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パリ、カフェ、子育て、サードプレイス、
新たな時代を感じるものなどに関して
徒然なるままに自分の想いを綴っています。

パリの都市計画を学ぶ

2011年10月20日 | インフォーマルパブリックライフ



 ここ最近は広尾の図書館に通ってフランスについて勉強だ!
というわけで うわあ何も知らないと思っていたけど
受験勉強を思い起こして集中して取り組んでみると
なんとかそれなりにいろんなことがわかったようで
今日家に帰って息子に「お母さんねえ今日こんなこと
勉強したの」と行ってみると復習になって面白い。


 例えばエッフェル塔は万博の時に作られたけど
それはその後取り壊される予定だったとか
エッフェル塔のエレベーターは当時の最先端
技術を導入した斜めに上がるエレベーターなんだとか
(つくった当時からついてるんですよ!)
アヴェニューってのは並木のない大きな通りを
指していて、唯一の例外がシャンゼリゼなんだとか
ナポレオンがパリの三大墓地をつくったとか
そういういろんなことを いろんな本から学んで行って
はーそうだったのか!!面白い とかじりついて読んでいた。



 パリに行って まあなんて美しい、、、と驚嘆するのは簡単だ。
その人の横について「ほんと美しいよね 日本と違うよね」
というのも簡単だけど じゃあどうしてパリはそんなことが
可能だったのか?と問うてみると それはあんまり簡単じゃない。
そこには景観保護の法律だったり そこにまつわる思想や歴史が
あるようで。


 私が図書館でいろんな本を読んでいって学んだことは
パリという都市が美しい ということは
なんと世界に対して国力を誇ることであり
ちょっとした軍事力にも近い様な 圧倒的な
美しさで差を見せつけて どうだ我が国は
世界一!我等にはかなうまい、、、と他国を驚かさせる
(そして日本の岩倉使節団は思惑通り圧倒されてしまったらしい)
そんな国の、というかもとは国王の政策でもあったらしい。
(万国博覧会で国力を見せつけるのと同じ感じ)




 公衆衛生だとか住民の暮しよさというのも大切だけど
美観整備って国力を誇ることだったのか!あれほどの
ベルサイユ宮殿を作って世界にそれを見せびらかせて
まねさせてしまう そういう「強さ」
そういう 圧倒的な美しさ、洗練されたものに対する思想
そういうのって 日本の町づくりの発想には
あんまりないんじゃないのかな??


 表面でものごとをみていると わあ美しいとか
ああ日本と似ているなとか どうしてここは違うのかなとか
思うけど ちょっと深く見始めていくと
そこは日本とヨーロッパ。一口に城といっても
むこうはシャトー こちらは天守閣なお城であってお殿様。
あっちは騎士団やらなんだかへんてこな格好をした貴族の国で
本当に文化が全然違うんだなあ 今こうして
なんだか同じ様な気持になってわかりあえる(気がする)のが
嘘みたいに 文化的土壌は全然違う
そういうことが 面白い。


 圧倒的な国力と 洗練された趣味の良さ で
他の国々にため息をつかせ 自国の国民には喜ばれ
そうして大きな通りを整備してって 緑の少なかったパリに
公園をつくっていったオスマンの時代から19世紀。
そうしてどんどんパリには人口が増えて行き
パリは「花の都」になっていく。
そんなパリに憧れて 世界中から人がきて
彼らを寛容に受け入れて 外国人を
まるでフランス人みたいに思わせちゃって
その上で文化が花開いてく それがパリのやり方だった。


 そんな名声のお陰だったのか第二次世界大戦中も
パリは奇跡的にほとんど無傷で守られて今に至っているわけで。
美 というのはやっぱり国力でもあるんだなあ。
(こんな考え方は日本にはないように思いますがいかがでしょう?)


 それからパリでも近代化の波に従って
セーヌ川の横に道路を通してみたりとか
高層住宅を作ってみたりしたけど それらは結局
評判がよくなくて 日本のいわゆるニュータウンみたいなのは
かなり嫌われるイメージとして今でも根付いているらしい
パリはどんどん拡張しては「郊外」の壁を取り壊し
郊外がパリになってったけど これからパリはどうなるのだろう
今はあまりに家賃が高く みんな郊外に移るしかないと
よく話にはきくけれど 今のペリフェリックの外が
パリの内側になるような日も来るのだろうか
私たち日本人からしたらかつて低所得者のために
つくられたという赤煉瓦の高層住宅なんて 
相当うらやましいマンションにしかみえないけれど
そんなとこにある公園や遊具もかなり素敵だったけど


 またこういう視点をもってパリにいったらパリが
面白く見えるのだろう 今度行ったら歴史博物館やら
ベルサイユにも行ってこよう。見てたけど見過ごしてたもの
違った視点で見始めてみると なんだか奥行きが広がってくる
それにしても 日本とフランス 似ているようで やっぱり違う。

フランスに行くなら

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