと幸せな気分になります。
ジャケも雰囲気ありますね。


ところで先の「No Beginning No End」にしろ前作にあたる「While You Were Sleeping」にしろ、各アルバムで結構アプローチが違うJose Jamesですが、今聴くとどれもかなりイケています。

最近この人ブームです。本作はそれに拍車を掛けました。






Jose James / Yesterday I Had the Blues: Music of Billie Holiday
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1.Good Morning Heartache
2.Body and Soul
3.Fine and Mellow
4.I Thought About You
5.What a Little Moonlight Can Do
6. Tenderly
7. Lover Man
8. God Bless the Child
9. Strange Fruit



vocal-Jose James
piano-Jason Moran
bass-John Patitucci
drum-Eric Harland



2015年作品

Stefano Bollani / Joy in Spite of Everything

2015-03-08 23:09:58 | ジャズ



まったく予想外のフロントを迎えての作品です。

Mark Turnerは昔Edward Simonのリーダー作で聴いたときの印象がとても良く、
それ以降基本的に好印象。初めの印象は大事ですね。

Bill Frisellは面白いチョイスです。
プレイの内容云々よりも音楽的な広がりを期待してしまいます。

普段はトリオ以下の編成を好む私ですが、メンバー盛りだくさんのCariocaがとても楽しかったり、ビッグバンドも良かったりで、Bollaniに関してはいろんなことをやってほしいと思っています。


で、本作の印象はというと、
良くも悪くもフワフワしてしまった?
という、フワフワしたことしか書けない感じ。
そんなんで聴き始めてからフワフワと半年経ってしまいました。


なんというか個々のひとつひとつのプレイが何回聴いてもほとんど頭に残らないという。
TurnerもFrisellも居た?みたいな。
でも聴いている間は結構気持ちが良いという。


そんなフワフワの合間に差す光はBollaniのプレイです。
特にNo Pope No Partyのソロは彼の真骨頂。
型がないですよね。そしてどんどん登っていくのがわかる。
こういうこと出来る人は案外少ないですよね。


結構な回数聴いていて、今でもたまに聴くのですが、
どんなだっけ?という感じで毎回新鮮な気持ちで聴ける音楽です。
それが良いのか悪いのかは、、、これまたよくわかりません、、、、。




Stefano Bollani / Joy in Spite of Everything
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1.Easy Healing
2.No Pope No Party
3.Alobar e Kudra
4.Las hortensias
5.Vale
6.Teddy
7.Ismene
8.Tales From The Time Loop
9.Joy In Spite Of Everything



Mark Turner - tenor saxophone
Bill Frisell - guitar
Stefano Bollani - piano
Jesper Bodilsen - double bass
Morten Lund - drums


2014念作品