AAA「逢いたい理由/Dream After Dream ~夢から醒めた夢~」
公式サイト ※各タイトルクリックでYouTube試聴へ飛んでいきます
1. 逢いたい理由(★10点)
(作詞:森月キャス lap詞:日高光啓 作曲:小室哲哉 編曲:齋藤真也)
2. Dream After Dream ~夢から醒めた夢~(★9点)
(作詞:Kenn Kato lap詞:日高光啓 作曲:小室哲哉 編曲:齋藤真也)
AAAの24thシングルは、作曲に小室哲哉を迎えた両A面作品。
あの事件から約2年半。
小室哲哉にとっては、いろいろ紆余曲折あっての、作家としての復帰作(やしきたかじんはどうした?というのはスルーでw)。
この2曲に共通してるのが、「楽曲構成の面白さ」。
もともと、複雑な曲構成が大好きな小室センセイ。twitterで「AAAのメロの流れは転調をしなくても男性、女性がいるメリットから、構成の面白さに重点をおけたことが、自分的に、、光!」とつぶやいているようにこの2曲、一筋縄ではいかない楽曲構成になっていまして。
そしてそれがきちんと効果的になっていて、決して無茶な構成にはなっていないのが流石だなぁ、と。
とにかく「逢いたい理由」ね。
この最初からクライマックスって感じのメロディーが素晴らしいっ。出だしから終わりまで、一切の手抜き無し。それでいて一筋縄じゃない曲構成だから、聞いてて全然、飽きない。小室センセイ本気出しまくりの1曲。と言っても、全盛期のような下世話な感じや、極度にカラオケ向きとかそういうのじゃなくって、本当に丁寧に作り上げた、という感じのメロディーライン。
作詞と編曲が小室センセイじゃないせいか、渡辺美里や中山美穂あたりのアイドルたちに楽曲提供をしていた頃にも少し感触は近いかも。
サビだけじゃなく、是非フルで聞いていただきたい楽曲。
「Dream After Dream」の方も凄く良い。どちらかというとバラード扱いになりそうな「逢いたい理由」に対してこちらはダンスナンバー。イントロの高揚感からして素晴らしいし、サビ前の「♪夢から醒めた夢~」って部分とかもう完璧ですっ。「逢いたい理由」と比べてサビがより目立っていることやダンスが映える楽曲であることを考えると、AAAファン的にはこっちの方が親しみやすいかな?という気もする。あとPVもこっちの方がいいかな。CGを使った近未来感が曲にもマッチしています。
2曲とも編曲は小室センセイではなくシャイニーこと齋藤真也さんですが、このサウンドを聞いた限りでは、小室センセイがアレンジしたものをベースに、シャイニーがAAA用に少しリアレンジしたような感じっぽいですね。2曲とも随所にTKらしいサウンドメイキングが施されていて、TKファンとしてはニンマリ。そしてシャイニーならではの音も散りばめられていて、シャイニーファンとしてもニンマリしてしまう素晴らしいアレンジですw
というわけで、小室哲哉復帰作としても文句なし、AAAのニューシングルとしても文句なし、という素晴らしいシングルに仕上がっています。AAAのシングル初めて買っちゃったもん。TKファンなので★点数は若干甘いなぁと自分でも思いますがw、傑作には間違いないと思います。
特に小室センセイにとっては、これが本格復帰第一弾になるわけで、これの出来や結果次第で今後が決まると言っても過言ではないと思うのですが・・・その結果、素晴らしい楽曲が生まれて、オリコン1位も獲得。もちろん、売上でいえばAAAのもともとの人気によるところも大きいけれども、それでもこういう結果を残せたというのは今後にきっとプラスになるはず。この2曲を聞いた限りではまだまだ作曲家として、音楽家としてやっていける!と僕は確信しました。是非ともこれからまた活躍していって欲しいなと。心から願っています。
TKに全く思い入れのない人からすると、そう思われても仕方ないかなと・・・w
ただこの曲の真髄は曲の構成で聞かせるところと、各メロディーの丁寧さにあるのかな・・・と思っています。