ろぐろぐ音楽ブログ

a-kiという人間の手による、J-POPあたりをメインに色々好き勝手書いてる適当ブログ。

globeシングルレビュー、Part2

2006年03月21日 17時23分54秒 | 感想・レビュー(シングル)

ちょっと間が空きましたが、globe全シングルレビューパート2です。今回は怒濤の4連続リリース~最新シングル「Here I Am」まで。

13th single「wanna Be A Dreammaker」(★8.5点)
シングル4週連続リリースという、当時流行っていた連続リリースの第1弾を飾ったシングル。そして謎のレコ大受賞曲でもあります。
が。その割りにやたらと攻撃的な曲調。アレンジもなんだかやけっぱち感すら感じますね。イントロのギターからしてなんかちょっと壊れちゃってるような気が(笑)。サビ前の「わなびあどりーむめいかぁぁぁぁーっ!」っていうKEIKOの叫びもラリってる・・・っつうかここまで来ると雄叫びみたい。メロディも歌詞も今までのglobeとはまた違う。攻めに入ってます。PVもなんだかホラーみたいで怖いです。
「B」「A」「D」だけ大文字なのは、「BAD=悪くなってしまえ!」みたいな意味が込められているそうな。確かにそんな感じの曲。好みは別れそうですが、個人的には壊れっぷりが結構好き。

余談ですが、つい最近、CDTVにTRFが出演していて「あなたが選ぶ青春ソング」という企画でこの曲を挙げてました。どこが青春!?

14th single「Sa Yo Na Ra」(★8点)
前作の攻撃的な感じはどこへやら、今回はスッキリしたポップロックバラード。こういう方向性不定の感じがとてもglobeらしいというかなんというか。初めて聞いた時は結構好きだったし、「抜け殻のようにね」っていうラストでホントに抜け殻のようにKEIKOのボーカルが響く終わり方も良いと思うけれど、全体的にはなんとなく手抜き感が漂っているような・・・。まぁ、ほんのちょこっとの手抜きは小室さんのお得意分野ですから、小室ヲタとしては全然かまわないんですけど(笑)

15th single「sweet heart」(★8.5点)
連続リリース3作目。路線としては「Joy to the love」をもっと凝ったサウンドにして、さらにポップに明るくした感じ。とにかくサウンドが異常なくらいに凝っていて、サウンドだけでもご飯3杯はイケます(?)。その分メロディはあんまり凝らないで、ストレートになっていて、サウンドの良さを引き出すことに成功してると思います。ただやっぱり凝りすぎてマニアックだと思われたのか?売り上げは4連続シングルの中では一番低くなってしまいました。それでも40万枚弱ですが。

16th single「Perfume of love」(★9点)
4連続リリースの最後を飾る名曲!4シングル全部方向性がバラバラだったわけだけど、今回は一番本来のglobeらしい曲かなぁ。「FACES PLACES」あたりの、あの辺の感じ。それだけあってKEIKOのボーカルも本領発揮みたい。MARCのラップ&AメロBメロでのKEIKOのだるい感じと、サビでの解放感の対比がお見事です。

これ以降、globeはこれまで以上に小室が好き勝手になんでもやっちゃう感じになってしまったため、全盛期としてはこのシングルあたりが最後と言うことになってしまいます。全盛期のシメにふさわしいと言えばふさわしい曲ですね。小室サンがそれを意識してたかどうかは解らないですが・・・

special single「winter comes around again」(★7.5点)
4連続シングル全部購入すると、応募者全員サービスみたいな感じで付いてくるシングル・・・だったと思う(自分はブックオフにて30円で購入したため詳細は知らないです)。
で。これ・・・globe冬の名曲2曲(と言えばわかりますよね?)のメロディを足して、歌詞を変えてリサウンドしただけです。まぁファンサービスの一環でしょうね。でもこれはこれで楽しめます。原曲よりも冬の孤独感・凍える感じが良く出てると思うので。ちなみに後のセレクトベスト盤に入ってるバージョンとシングルバージョンとでは微妙に違います。

17th single「MISS YOUR BODY」(★6.5点)
はい、ここからはもう小室サンの好き放題やりたい放題コーナーになってきます。あれだけカラオケ向きのキャッチーな曲を連発していたglobeが突如R&Bの世界に突入。今聞いても地味なものは地味ですが、サウンド的には今出してもおかしくない感じのクールなR&Bサウンドが展開されてます。悪くはないけれど、これをシングルで出すのはちょっとやめて頂きたかったような・・・。売り上げもこのシングルでガクンと落ち、globeの存在感も一気に薄くなってきてしまいます。

18th single「still growin' up」(★8点)
さすがに前作は地味すぎた、と反省したのか(笑)、サビメロはやや従来を意識したようなキャッチー感。ですが、サウンドはやや地味だし、AメロはKEIKOとMARCでのラップの掛け合いという実験的要素もあり。個人的には好きなタイプの楽曲ですが、やっぱりあまり売れず。ちなみにシングルバージョンとベストアルバム(CRUISE RECORD)バージョンとは結構違います。イントロがあるシングルバージョンの方が好みかな。

19th single「biting her nails」(★7点)
ベストアルバムからのシングルカット。不穏なイントロから始まる、「MISS YOUR BODY」と同じような路線。この辺の作品は、無駄を少なく、といった感じのシンプルなR&Bで、大ヒットを放っていたglobeとはまるで別物みたいな雰囲気です。いちおう「MISS YOUR BODY」よりはシングル向きなので点数は上がってます。個人的にも意外と好き。

20th single「とにかく無性に...」(★6点)
オイ、どーしたよ!?ってぐらいに壊れてる(笑)。もーサウンドもメロもヘン。壊れてる。「とにかく無性に」こんな曲が作りたくなったんでしょうか、小室サンは。この曲が「MISS YOUR BODY」よりも売れた事実にビックリだ。(と言っても3万枚程度の差だけど)

21st single「DON'T LOOK BACK/like a prayer」(★8.5点/★7点)
これもなんだか小室サンやりたい放題やってるような感じが。8分を超える、プログレな構成も同じく。間奏で「ハレルヤ(AAAの曲ではないよ)」がフィーチャーされるのも、クラシックをフィーチャーするのがお好きな小室哲哉らしいです。これだけ好き勝手やったんで、小室サンは会心の出来だと思ってるという文章を見たことがあります。最後の「どーんるくばっく!うぉーうぉーうぉー」って繰り返し叫んでる所が結構好きです。
「like a prayer」は清涼感あふれるイントロ、美しいサビ、と期待が持てる始まり方なのですが・・・。AメロBメロ無しでラップだけでサビをつなぐんかい!手抜きもここまで来るとさすがに困ってしまいます。そういえば鈴木あみ「I really wanna tell」でも同じようなことしてたな・・・。どっちの曲もサビメロが凄くいいだけに惜しい。ちゃんと作ってれば★8点は余裕で超えてたと思います。

22nd single「garden」(★6点)
globeはこの曲でトランスに移行。その後しばらくトランスが続くことになります。で、うーん。この曲はアルバム「outernet」と同発シングルなのですが、さすがにちょっとシングル向け要素が無さ過ぎます。個人的には、トランス風味サウンドは好きだけど、トランスサウンドはあんまり好きじゃないし、globeのシングルでは一番影が薄いです。

23rd single「try this shoot」(★7点)
トランスに路線を定めて2枚目のシングルは、前作のシングル向き要素ゼロから一転してメロディはキャッチーになりましたんで、非常に聞きやすくなりました。が・・・特に特筆する出来でもないかなぁ。やっぱりまんまトランスのサウンドが個人的に好きではないからそう思うのかも・・・。ジャケ写のKEIKOは何故かブリッジをしています。謎。

24th single「Stop!In the Name of Love」(★8点)
ドラマ主題歌として結構印象に残っている曲です。実はカバー曲だと言うのを知ったのはつい最近なのですが(汗)、アレンジが完璧にトランスglobe仕様になっているので、カバーと言うことを全く意識させないですね。KEIKOのボーカルとの相性もバッチリで、globeの曲としてフツーに聞けます。メロもキャッチーで勢いがあるので良いです。トランスglobeのシングルでは好きな方です。

25th single「genesis of next」(★7点)
長すぎる!長すぎるよ!9分もある。電話で会話してるイントロから始まりますが、小室哲哉ってこういう電話ネタ結構多い気がする。まぁそれはおいといて、さすがに長すぎますよコレ。サウンドやKEIKOのボーカルの勢いでなんとか9分持たせている感じです。PVではさすがにショートバージョンになっていて、そっちの方が聞いてて良いと思ってしまいます。
シングル1曲目に「Radio Edit」って感じで5分ぐらいに納めて、「Original version」で9分ぐらい、って感じにすれば良かったんだけど・・・。

26th single「Many Classic Moments」(★9点)
アルバム「Lights」の先行シングル。で、これが良い!まずこの時期、サウンドにだけ異様に凝ってメロディをおざなりしている感のあった小室哲哉にしてはメロディが神です。いかにもサウンド先につくって後にメロディ付けましたみたいな感じではあるんだけど、その分メロディとサウンドの融合具合がとても良いです。サウンドもトランスglobeの中では好きな方だし。まだまだイケるじゃん、小室サン!と感じた曲でした。それとどうでもいいですがジャケ写のKEIKOがとても良く撮れています。

27th single「OVER THE RAINBOW」(★8点)
これは某有名曲のカバーではありません。雰囲気としては「FREEDOM」とかの過去王道路線をトランスglobe流に再現してみました、といった所でしょうか。それなりに良いとは思うのですが、サビ部分のサウンドがなんか力不足というか、もうちょっと音を詰め込んでも良かったんじゃなかったんでしょうか?過去の王道路線とトランスとの狭間で揺れているような、そんな曲。

28th single「seize the light」(★7.5点)
なんとglobeにX JAPANのYOSHIKIが加入するという驚きのニュースの後、発表されたシングル。というわけでカバー以外のglobeの曲としては初めて小室哲哉以外の作曲なのですが、アレンジには小室哲哉も参加。
KEIKOの歌唱がこれ以前の数作ではなんだかクセがついてきてしまったように思えたのですが、この曲ではだいぶストレートな歌唱になっていて、この点はいいです。しかし・・・あんまりアレンジとメロが合ってない気がする。予想なのであんまり確証はないのですが、「Additional Arrangement:TETSUYA KOMURO」ってなっていて、小室がなんだか余計なアレンジを付け足しちゃったようなイメージが・・・。いや、気のせいかも知れないですけど。
唯一YOSHIKIが参加した曲という意味ではとても貴重ですが・・・曲自体はそんなに特筆するモノでもないような・・・。

29th single「get it on now feat.KEIKO」(★7.5点)
feat.KEIKO名義のソロシングル。と言ってもどっちにしろ小室サンが作ってるのであんまりglobeとの違いはないんですが。
曲調としては相変わらずトランスglobeにダンスポップ要素も足したような感じで悪くない。とは思うのですが、Bメロが「genesis of next」と似てるような・・・。それと後「OVER THE RAINBOW」と同じくサビ部分のアレンジが弱い。メロディは結構良いんですけど。あとKEIKOの英語、何とかしてください。サビ部分が日本語発音で・・・。

30th single「Here I Am/New Album Playlist」(★8点)
アルバム「globe2 pop/rock」の先行シングル。小室哲哉自身が「王道回帰」を掲げて作っただけあって、このキャッチーさはちょっと初期っぽさも感じますね。Feel Like dance2005年バージョンみたいなイメージもあります。んが、サウンドがなんだか普通。あんまりマニアックなサウンドは避けたんだと思いますが、サウンドに惹かれる部分が少ないのは小室哲哉作品としては不満アリ。もうちょっとズンドコ派手に鳴らしても良かったと思うんですが・・・。まぁでも、久しぶりにトランスから離れたglobeだったのでそういう点では良かったです。



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