命短し・・・

朝から
高齢者マンションに住む
母を訪ねてきた。

きょうも絶好調の母！
「 ようこちゃんやな！ 」
と何度も確認し、私の腕を撫でる。
そして
「 カズオさん、覚えてるか？
あんたのお父さんやで！」
と何度も言う。
「 ええ人やでぇ。最近は会ってないねん
ようこは会ってるか？」
毎回 同じことを聞いてくる。
＜母は 父の事が本当に好きだったんだな＞
娘としては とても嬉しい！

・・・・・

そして・・・本日も熱唱！
♪ 命短し 恋せよ 乙女〜 ♪
と 「 ゴンドラの唄 」を大きな声で歌う
「 ようこ この歌を一緒に歌いたいから
この歌詞をちゃんと調べてきて！」
と宿題をもらった

父がなくなって十五年
未だに父を想い
「 私、もう長くないわ！」と言いつつ
平均寿命を大幅に超え
「 命短し 恋せよ乙女 」と熱唱する母
何とも幸せな人だと・・・
きょうも思う娘の私

なんばきび

京都・洛北・岩倉

朝から
岩倉に住む
母のご機嫌伺いに行ってきた

まだまだ この辺りは
畑や田んぼもあり
長閑な風景が残っている

帰り道の畑には
とうもろこしが植えられていた。

・・・・・

子供の頃
我が家では・・・
いや！ 私の周りでも
「とうもろこし」の事を
「なんば」または「なんばきび」
と言っていた様に思う。

いつから言わなくなったんだろう
そして・・・
いつから とうもろこし になったんだろう

調べてみれば
「なんばきび」は但馬地方を中心に
使われている方言らしく・・・
ならば
我が家は母が但馬、父が丹後出身なので
正しく使われていた言葉なのだ。

・・・・・

次に母を訪ねる時は
立派な実になっているかもしれない