命きらめいて☆馬、犬、猫など動物に関する理不尽な事件や心温まる出来事の記録

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守られなかった宮古馬たち

2018年12月19日 22時05分17秒 | 事件
琉球放送RBC NEWS「深掘り!まちの疑問「宮古馬」」2018/12/19
のニュース番組をごらんください。↓
https://www.youtube.com/watch?v=CFJGL9ApXaU

保存会が今日見回りに行ったが「虐待はなかった」というところにあきれてため息が出た。動物愛護法は本土のみに通用する法律なのかと。とにかく、がっかりしたし、頭に来た。

保存会の中には飼養者も含まれている。今日行くとわかれば、きれいにしておくのではないですか?今日、今だけの問題ではない。過去3年の間の異常な死亡数とその原因の数々は飼育放棄、ネグレクト虐待という状態ではなかったというなら、その理由まで、聞いてきてほしかった。取材に行くなら、一番大事なそこのところを突っ込んで聞いてくるべきではないのですか?愛護法の勉強もせずに取材に行って意味あるんですか?追求しないでおくという目的があったのですか?なあなあやっているんじゃないよ。まったく!

飼養者同士、地元同士かばいあっている場合ではなく、真剣に検討するべきではないのか?緊急さがわかっていないのだとしたら、もう終わっている。絶滅という言葉まで出ているのだから、県も動いてほしい。なぜ、こんな事態になってしまったのだろう。与那国馬と大きな差がついてしまった原因は?ひとつの県で二種類もの馬の面倒を見るのは難しいかもしれないので、全国レベルで支援をしていく必要があるのではないかと思う。ならばなおさら問題の本質をうやむやにしてはならないだろう。

それにしても、あばら骨がはっきり浮き出るような状態はよっぽど年老いた馬でない限り浮き出ないもの。問題の写真や動画では餌が全く足りてない状態は明白だった。餌代はどこに行ってしまったのだ?なぜ誰も追及しないのか?

引退した体重500キロの競走馬でさえ20000円あれば、飢えさせることはない。宮古馬は粗食に耐え、トウモロコシの葉や雑草も食料にできるし、年中温暖で草がなくなることはない。まして体重が250キロあるかないかの小型の馬だ。

13000円もあるのに飢え死にするのはなぜだ?保存会が大量に買って安く提供できるようにするとかして工夫したことはあるのか?餌代だけ?なぜそこまで飼養者におんぶにだっこなのだ?なぜ、こんなになるまで市は保存会はほかっておいたのか?餌代の問題ではなく、労働対価が低すぎることではないのか?

問題の本質を探るべく、次のページで他の在来馬の様子を紹介していきたい。

3年で16頭が死亡

2018年12月19日 02時14分53秒 | 事件
以下、沖縄タイムスさんよりコピーさせていただきました。

https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/359810

沖縄タイムス+プラス ニュース


一体何が?「宮古馬」3年で16頭死ぬ 一部飼育者で多発 沖縄県の天然記念物
2018年12月16日 05:30
 

沖縄県指定天然記念物の宮古馬16頭が2016年1月から今年12月までに死に、うち13頭が一部の飼育者に集中していることが14日、分かった。死因の多くは内臓疾患に伴う腹痛や脚の骨折による衰弱死だが、中には凍死や栄養失調といった飼育者の管理に問題があるとみられる事例もあった。市教育委員会は馬の死が相次いでいる飼育者2人について、来年3月末の契約更新をしない方針だ。



県指定天然記念物の宮古馬

 宮古馬は市の任意団体「宮古馬保存会」(会長・宮國博教育長)の所有で、市教委が事務局を担っている。市内の希望者に飼育を委託しており現在、8戸が45頭を飼育している。寿命は平均25~26歳という。
 飼育者は馬が死んだ場合、市に届け出る必要がある。市教委によると、15年度は4頭、16年度は1頭、17年度は6頭、18年度(12月14日現在)は5頭が死んだ。
 飼育歴5年の男性が飼育する宮古馬は直近3年間で、16年に凍死や事故死、胃腸炎などで雄5頭、17年に腹痛と死因不明で雄2頭、18年に事故死で雌1頭の計8頭が死んだ。
 また、飼育歴7年の別の男性が飼う宮古馬では、17年に栄養失調や農薬の誤食、死因不明で雌3頭、18年6月に死因不明で雌1頭、今月11日に脚の骨折による衰弱で雄1頭の計5頭が死んだ。
 市教委の担当者は「虐待の可能性は確認できていない」としながらも、2人について飼育管理上の問題があるとして契約を更新しない方針だ。
 19日に全飼養者を集めての説明会を開き、飼育管理の状況や今後の意向を聞き取る。市の担当者は「飼育できないとの申し出があれば来年3月を待たずに早急に新たな飼い主を探したい」と話している。


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すごい数字だ。3年間で16頭が死に、うち13頭が二ヶ所の委託先だ。それぞれ5年間と7年間の間に預かった馬のほとんどが死んでいる。数々の写真や動画から、死ぬというより殺しているといっても過言ではないだろう。

壊れた柵を治すことより出ないように仔馬を繋ぐとは言語道断だ!繋いだらどうなるのか経験からわかっていながら何度も繰り返す悪質さ。足を骨折したら馬はほとんどの場合生きては行けないという。記念物というより家畜以下の扱いをされて死んでいった馬たちが不憫でならない。今も苦しんでいる馬たちがいるのなら、すぐにでも他の広い牧場に移してあげてほしい。一刻も争うことなのだから。お願いします。

宮古馬の保存法再検討へ

2018年12月19日 01時29分49秒 | 事件

以下、宮古毎日新聞さんよりコピーさせていただきました。

http://www.miyakomainichi.com/2018/11/113612/


2018年11月1日(木) 9:00
宮古馬の保存法再検討へ/計画を大幅見直し
策定委員会で議論始まる




宮古馬の保存と活用のあり方について議論する保存計画策定委員会=31日、市役所城辺庁舎
 
日本在来馬種の一つ「宮古馬」の現行保存計画が大幅に見直されそうだ。31日に発足した保存計画策定委員会で、繁殖能力がない馬を保存の対象から外すことなどを柱に据えた現行計画をゼロベースで見直す方向性を確認した。宮古馬の保存・活用のあり方を根本から問う議論が始まった。

 宮古馬の保存をめぐっては、2015年度に保存計画が策定されているが、県の指導及び天然記念物としての位置付けを明確にすることなどを狙いに再検討の方針を確立。31日に学識経験者らを交えた保存計画策定委員会を発足させた。

 委員会は県や市の担当者ほか、大学准教授、市史編さん委員らで構成。委員長には市教育委員会生涯学習部の下地明部長が就いた。

 会合では、宮古馬の価値を共有しながらも保存・活用のあり方については決定打に欠く議論が続いた。

 雄馬の保存方針として現行計画に定めた▽10歳以上で後継馬が出ている馬は保存から除外▽精液が薄く種付けが困難と判断できる馬は保存から除外-は見直した方が良いとする意見があり、異論はなかった。

 県によると、保存から除外された宮古馬は天然記念物としての位置付けを失う可能性があるという。天然記念物の場合、移動などの手続きが煩雑になり、経済活動における自由度が制限されるためだ。だが、安易な天然記念物の除外は日本在来馬の価値を下げてしまうという懸念が出た。

 また、宮古馬を飼養する管理者は、保存会から委託費を受け取ることができなくなるという点も大きな課題として浮上した。

 この方向性について学識者らは「観光業者は宮古馬に注目している。天然記念物という前提で計画を練り直した方が良い」とする意見や、「外の人は宮古馬に対してあこがれを持っているのが現状だ。天然記念物から外すのは避けた方が良いのではないか」などとする慎重論を繰り広げた。

 ただ、一方で「馬は増えても飼養する人が少ないという課題とどう向き合うかが大切だ。仕方なく飼育している人もいて続けていけるかどうか分からない。増やすのは良いが、その後どうするのか。ここを整理しないと前に進まない」と現実を直視した計画の策定を求める声があった。観光資源としての活用の難しさを指摘する声もあった。

 策定委員会は今後、各地の保存・活用事例を調べながら複数の会合を重ね、保存計画を練り直す。

 保存会によると、宮古馬の保存事業は1977年に宮古馬の雄1頭、雌1頭から始まっている。83~88年には粟国島から7頭を導入するなどして増やした。現在の頭数は48頭。

 保存計画策定委員会委員は次の通り。
 委員長=下地明(市生涯学習部長)▽委員=川上政彦(県家畜改良協会宮古出張所長)、荷川取明弘(宮古馬保存会)、島尻博之(同)、豊見山恵昌(同)、川嶋舟(東京農業大学准教授)、長濱幸男(市史編さん委員)、新城憲一(県文化財課)、友利勝彦(市畜産課長)

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「馬は増えても飼養する人が少ないという課題」は仕事として募集すれば全国から応募してくれると思う。沖縄に住みたいと思う馬好きさんは少なくはない。体高120センチなら、女性でも扱える。観光牧場での引馬は大きな収入になるので、引馬ができるように調教することが前提とはなるが。

とにかく、全国の在来馬の保存会に視察に行って、良いところは取り入れてほしい。宮古馬を失いたくないと思う熱意が宮古島の人たちにあるのであれば、各地の保存会や馬事協会の人たちも惜しみなく知恵を貸してくれるはずだ。


宮古毎日新聞さんの宮古馬に関する記事検索ページ

http://www.miyakomainichi.com/?s=%E5%AE%AE%E5%8F%A4%E9%A6%AC



宮古馬の保存計画見直し

2018年12月19日 00時15分31秒 | 事件
以下、宮古毎日新聞さんよりコピーさせていただきました。
http://www.miyakomainichi.com/2018/08/111331/


2018年8月4日(土) 9:00
宮古馬 保存計画見直しへ
補助対象、活用法を再考/受け入れに関心示す企業も





保存計画が見直される宮古馬(資料写真)

 宮古馬保存会は3日までに、一部の馬を補助の対象から外す現行の保存計画を見直す方針を確認した。飼養管理者に交付する補助金の適用範囲を明確に定める方針だが、繁殖能力がないと見なした馬を補助の対象から外す方向性は保つものとみられる。宮古馬の具体的な活用方法についても議論を深める。複数の企業が受け入れの意向を示しており、観光資源としての活用の広がりが期待される。

 日本在来馬種の一つに数えられる宮古馬は現在44頭で、7戸(うち1戸は八重瀬町)が飼養している。

 飼養管理者には日本馬事協会や宮古島市から助成金が交付されているが、現行の保存計画には「10歳以上で繁殖履歴のないときは保存馬から除外する」と定められており、これに従えば該当の馬を持つ飼養管理者は補助金を受け取ることができない。この計画の適用年度は17年度だった。

 ただ、飼養管理者の要望もあって同年度の適用は見送られ、その後は検討課題とされていた。この間、保存会の事務局が市の畜産課から市教育委員会生涯学習振興課に移管。同課が県の担当課と調整した結果、策定委員会に新たな学識者を入れて計画を再考する案が浮上、2日に開かれた総会に諮って認められた。

 18年度の補助金は、従来通りに交付される。

 新たな保存計画は今年度内の策定を目指す。補助対象馬の基準や種の保存のために必要な頭数及び天然記念物としての活用のあり方などを検討する。事務局の生涯学習振興課は「現行の計画を基本に、見直すところは見直していく。宮古馬の活用のあり方、適正規模頭数なども策定委員会で議論したい」としている。

 観光関連の企業から宮古馬を受け入れたいとする意向が示されていることも2日の総会で確認した。保存会として、どの程度貸し付けられるのか、飼養管理者や企業側と詰めていく。

 新年度の事業計画には保存会会員説明会や保存計画策定委員会の開催などを盛り込んだ。予算は574万円。馬事協会の助成金は220万円、市の補助金は314万円が組まれた。

 このほか、保存会の会長を下地敏彦市長から市教育委員会の宮國博教育長に改める議案も認められた。

 保存管理計画策定委員会委員は次の通り。

 委員長=下地明(市生涯学習部長)▽委員=川上政彦(県家畜改良協会宮古出張所所長)、荷川取明弘(宮古馬保存会)、島尻博之(同)、砂川順正(同)、川嶋舟(東京農業大学准教授)、長濱幸男(市史編さん委員長)、新城憲一(県文化財課指導主事)、友利勝彦(市畜産課長)▽事務局長=久貝喜一(市生涯学習部次長兼生涯学習課長)

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本年度は大きな変化があった。

保存会の事務局が市の畜産課から市教育委員会生涯学習振興課に移り、家畜から馬文化を継承する大事な存在へ変わったということなのかわからないが、適正頭数を教育委員会で議論することになったのだろうか。馬のことがわかる人でないといろいろな弊害が起き、うまくいかないので、馬の生態や遺伝に詳しい有識者などの意見も取り入れてほしいと思う。

運営費としては「予算は574万円。馬事協会の助成金は220万円、市の補助金は314万円」とは少なすぎはしないだろうか。びっくりした。馬を飼うのは体力のいる仕事なので、飼養者はボランティアではないのだから、給料のようなものがないと飼養者が減っていくのは当たり前である。資金が足りなかったらボランティアを募るのもいいのではないかと思う。

また、保存会の会長が市長から教育委員会の教育長に移ったということは、権限が弱体化するようで心もとない気がする。力を入れていないという印象なのだ。

老いた馬たちの餌代を打ち切るという発想にも驚いた。同じ県の天然記念物である木曽馬の保存会は寿命が来るまでのんびりと余生を送らせているし、職員たちもいて立派な仕事として専門的に取り組んでいる。失礼だが、資金的にも組織的にもいつ倒れてもおかしくないのではと思えてしまう。滅びるべくして滅びたといわれないような盤石な運営をお願いしたいと切に思う。