alternativeway

パリ、カフェ、子育て、サードプレイス、
新たな時代を感じるものなどに関して
徒然なるままに自分の想いを綴っています。

パリの子育て事情

2011年05月10日 | 日仏子育て事情



 最近は原因不明の疲れやなんかに悩まされ
土曜日にはまたしても大泣きしてしまったけれど
日曜日が思った以上に素敵だったからなのか
なんだかちょっと壁を超えた?なんだか元気に
なった気がする。


 先週はやたらといろいろしんどくて
友達の家まで準備もふくめて2時間くらい
かけていったのに5分も話せなかったりだとか
そんな状況に無性にやるせなさと腹がたち
またしても家で泣いてしまった。
だけどもしかしたら蓮太郎は言ったらわかってくれるかもと
泣きながら「お願いだから誰かと話をしに行った時は
少しくらい私に話しかけないで一人で遊んでくれ」と
力説し 彼がわかったといったので
本当にわかったならカーズのミニカーを
買ってあげると約束し その日にスーパーに行ったら
目を疑うほど高かったけど (7ユーロ)
7ユーロでベビーシッターしてくれるなら
まあいいか、、、と諦めて大金をはたいてみた。
(他のミニカーは2ユーロだったけど
フランスの子達はカーズのミニカーに
並々ならぬ愛着があって 公園で遊んでても
それだけは何があっても貸してくれない)


 さてそんなカーズの車のおかげか
ちゃんと言い聞かしたからなのか
蓮太郎は私が誰かと話したい時に
ちょっと一人で車で遊んでくれるようになり
それだけでだいぶ気が楽だ。

 おまけに今週からはベビーシッターを
してくれそうな人がなんと3人も見つかって
先週のどん底っぷりに比べるとなんだかすごい変わりよう。


 さて そんな彼をちょっとみてくれることになった
日本人の知り合いと一緒に公園に行ったとき
うわー日本語だ!全部通じる 息子の言葉も
全部通じると嬉しくなってフランスでの子育ての
しんどさやら違いやらをまくしたててしゃべっていたら
その子はもうすぐ滞在が1年になるというのに
私の言った様なことはほとんどみたことも
おそらく考えたこともないようで なんだかそれに驚いた。


 ああそうか 私も昔住んでいたとき
公園にピクニックには来てはいたけど
子育てだとか その違いとか そんなの考えたことも
あるわけなくて 私はひたすら「ママ」を
ここで日本以上にがんばってきたわけだけど
ここで気づいたことというのは 日本でも子育てをして
パリでも自分で母として子供とともに何かをみたから
わかる視点なのかもしれない

 そう思えてなんだかちょっと嬉しくなった

 私にも書けることがある

 私だから書けることもある




 子供がいるから見える世界は全然違う
(例えばカーズがどんなに大事な車かとか)
私にも何か伝えるべきことがあるんだなあと
その時思えて なんだかやっと報われた。
決していい母ではないけれど それでもこの1ヶ月
本当に母として頑張った。歯磨きもおしっこトレーニングも
抱っこもまっすぐ手をつないで歩かせることも
メトロで静かにすることも 1日2回公園に行くことも
毎晩のマッサージも 私はけっこう頑張った。


 日本人の 普通にママとしてやってきていた
そんな視点の私からすると どうも日本にとっての
「普通」というのは 他の世界にとってはかなり普通ではないらしく
私はもうかなり公園にも遊具にも詳しくなったのだけれど
いまだにフランス人ママの生態というのがよくわからない。


 フランスでは子供を生んでも8割の女性が働くらしく
公園にはママらしき人は夕方(保育園のあと)を
除いてほとんどいない。特に1歳を超えたくらいだと
全然いなくて、アフリカ人の乳母なんかがだいたい
子供を預かっているか保育園に行っている。


 ところが不思議なことに彼女達はめっちゃ復帰を
するのだけれど 私が保育園について尋ねた
子育て経験のあるフランス人は口を揃えてこう言っている。
「保育園を探すのは不可能に近い。パリでは本当に難かしい」
じゃあなんで?いわゆる日本の幼稚園ママみたいに
よりそって2歳児と遊んでる様な人がいないのかしら
一応ここには一次保育もあるようで、それは日本よりは
かなり数が多いのだろう。私が住んでた西京区は一次保育は
3つくらいしかなかったけれど
いまいる19区には10カ所くらいあるみたい。

 さて、そんな一次保育にも入れない人は?
ヌヌとよばれる乳母に子供を預するらしい
私の知人がたまたま8ヶ月の子を預かっていて
彼女に「フランス人のヌヌっているの?」ときくと
それは非常にまれなんだそうな。ヌヌは時間単位か
もう一ヶ月丸ごととかで支払うらしいけど
もちろん保育園よりよっぽど高い。
(彼女は1時間7ユーロからが法律で定められてると言っていた)

 ということは パリだって 
すっごく子育てが大変で 特にメトロに乗ろうものなら
エレベーターなんて存在しないし 改札はどうやって
通れるのかよくわからないし(係員の人にいうと
開けてもらえるともきいたけど でも窓口が混んでたら?)
乗ったところでメトロ狭いし、、、
それでも泣き叫ぶ子が少ないのは驚きだ。


 さて 公園でママやらヌヌやらをみていると
私はなんだか恥ずかしくなってしまうのだけど
今度は子供と一緒に遊ぶ母がすごく少ない。
あきらかにめんどくさそうで 私は新聞読みたいのよみたいな
雰囲気がぷんぷんしてる。そういうのを見る度に
「なんでフランス人のママは公園で子供と
遊ばないの?」と聞いてみるけど もう子育てを
ほぼ終えたフランス人女性たちは「私だって
遊んでたわよ!」と反論する。でもよちよち歩きの
子とすべりだいで遊ぶ人はいるけど 
2歳くらいの子になるともう全然いない。
それに対してパパらしき人たちはよく子供と遊んでて
「なんでこんなにパパばっかりなの?」と友人にきくと
「ママは家で洗い物してるんじゃない?」とのことだった
でもフランスって たいていの家に食器洗浄機ついてるんだけど、、、


 フランス人のママたちは いったいどこにいるんだろう?
彼女達は毎日どんな風に過しているんだろう?
私には気になって仕方がない。こんなにも早いうちから
アフリカ人のヌヌに預けて 彼女達は「でも子供は
一対一でみてもらえてたらママじゃなくてもいいのよ」と
言い放っちゃうわけだけど カフェゾイドでヌヌたちの
どーんとした態度をみていると すごいおおざっぱというか
子供に寄り添ってというよりも 彼女達も
「私も音楽きいてんだから あんたは勝手に遊んでなさい」という感じ。
すごいなあ それで子供が育つんだなあ
そう 本当に それが驚き


 世界には 朝ご飯がクッキーだけの国もある
世界には 朝ご飯がコーヒーだけの国もある
日本では1日30品目食べろを言われているけど
フランスは果物も含んで5品食べろと一生懸命宣伝している
子供は3歳までは母親としっかりくっついていないとという人もいる
だけどベビーカーに有無を言わさずくくりつけられ
公園でヌヌと一緒に過してる小さなパリジャンたちもいる
どっちもどっちだと思うけど
どっちもさ そこまでしなくてもいいじゃん!と私は
叫びたくなってしまうけど でもそれでも
人は生きていて それでも人は育つんだなあ
それが私には驚きです。


 こんな「子育てなんて面倒くさいこと私はできれば
したくない」と思ってそうな人が多そうな国なのに
どうしてここは出生率が高くなっているんだろう?
それも不思議で仕方ない。パリは公園はいっぱいあるけど
決して子供の楽園じゃない。日本の方がよっぽど
ママにはやさしい気がするけれど
(ちなみにミルクの国フランスはカフェゾイドにすら
授乳室はなく、今までどこでも授乳している女の人を
みたことがない。公園でおしっこさせてるお母さんはいたけど)
それなのに日本では子供を生みたいと思う人が
あんまり多くないんだなあ

 
 フランスはとても不思議だ

 彼女達は 一体何を求めているんだろう
長いこと近づけなかった パリジェンヌという人たちに
もっと近づいて 話がきけたらいいよなあ

フランスに行くなら

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