今は昔・・・
あるところに
< コダイブツ ( 小大仏 ) > と呼ばれる
当時にしては珍しい
強力クルクル巻き髪をした
( パンチパーマとか言うそうで、大仏頭みたい )
小柄な
オッサンがおったそうな。
このコダイブツは
有難い名前に反して
無法者で
日々、いろいろな事をやらかしておったそうな。
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この男
他人には
いろいろ迷惑な
やりたい放題をしておったのに
自分のところには
< 私有地につき 無断立ち入り禁止!
見つけしだい
すぐ警察に通報する! >
と立札を立て
「 これでどうぢゃ! 」
と威張って居ったが
この立札
左側がら書いてあったので
非常に読み辛く
みんな立ち止まって
「 なんぢゃこりゃ? 」
と見てはいたが
誰も相手にせなんだそうな
( 本より ここに立ち入る者など
誰も居らなんだ )
・・・・・
ある日
コダイブツの大事な<私有地>には
砂利が撒かれ
コダイブツが歩くと
ジャッ ジャッ
と、音がするようになった
車の出し入れの際にも
ジャリジャリジャリジャリ
結構、大きな音がするから
少々離れていても
コダイブツの動きが
村の者 皆にわかるようになってしもうた
・・・・・
さらに・・・コダイブツは
何やら怪しげな
小さな箱型の物が大好きなようで
それを耳に当て
ブツブツと独り言を言っておった
きょうもまた
紫の服を着たコダイブツは
ブツブツと独り言を言い
車に乗り
砂利を踏み鳴らしながら
<私有地>をあとに
どこかへ出かけて行くのであった
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※ これはフィクションであり、
実在の人物・名前ではありません!
ということで・・・