この一六タルトを見ると・・・祖母を思い出す
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その昔、瀬戸内海を中心に
水軍といわれる海賊が存在した
母方の祖母は、四国の人で
この水軍 「 森一族 」 の末裔だという
確かに旧姓は < 森 >
「 村上水軍 」 とも親戚筋になるとも・・・!
どこまでが真実なのか・・・定かでは無いけれど
祖母はなかなかユニーク人で、
その人生も、女性にしては豪快だったようだ
何かあると、「 海賊の出だから! 」 と、婚家の親戚から言われていたとか
大正時代のはじめ
今治の女学校を卒業した祖母は
東京の女子専門学校へ進学した。
この時代に、女の子が単身、東京へ行くなど
とんでもなく大変な事だったと思う
なかなか美人だった祖母は
東京の街を歩くと・・・
「 帝大生がぞろぞろついて来た 」 と、
その当時を知る、帝大生だった大叔父が 冗談交じりに言っていたのを
・・・聞いたことがある
その後、今治の日赤病院に勤務していた祖父と結婚し 大陸へ渡り、
最終的には、祖父の故郷である山陰の小さな町で、
開業医の妻として暮らすことになる
海賊の末裔が・・・山陰の小さな町で暮らすというのは
なかなか大変だったと思う
元々陽気な性格だった祖母が、おとなしくなってしまった(らしい)のは
残念な気がする。
そんな祖母の血を引く私
唯一似ているのは・・・左利きというところ
子供の頃、祖母の隣でお裁縫をしているとき
「 ようこちゃんとおばあちゃんだけギッチョやなぁ。
左利きは頭が良いんやでっ! 」
と、言って<ふふふ>と笑った顔を今でも思い出す