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「大型で猛烈」な台風19号 12日夜にも東海・関東地方に上陸へ
大型で猛烈な勢力を携えた台風19号は、12日午前7現在、八丈島沖を時速20kmでゆっくり北上し、12日夜に静岡県付近に上陸、東海地方や関東地方を直撃する可能性が大きくなった。週末からの3連休は全国的に広い範囲で暴風や高波、大雨になる可能性があり、気象庁では厳重な警戒を呼びかけている。
気象庁によれば、中心気圧935Pa、中心付近の最大風速45m/s、最大瞬間風速65m/s、暴風域や雨雲が大きく、今年発生した台風の中で最も強い勢力となる。先月の台風15号では、千葉県を中心に広い範囲で長い時間停電したり大きな被害を受けたが、今回も千葉県と同等レベル以上の大きな被害が出るおそれがあるとしている。
鉄道各社は、12日10頃から順次運転を取り止め、13日にかけて首都圏の在来線を含め、東海道新幹線などの新幹線の運転中止にする発表した。12日の羽田・成田の発着便は、全日空は全便、日本航空は90%を欠航させる。
ラグビーW杯のプール戦の場合は、試合が中止になると「引き分け」となり、両チームに「引き分け」の勝ち点2が与えられる。
台風19号は、13日夕方6時には、釜石沖の海上に抜けると予想しているが、首都圏などの交通機関や電力施設などに大きな被害が出た場合には、13日に横浜で行われる日本vsスコットランド戦は、開催中止の懸念も残る。横浜国際総合競技場では、台風が通過した後も、吹き飛んだ芝生の整備や落下物の整理などでピッチのコンディションの復旧には時間かかる恐れがあるとしている。また釜石でのナミビアvsカナダ戦も中止になる可能性が出てきた。
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出典 12日午前7時 日本気象協会
ニュージーランドvsイタリア戦(豊田)とイングランドvsフランス戦(横浜)は開催中止
アイルランドvsサモア戦は予定通り開催
10月10日、ワールドラグビーとラグビーW杯2019組織委員会は記者会見を開き、非常に強い台風19号の日本接近に伴い、様々な可能性を検討した結果、10月12日に開催予定のニュージーランドvsイタリア戦とイングランドvsフランス戦の中止を決定したと発表した。アイルランドvsサモア戦は予定通り開催する。
また、13日に開催予定の日本vsスコットランド戦など4試合については、台風通過後の安全性を調査の上、開催都市などと協議の上、開催可否を判断するとした。中止の判断がされる場合は、原則、キックオフの6時間前までに公表する。
注目の日本vsスコットランド戦については、13日に早朝には判断をしたいとしている。
今回の決定あたって重要視したのは、観客、選手、大会を支えるスタッフ・ボランティアら全ての関係者が安全確保が最優先だとし、コンティンジェンシー(不測の事態)に対し一貫して公平性を保った判断をする必要がありW杯の大会規定の遵守したとした。大会規定では「プール戦に予定していた試合日に開催できない場合、翌日に延期することはせず、試合中止とみなす。試合結果は引き分けと宣言され、各チームに勝ち点2ずつ付与されるが、得点記録はなしとする」とし、振替試合は行わない。また、会場変更についてはリスクが大きく、開催都市やチームに負担がかかり、公平性の観点からも問題が発生する可能性がり実施しないとした。
■ 開催中止試合
・10月12日(土)「ニュージーランド v イタリア」 (キックオフ13:45/豊田スタジアム)
* イタリアは戦わずに予選リーグ敗退
・10月12日(土)「イングランド v フランス」 (キックオフ17:15/横浜国際総合競技場)
今回の決定について、ワールドラグビーCOO兼ラグビーワールドカップ統括責任者 アラン・ギルピン氏は、「私たちは、今週末に行われる全ての試合を開催できるように、可能な限りの対策を検討しきたが、チーム、観客、ボランティア、その他の関係者の安全を脅かす可能性のある判断をすることはできない。イングランド、フランス、ニュージーランド、イタリアのファンの皆様が残念な思いをされることと思うが、安全を第一に考えての判断であることに理解をいただけるものと信じている」といいうコメントを出した。
1次リーグ3試合を終えグループBで3位につけていたイタリアは、決勝トーナメント進出をかけて12日にニュージーランドと対戦する予定だったが、試合の中止によって敗退が決まりました。イタリアは勝てば決勝トーナメント進出の可能性が残っていた。
海外メディアによると、イタリアの選手たちは愛知県豊田市の宿泊先で中止の連絡を受け、涙を流す選手もいたという。
キャプテンでNo8のセルジョ・パリッセ選手は、これまでイタリア代表として世界歴代2位の143試合に出場し、今大会を最後に代表から引退することを表明していた。
取材に応じたパリッセ選手は「もしニュージーランドが決勝トーナメント進出のために勝利が必要だったなら、試合は中止されなかったのではないか」と述べて悔しさをあらわにし、「こんな決定はおかしい。日本に台風が来るのは珍しくないのだから、(中止ではなく)代替案を用意していないのはおかしい」と訴えた。
これを受けて海外メディアは「伝説の選手が『引退試合』を拒否された」などと伝え、大会の公式ツイッターには「台風の時期に試合を計画し、代わりの案もないとはどういうことだ」という書き込みも出て、大会史上初めてとなった中止の決定に対し、抗議の声が相次いだ。
また全国12の開催都市で開かれているファンゾーンも相次いで開催中止が発表されている。東京では、10月11日(金)は調布会場が中止、有楽町会場は実施予定(17:30~22:00)、10月12日(土)は調布・有楽町会場ともに中止になった。
日本戦「日程変更してでも」 スコットランド協会が訴え
開催国に圧倒的有利な日程に不満 中3日で対戦のスコットランド監督が思わず本音
「日本 V スコットランド」(横浜)飲料持込可での試合開催を決定
10月13日昼、ワールドラグビー(WR)とラグビーW杯2019組織委員会は、史上最強クラスの台風19号(ハギス)の日本接近に伴い実施可否を検討していた「日本 v スコットランド」(13日 19:45キックオフ/横浜国際総合競技場)について、様々な可能性を慎重に検討した結果、予定通り試合を開催することを決定した。
台風19号の対応については、WRと組織委員会では、気象情報提供事業者と気象庁から提供された最新の情報に基づいて、台風19号の進路を注視してきたが、13日早朝より会場で台風による影響を検査した結果、一部施設の破損は見られるものの、試合開催が可能であると判断した。しかし、公共交通機関の乱れに伴うスタッフ不足や、設備の破損等により試合開始時間までに準備が整わないために、一部売店の休業、移動販売員の減員で、一部の観客サービスについては、観客の安全な観戦に影響しない範囲で、実施を取りやめ、試合運営を行う事とした
それに伴い、場内の飲料不足が予想されるため、この試合に限り、通常持ち込み禁止対象物である飲料(ソフトドリンクに限る)の持込を許可するとした。(食品は持ち込み禁止物から除外済み)。
ただし、缶、瓶、ペットボトルは、セキュリティゲートでカップに移し変えたり、水筒は試飲してもらった上で持ち込みを可能にする。
また、こうしたオペレーションで通常より入場に時間がかかる可能性があり、公共交通機関の乱れも予想されるので、観客は早めに来場するように要請した。
一方、「ナミビア vsカナダ」(12:15キックオフ/釜石鵜住居復興スタジアム)は開催中止することを決定した。
また「アメリカ vsトンガ」(花園ラグビー場 キックオフ14:45)と 「ウェールズvsウルグアイ」(熊本県民総合運動公園陸上競技場 キックオフ17:15)は予定通り開催する。
ワールドラグビーは、今日開催する1次リーグ3試合で、台風19号(ハギビス)の影響による犠牲者に対し黙祷を捧げると発表した。
ラグビーW杯2019組織委員会の嶋津昭事務総長は、「台風19号が日本列島を縦断し、各地で甚大な被害がでています。被災された皆様には、心よりお見舞い申し上げます。本試合の開催についても多くの声をお寄せいただきましたが、大会を応援してくださる皆様からのご期待に応えるべく、実現を目指してご尽力いただいた開催自治体の方々、会場復旧に携わる関係者の皆様にここに改めて感謝を申し上げます」とコメントを出した。
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記録的な大雨で冠水したスタジアム 開催を支えた懸命の復旧作業 横浜国際総合競技場
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出典 ウエザーニュース 2019年10月19日
「甚大な被害 台風19号 84人死亡 9人行方不明 71河川で決壊
10月23日、NHKが各地の放送局を通じてまとめたところ、台風19号で亡くなった人は全国で84人となり、9人が行方不明となっている。
亡くなった人は、福島県で30人、宮城県で19人、神奈川県で14人、栃木県と群馬県でそれぞれ4人、長野県で3人、岩手県、茨城県、埼玉県でそれぞれ2人、東京都、千葉県、静岡県、兵庫県でそれぞれ1人、広範囲な地域で大きな被害を受けた。
堤防決壊は、国土交通省によると、台風19号による豪雨で川の堤防が壊れる「決壊」が発生したのは、20日午前11時の時点で、7つの県の合わせて71河川、135か所となっている。
国が管理する河川で堤防の決壊が確認されたのは、7つの河川の12か所。
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出典 NHK ニュース 2019年10月23日
このほか、川の水が堤防を越える「越水」などで氾濫が発生した河川も、16都県の、延べ271河川にのぼった。
住宅被害は、総務省消防庁によると、全国で6万8657棟の住宅が、水につかったり、全半壊したりする被害を受けた。
土砂災害は、国土交通省によると、台風19号による豪雨で発生した土石流や崖崩れなどによる土砂災害は、21日午後5時の時点で、少なくとも20の都県で482件発生したとしている。
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ラグビーW杯2019日本大会 日本代表初の決勝トーナメント進出
~試合結果 Topics 放送予定 選手情報~
ラグビーワールドカップ2019日本大会開催地
NHKは31試合 日本テレビは19試合放送 NHKBS4K・BS日テレ4Kでも放送 J Sportsは全48試合 HD/4Kで放送
日本vsスコットランド戦 今年最高の視聴率39.2% サモア戦 32・8% ロシア戦 18・3%
ラグビーワールドカップ大会ボランティア 「TEAM NO-SIDE」 1 万 3 千人
ラグビーの試合はこうして行われる 得点・反則・ペナルティ・プレー
初戦ロシア戦 苦しみながらも勝利で発進
日本、アイルランドに19-12で劇的勝利 世界ランキング2位の強豪を撃破 勝ち点4を獲得 決勝リーグ進出に大きく前進
ラグビーW杯 日本 サモア 38-19で三連勝 ボーナスポントも獲得
日本代表 スコットランド戦の登録メンバー発表 ゲームキャプテンはリーチマイケルが復帰 堀江翔太、トンプソンルーク、福岡堅樹、ウイリアムトゥポウ先発
日本戦「日程変更してでも」 スコットランド協会が訴え
開催国に圧倒的有利な日程に不満 中3日で対戦のスコットランド監督が思わず本音
日本、宿敵スコットランドを28-21で猛反撃を振り切り、全勝でA組を一位通過、念願の決勝トーナメント進出
記録的な大雨で冠水したスタジアム 開催を支えた懸命の復旧作業 横浜国際総合競技場
記録的な大雨と暴風 台風19号 ラグビーW杯を直撃 初の開催中止3試合 日本スコットランド戦は開催
ラグビーW杯 日本代表 登録メンバー 31名発表
日本チームをけん引するコーチ・選手は?
なぜラグビーでは外国人選手が多いのか?
森喜朗氏の悲願 ラグビーW杯日本大会開催
ラグビーワールドカップはこうして始まった
記録的な大観衆を集めたラグビー黄金期 早稲田・明治
絶頂ラグビー人気 新日本製鐵釜石と神戸製鋼 ラグビーのリジェンド 松尾雄二と平尾誠二
2019年10月13日
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廣谷 徹
Toru Hiroya
国際メディアサービスシステム研究所
代表
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President
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