命きらめいて☆馬、犬、猫など動物に関する理不尽な事件や心温まる出来事の記録

円山動物園マレーグマ虐待死亡事件/脱走シマウマ水死事件/動物虐殺事件/宮古馬放置死事件/上げ馬神事

残された馬たち

2019年01月06日 02時59分24秒 | 事件

以前ブログでの記事で、過去の3年間で死亡した馬16頭中13頭の宮古馬が劣悪な委託先2ヶ所に集中していると書いた。

沖縄タイムスさんの新聞記事「飼育歴5年の男性が飼育する宮古馬は直近3年間で、16年に凍死や事故死、胃腸炎などで雄5頭、17年に腹痛と死因不明で雄2頭、18年に事故死で雌1頭の計8頭が死んだ。」は劣悪な委託先N氏を指し、「 また、飼育歴7年の別の男性が飼う宮古馬では、17年に栄養失調や農薬の誤食、死因不明で雌3頭、18年6月に死因不明で雌1頭、今月11日に脚の骨折による衰弱で雄1頭の計5頭が死んだ。」はS氏を指しているらしいことがわかった。

彼らのもとに残されていた宮古馬たちが嬉しいことに、レスキューされたというニュースがある。先月S氏は一頭残った雄馬を契約が切れる4月までは手放したくないとごねていたが、手放してくれたので、劣悪な環境で飼育されていた馬たち4頭すべてが年末に新しい委託先に移動させることができたそうだ。

ところがどっこい、これであの馬たちの命は安心だと思ったら大間違いで、市はN氏の3頭は一時的に引き取っただけらしいのだ。詳しくは下記に書いてある。県も市も馬のために何もしたくない様子が伝わってきて、一時しのぎの一時預かりをしただけで、県からは補助金もでないままだ。

ハーバービジネスオンライン
虐待されていた4頭の宮古馬がついに救出。しかし、いまだ楽観視はできず
https://hbol.jp/182561

とりあえず、レスキューはされたが、根本的な問題は解決されたわけではない。このままではいずれ滅んでしまう。宮古馬は蹄が硬いというが、一般的に運動の少ない馬や、広い場所で飼われない馬は蹄が伸びすぎ、削蹄が必要になる。蹄が悪ければ馬は生きられない。それにはまずはおとなしく蹄を削らせる馬に躾けなければならない。適正な飼養、躾け、馴致、調教、適正な繁殖で等ができる人材がいなければ、半野生で飼うしかない。が、小頭数での放牧飼いは自由繁殖で血が濃くなりすぎていずれ滅ぶ。資金と人材の確保が早急に必要だ。

それにしても、これまで調べてきてとても疑問に思うことがある。これは動物愛護法に重く違反する事件で、証拠も証人も多いのに、警察に告発する話がどこからも出てこないことだ。おかしくないだろうか。司法に介入してもらえれば、証言や言い訳があいまいになりにくいだろうし、市もいい加減なことを言ってごまかしたりできないはずだ。癒着やしがらみが当たり前の土地柄なのかもしれないが、そうだとしたら県の天然記念物の宮古馬だとしても先は暗い。

また、宮古馬をレスキューしておしまいにしてしまっていいのかという疑問も残る。N氏のもとに残された肉用の馬たちが気がかりだ。牛や豚と同じ完全なる家畜扱いだとしても、病気やケガになりやすい劣悪な環境からは守られなければならないことは動物愛護法に明白にうたってあるのだ。劣悪な環境で飼育されていることが判明した以上、改善されるように助けてあげてほしい。警察署や保健所に電話すれば、見回ってくれるはずだ。それだけでも改善のチャンスが生まれるかもしれないのだ。馬たち牛たちすべての愛護動物たちがせめて生きている間は健康でいてほしい。匿名でも構わないから通報するだけでも、何かが変わってくるにちがいない。


宮古島警察署
〒906-0012 宮古島市平良西里1092-1
電話番号 0980-72-0110

宮古保健所
〒906-0007 沖縄県宮古島市平良字東仲宗根476番地
電話番号 0980-72-2420



馬の命よりもお金?

2019年01月06日 02時14分17秒 | 事件

2018年度に宮古馬保存計画策定委員会は会議を少なくとも二回開催した。それらは馬を選別し、馬によっては天然記念物の選定を外し、その馬の補助金を打ち切ろうとする従来の計画を見送り、検討しなおそうとするものだった。そのことに関する記事は前出の宮古毎日新聞のサイトに書いてある。

宮古馬 保存計画見直し
http://www.miyakomainichi.com/2018/08/111331/
宮古馬の保存法再検討へ
http://www.miyakomainichi.com/2018/11/113612/

ところが、ネット上では補助金の打ち切りが決定したような書き方で宮古馬レスキューの寄付金を呼びかける記事を見ることがあるが、どういうことだろうか。会計報告で日付、イニシャル、金額などがしっかりと公開されているところがあるのなら、寄付金を送金したいと思っている。

言うまでもなく、お金の話は一番大切なことだ。大型動物はお金がかかる。適正な飼い方をしようとするならなおさらだ。だが、流れてくる飼養者たちからの情報さえもバラバラなのだ。

1頭につき5000円しか補助金がもらえない。実は1万数千円だ。いや、市から5000円、馬事協会から8000円で計13000円だ。医療費は自腹。医療費はもらえるが後払いだ。仔馬が生まれたら10万円。仔馬が生まれて6ヶ月経ったら10万円。大切な蹄の削蹄料についてはどうなっているのか情報はない。ネット上でこのように情報が錯綜するのはしかたのないことかもしれないが、情やしがらみ抜きでの正確な情報が必要だし、知りたいと思っている人たちも多いことだろう。宮古島市は記者会見などで現状を説明し、事実を詳しく公開するべきだと思う。

何度も言わせてもらうと、サトウキビの葉や雑草なども餌とすることができる宮古馬にとって、13000円が餌代にもならないから、飢えるんだなどというのは大嘘つきの言うことである。ほとんどの宮古馬たちはみんな痩せすぎで、餌が足りていない状態だし、飢え死にするような所の馬の餌代は間違いなく他の目的のために使われている。それは誰の目にも明らかなのに、それを追及しない市の担当部署も本当におかしい。

保存会、市、県の温度差があって、バラバラになってしまっていることが問題でもある。
あてにならない市に任せ続けるよりも民間に任せ、クラウドファンディングでとある客の来ない動物園のように、まず5000万円くらい寄付を集めて運営していくなどの方法を考えてもいいのではと思う。

宮古島市役所の対応

2019年01月06日 01時39分39秒 | 事件

宮古馬保存会の担当部署は2018年度から畜産課から生涯学習振興課に移ったとの記事が宮古毎日新聞に載っていた。
が、市役所のホームページは現在、いまだに変更されておらず、行政の怠慢ぶりが伺われる次第だ。
https://www.city.miyakojima.lg.jp/soshiki/gyoumu.html

移管したことによって、次の疑問がわいてきた。
・馬の飼育に詳しい人たちが担当しているのか?
・宮古馬は過去の文化遺産として扱われることになったのか?

なぜなら上記ホームページからわかるように、農林水産部の畜産振興総合事業を業務とする部署から教育委員会の生涯学習部という文化財の維持管理等を業務とする部署に移管したからだ。他の在来馬の保存会と比べると非常にレアなケースだと思う。

まるで、宮古馬の存続はもう止めるとの結論を下してしまっているかのようだ。

結果的に、仔馬の繋ぎ飼育がいかに危険かさえ指導できないし、虐待(ネグレクト)はなかった、骨と皮になった馬たちを見ても飢えていることはわからなかった、生後一か月の仔馬に草を上げてるから大丈夫だと思ったなど、信じられない返答が堂々と返ってくるような状況になってしまっていることからも、あながち邪推とは言えないのではないだろうか。これでは、「もう、こっちは関心ないので、存続させたい人が飼ってくださいね~。」ということになる。

宮古島市
   市長部局
      農林水産部
          畜産課
            電話 0980-76-2246
            FAX  0980-76-3477
       畜産振興総合事業、畜産共進会およびセリ市、家畜共済、
       子牛の生産奨励、畜産振興資金、宮古馬保存

   教育委員会
      生涯学習部
          生涯学習振興課
              電話 0980-77-4946
              FAX  0980-77-4957
      社会教育の振興、社会教育施設の整備・管理運営、成人式、生涯学習の振興、
      ボランティア活動、文化活動の総合企画、芸能・音楽・芸術文化等振興、
      市史編さん、宮古上布、文化財の維持管理等