アンスティチュ・フランセ東京で行われた「ビデオゲーム今世紀の芸術といえるのだろうか?」のトークセッションを聞きに行きました。
「アウターワールド」のエリック・シャイさん。
「Rez」「Child of Eden」の水口さん。
「ICO」「ワンダと巨像」の上田さんの貴重な2時間の対談。
私はゲーム関係の職に就いているわけではありませんので、一人のゲーム好きとして、上田さんのファンとして聞きに行きました。
概要は以下のページへどうぞ。
アンスティチュ・フランセ東京
今回行われたトークセッションの会場は旧東京日仏学院で、フランス文化の交流活動をしているフランス政府公式の機関だそうです。
聞きに来ていた方も、フランス人の方々が多く、慣れない空気感に緊張しました…^^;
私は開始時刻には間に合わなかったのですが、
途中から会場に入れることができまして、トークを聞き始めたのが、セッションが始まって30分程経過した後からです。
途中から入れるようにはからってくれた外国人(おそらくフランスの方?)スタッフの方に感謝です。
空いてる席を日本語で教えてくれました。座っている方を立たせて向こうの席まで行かなければだったので、私はヘコヘコしながら、外国人のお客さんに通じているかわからない日本語(スイマセンスイマセン。アリガトウゴザイマス)を言いながら席に向かいました。
申し訳ない気持ちで一杯^^;
さて、会場にはいろんな国の方が集まっているようで、独特な雰囲気でした。
壇上にクリエーター著名人の方々。
左から寺田さん、水口さん、エリックさん、上田さん、そして司会の豊田さん(ファミ通副編集長)正面のホワイトスクリーンにプロジェクターでエリックさんのPCの画面が映されています。
エリックさんの言葉は日本語に。
寺田さん、水口さん、上田さん、豊田さんの言葉はフランス語に同時通訳され、会場入りする時に渡されるトランシーバー?でどちらも聞くことができるようになっていました。
トークセッションというよりは、最初は講義といった雰囲気があり、―ビデオゲームは今世紀の芸術といえるだろうか―という一つの議題に向かって展開、深く掘り下げられ、またテーマに戻ってくるというトークの流れがありました。
後半からはメモを取りつつ、話を聞いていました。
徐々にトークも盛り上がり、打ち解けてきて、笑えるようなお話や拍手が起きるような瞬間もあり、気づいたらそろそろ終わりの時間。
あっという間で、貴重な2時間でした。
写真撮影後、トークセッションは終了。
ゲームを作っている方の、アートとの関わりについての考えを知れるようなセッションで、ゲームだけではなく、じゃあアートってなんだろう?商品としては?ということについても深く考えさせられました。
会場にはゲームクリエーターの方も多くいらっしゃっていたようですが、私は全く無縁の者で^^;
それでも、勉強になるような意見や言葉を聞くことができて良かったと思いました。
トーク内容全てを紹介することはできませんが、いくつかキーワードとしてトークの中心になっていたものを挙げます。
・芸術の定義とは?
(人の感情や気持ちをふっと原点回帰のようにするもの? 人が作るもの。それに芸術性の高い低いがある?
何十年か後にそれが芸術として評価されるというもの?当時はなんでもないようなものでも)
・ゲームをアートとして作っているのか?
(作ってはいない?遊んだ人が自分の体験を当てはめて、補完するもの?なので、ゲーム体験として記憶に残るもの?)
・国の印象。互いのゲームを遊んで、その国の印象を感じますか?
エリックさんはフランス風?フレンチタッチ?などと言われることを好んではいない?感想は人それぞれ。ゲームを作っているだけ。
しかし、水口さんのゲーム、上田さんのゲームに日本を感じることはありますか?という問いに、
「・・・あります(笑)」会場爆笑。
そういった主観も、遊ぶ人個人の経験によるもの?体験した一部に共感する?
※アウターワールドについて、上田さんからの質問や、ICOとRezに対するエリックさんの感想も話されていました。
・台詞がないことによる受け取る側の補完と強いメッセージ性
・最近のインディーゲームについて
(自由な環境で自由に作れる。いつでも辞められる。インディーの黄金時代?)
・ビジットプロテクト?
(エリックさんが挙げたゲームタイトルです。他にもいくつか挙げたタイトルがあったのですが、メモに残せませんでした。
そして検索してもヒットしませんでした…。)
・自分の考えているもの、作りたいものをあきらめず、信念を持って続けることが大切。
(エリックさんの言葉。上田さんの仰った言葉とも重なる所があり、とても勇気づけられました。会場からは拍手が)
最後に各クリエーターさんの、これから作りたいものはなんですかという質問で終わりました。
それぞれ簡単に紹介しますと、
水口さんは共感覚を刺激するもの。センセーショナルなもの。(Rezやchild of edenがそうでしたね)
エリックさんは、生きるもののうつろい、無常、時を表現したいと。
木の葉が風で揺れる。隙間から見える光、葉の裏の葉脈などなど、自然のうつろい。(とても共感しました。素敵な感性だなぁと思いました)
上田さんは、商品として耐久性のあるものを作りたいとのこと。(なるほど。ICOとワンダは見事にそれだったのではと思います)
以上がおおまかな内容でした。少し書きすぎたかもしれません…。
ゲーム界の将来がまだまだ楽しみに思えたセッションでした。
個人的な余談ですが、生の上田さんを見ることができて、話を聞くことが出来て、とても感動しました。
憧れの存在でもありました。目の前にして込み上げるものがありました。
地元でICOを知って、感動し、これを作った人はどんな人なんだろう?と興味を持ち、たくさんのインタビューや記事を読むとワクワクさせられることが多い。私の中でずっと魅力的であり続けていました。
東京に来て良かったなぁと思えたことの一つです。 非常に感慨深いです。
以下、写真を載せておしまいになります。長文読んでいただいた方、ありがとうございましたヽ(・∀・)ノ
ギリギリでもまだあったチケット。感謝です。
会場。
作品の展示。
エリック・シャイさんの展示スペース。
アウターワールドSFC版。
そういえば、上田さんと交流のある有名なクリエーターさんがひっそりといらっしゃっていたのが、驚きだったんDAZE!←
「アウターワールド」のエリック・シャイさん。
「Rez」「Child of Eden」の水口さん。
「ICO」「ワンダと巨像」の上田さんの貴重な2時間の対談。
私はゲーム関係の職に就いているわけではありませんので、一人のゲーム好きとして、上田さんのファンとして聞きに行きました。
概要は以下のページへどうぞ。
アンスティチュ・フランセ東京
今回行われたトークセッションの会場は旧東京日仏学院で、フランス文化の交流活動をしているフランス政府公式の機関だそうです。
聞きに来ていた方も、フランス人の方々が多く、慣れない空気感に緊張しました…^^;
私は開始時刻には間に合わなかったのですが、
途中から会場に入れることができまして、トークを聞き始めたのが、セッションが始まって30分程経過した後からです。
途中から入れるようにはからってくれた外国人(おそらくフランスの方?)スタッフの方に感謝です。
空いてる席を日本語で教えてくれました。座っている方を立たせて向こうの席まで行かなければだったので、私はヘコヘコしながら、外国人のお客さんに通じているかわからない日本語(スイマセンスイマセン。アリガトウゴザイマス)を言いながら席に向かいました。
申し訳ない気持ちで一杯^^;
さて、会場にはいろんな国の方が集まっているようで、独特な雰囲気でした。
壇上にクリエーター著名人の方々。
左から寺田さん、水口さん、エリックさん、上田さん、そして司会の豊田さん(ファミ通副編集長)正面のホワイトスクリーンにプロジェクターでエリックさんのPCの画面が映されています。
エリックさんの言葉は日本語に。
寺田さん、水口さん、上田さん、豊田さんの言葉はフランス語に同時通訳され、会場入りする時に渡されるトランシーバー?でどちらも聞くことができるようになっていました。
トークセッションというよりは、最初は講義といった雰囲気があり、―ビデオゲームは今世紀の芸術といえるだろうか―という一つの議題に向かって展開、深く掘り下げられ、またテーマに戻ってくるというトークの流れがありました。
後半からはメモを取りつつ、話を聞いていました。
徐々にトークも盛り上がり、打ち解けてきて、笑えるようなお話や拍手が起きるような瞬間もあり、気づいたらそろそろ終わりの時間。
あっという間で、貴重な2時間でした。
写真撮影後、トークセッションは終了。
ゲームを作っている方の、アートとの関わりについての考えを知れるようなセッションで、ゲームだけではなく、じゃあアートってなんだろう?商品としては?ということについても深く考えさせられました。
会場にはゲームクリエーターの方も多くいらっしゃっていたようですが、私は全く無縁の者で^^;
それでも、勉強になるような意見や言葉を聞くことができて良かったと思いました。
トーク内容全てを紹介することはできませんが、いくつかキーワードとしてトークの中心になっていたものを挙げます。
・芸術の定義とは?
(人の感情や気持ちをふっと原点回帰のようにするもの? 人が作るもの。それに芸術性の高い低いがある?
何十年か後にそれが芸術として評価されるというもの?当時はなんでもないようなものでも)
・ゲームをアートとして作っているのか?
(作ってはいない?遊んだ人が自分の体験を当てはめて、補完するもの?なので、ゲーム体験として記憶に残るもの?)
・国の印象。互いのゲームを遊んで、その国の印象を感じますか?
エリックさんはフランス風?フレンチタッチ?などと言われることを好んではいない?感想は人それぞれ。ゲームを作っているだけ。
しかし、水口さんのゲーム、上田さんのゲームに日本を感じることはありますか?という問いに、
「・・・あります(笑)」会場爆笑。
そういった主観も、遊ぶ人個人の経験によるもの?体験した一部に共感する?
※アウターワールドについて、上田さんからの質問や、ICOとRezに対するエリックさんの感想も話されていました。
・台詞がないことによる受け取る側の補完と強いメッセージ性
・最近のインディーゲームについて
(自由な環境で自由に作れる。いつでも辞められる。インディーの黄金時代?)
・ビジットプロテクト?
(エリックさんが挙げたゲームタイトルです。他にもいくつか挙げたタイトルがあったのですが、メモに残せませんでした。
そして検索してもヒットしませんでした…。)
・自分の考えているもの、作りたいものをあきらめず、信念を持って続けることが大切。
(エリックさんの言葉。上田さんの仰った言葉とも重なる所があり、とても勇気づけられました。会場からは拍手が)
最後に各クリエーターさんの、これから作りたいものはなんですかという質問で終わりました。
それぞれ簡単に紹介しますと、
水口さんは共感覚を刺激するもの。センセーショナルなもの。(Rezやchild of edenがそうでしたね)
エリックさんは、生きるもののうつろい、無常、時を表現したいと。
木の葉が風で揺れる。隙間から見える光、葉の裏の葉脈などなど、自然のうつろい。(とても共感しました。素敵な感性だなぁと思いました)
上田さんは、商品として耐久性のあるものを作りたいとのこと。(なるほど。ICOとワンダは見事にそれだったのではと思います)
以上がおおまかな内容でした。少し書きすぎたかもしれません…。
ゲーム界の将来がまだまだ楽しみに思えたセッションでした。
個人的な余談ですが、生の上田さんを見ることができて、話を聞くことが出来て、とても感動しました。
憧れの存在でもありました。目の前にして込み上げるものがありました。
地元でICOを知って、感動し、これを作った人はどんな人なんだろう?と興味を持ち、たくさんのインタビューや記事を読むとワクワクさせられることが多い。私の中でずっと魅力的であり続けていました。
東京に来て良かったなぁと思えたことの一つです。 非常に感慨深いです。
以下、写真を載せておしまいになります。長文読んでいただいた方、ありがとうございましたヽ(・∀・)ノ
ギリギリでもまだあったチケット。感謝です。
会場。
作品の展示。
エリック・シャイさんの展示スペース。
アウターワールドSFC版。
そういえば、上田さんと交流のある有名なクリエーターさんがひっそりといらっしゃっていたのが、驚きだったんDAZE!←
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