宮古毎日新聞さんの記事をコピーさせていただきました。(思うところにはアンダーラインを引かせていただいています。)
http://www.miyakomainichi.com/2018/12/115034/
2018年12月13日(木) 8:59
宮古馬飼養戸数 7戸から5戸へ/県天然記念物
劣悪環境の指摘も/保存会19日に説明会
適正な環境での飼養が困難として飼養戸数が減る宮古馬(資料写真)
県の天然記念物に指定されている「宮古馬」を飼養している戸数が年度内に2カ所減る方向で調整していることが12日までに分かった。現在の飼養戸数は7戸(1カ所は八重瀬町)あり、そのうち宮古の2カ所が今年度末に契約を更新せずに宮古馬保存会に現在飼養している宮古馬を返還する方向で調整を進めている。
宮古の馬の飼養をめぐっては12日に週刊誌の記事がネット上に掲載され、一部飼養者の劣悪な飼養環境が指摘された。
同保存会事務局ではこの報道を受け、今月19日に説明会を開催して2戸が飼養している合計4頭の今後について調整を図るとしている。
同保存会の事務局となっている市教育委員会生涯学習振興課によると、今年の5月にネット上で一部の飼養者で飼われている宮古馬の飼養環境が劣悪であることが写真と一緒に掲載されたという。
その指摘を踏まえて、同課は県宮古保健所の「宮古馬の適正飼養について」の依頼文を全飼養者に伝達し、飼養環境の改善を求めた。
伝達では▽飲み水は飲用適の水を使用し、常時絶やさない▽ふん尿は所定の1カ所を決めて、そこに集積するなどして長時間散在状態にならないようにする-などが呼び掛けられた。
しかし、ネット上で飼養環境の指摘を受けていた2カ所の飼養者の宮古馬が10月と今月に死亡。2頭とも骨折による死亡だったという。
同課では「10月の死亡はフェンスに足を挟み、長時間動けなくなったことが原因で死亡。今月の死亡は3週間前に足を骨折した子馬がギプスで固定して回復を待ったが11日に死亡が確認されたという。
10月に宮古馬が死亡した飼養者を訪ねると現在も3頭の宮古馬が狭いスペースの中で飼われていた。
飼養者は「市からの補助金の問題もあり、私が現状でし宮古馬を飼養するのは金銭的にも厳い。個人で所有する馬や牛も飼っており、自分の物でもない宮古馬を預かるメリットもない」と話した。
さらに「今の状況で放牧など求められる環境で宮古馬を飼うことは無理。以前から市役所には引き取ってほしいと訴えていたが聞き入れてもらえなかった」と話した。
そのほかにも「虐待はしていないし、今いる宮古馬も7~8年飼っている。一緒にいるほかの家畜と同様にできる範囲での飼い方しかできない」と述べた。
同課は「2カ所の飼養者からは返したいという意向は聞いていた。その馬を私たち事務局で預かれる状況であれば引き取って新たに飼ってもらえる飼養者を探すことになる」と話した。
日本在来馬種の一つに数えられる宮古馬は、県指定の天然記念物で、現在は7戸で44頭が飼養されている。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
この記事からはどちらにとってもお荷物な状態がよくわかる。死亡原因についても都合の良い言い訳しかされていない。飢えて弱って死んだ馬のほうが多いのに、骨折に関してのみ言及するかのような両者。フェイスブックなどのSNSの記録によると骨折はあり得ない飼い方をした結果なのだから、ごまかされてはいけない。
全国からの抗議に慌て、ようやく重い腰を上げた市の要請によって、県による飼養環境の改善指導が伝達されたようだが、その内容には最も重要な「十分な餌を与える」という項目はなかったのだとしたら、指導の目的はただの「指導はちゃんとしましたよ」ということになる。仔馬はつないで飼わないという超基本的な指導さえもしてなかったのか、それとも飼養者が守らなかったのか?肝心なことは話されていない。
「飼うメリットがない」というメリットとは飼養者にとって一体何なのだろう。儲かると思ったが儲からなかった?今さら言うことでもないし、考えもなしに飼い始めたとでもいうのだろうか。かわいさや癒しさえも与えられないとでも?
放牧なしの飼い方とは役肉用の飼い方である。十分な運動でもある荷駄や農耕労働をさせていた昔ならその飼い方もありかもしれないが、現在、労働はさせていないのであればそれはない。
その飼養者は肉馬として売れるかもしれないからと考えていたけれど、それができなかったということなのだろうか。そのようなスタンスも十分考えられる飼い方だ。しかし、保存し、増やしていくことが目的ならば、肉用家畜とならざるを得ない宮古馬はそう多くは存在しないはず、いや、してはいけないはずだ。
また「虐待はしていない」とのことだが、それを言うなら「殴る蹴るはしていない」だろう。ネグレクトに十分適用される悲惨な状態なのだから。
http://www.miyakomainichi.com/2018/12/115034/
2018年12月13日(木) 8:59
宮古馬飼養戸数 7戸から5戸へ/県天然記念物
劣悪環境の指摘も/保存会19日に説明会
適正な環境での飼養が困難として飼養戸数が減る宮古馬(資料写真)
県の天然記念物に指定されている「宮古馬」を飼養している戸数が年度内に2カ所減る方向で調整していることが12日までに分かった。現在の飼養戸数は7戸(1カ所は八重瀬町)あり、そのうち宮古の2カ所が今年度末に契約を更新せずに宮古馬保存会に現在飼養している宮古馬を返還する方向で調整を進めている。
宮古の馬の飼養をめぐっては12日に週刊誌の記事がネット上に掲載され、一部飼養者の劣悪な飼養環境が指摘された。
同保存会事務局ではこの報道を受け、今月19日に説明会を開催して2戸が飼養している合計4頭の今後について調整を図るとしている。
同保存会の事務局となっている市教育委員会生涯学習振興課によると、今年の5月にネット上で一部の飼養者で飼われている宮古馬の飼養環境が劣悪であることが写真と一緒に掲載されたという。
その指摘を踏まえて、同課は県宮古保健所の「宮古馬の適正飼養について」の依頼文を全飼養者に伝達し、飼養環境の改善を求めた。
伝達では▽飲み水は飲用適の水を使用し、常時絶やさない▽ふん尿は所定の1カ所を決めて、そこに集積するなどして長時間散在状態にならないようにする-などが呼び掛けられた。
しかし、ネット上で飼養環境の指摘を受けていた2カ所の飼養者の宮古馬が10月と今月に死亡。2頭とも骨折による死亡だったという。
同課では「10月の死亡はフェンスに足を挟み、長時間動けなくなったことが原因で死亡。今月の死亡は3週間前に足を骨折した子馬がギプスで固定して回復を待ったが11日に死亡が確認されたという。
10月に宮古馬が死亡した飼養者を訪ねると現在も3頭の宮古馬が狭いスペースの中で飼われていた。
飼養者は「市からの補助金の問題もあり、私が現状でし宮古馬を飼養するのは金銭的にも厳い。個人で所有する馬や牛も飼っており、自分の物でもない宮古馬を預かるメリットもない」と話した。
さらに「今の状況で放牧など求められる環境で宮古馬を飼うことは無理。以前から市役所には引き取ってほしいと訴えていたが聞き入れてもらえなかった」と話した。
そのほかにも「虐待はしていないし、今いる宮古馬も7~8年飼っている。一緒にいるほかの家畜と同様にできる範囲での飼い方しかできない」と述べた。
同課は「2カ所の飼養者からは返したいという意向は聞いていた。その馬を私たち事務局で預かれる状況であれば引き取って新たに飼ってもらえる飼養者を探すことになる」と話した。
日本在来馬種の一つに数えられる宮古馬は、県指定の天然記念物で、現在は7戸で44頭が飼養されている。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
この記事からはどちらにとってもお荷物な状態がよくわかる。死亡原因についても都合の良い言い訳しかされていない。飢えて弱って死んだ馬のほうが多いのに、骨折に関してのみ言及するかのような両者。フェイスブックなどのSNSの記録によると骨折はあり得ない飼い方をした結果なのだから、ごまかされてはいけない。
全国からの抗議に慌て、ようやく重い腰を上げた市の要請によって、県による飼養環境の改善指導が伝達されたようだが、その内容には最も重要な「十分な餌を与える」という項目はなかったのだとしたら、指導の目的はただの「指導はちゃんとしましたよ」ということになる。仔馬はつないで飼わないという超基本的な指導さえもしてなかったのか、それとも飼養者が守らなかったのか?肝心なことは話されていない。
「飼うメリットがない」というメリットとは飼養者にとって一体何なのだろう。儲かると思ったが儲からなかった?今さら言うことでもないし、考えもなしに飼い始めたとでもいうのだろうか。かわいさや癒しさえも与えられないとでも?
放牧なしの飼い方とは役肉用の飼い方である。十分な運動でもある荷駄や農耕労働をさせていた昔ならその飼い方もありかもしれないが、現在、労働はさせていないのであればそれはない。
その飼養者は肉馬として売れるかもしれないからと考えていたけれど、それができなかったということなのだろうか。そのようなスタンスも十分考えられる飼い方だ。しかし、保存し、増やしていくことが目的ならば、肉用家畜とならざるを得ない宮古馬はそう多くは存在しないはず、いや、してはいけないはずだ。
また「虐待はしていない」とのことだが、それを言うなら「殴る蹴るはしていない」だろう。ネグレクトに十分適用される悲惨な状態なのだから。