命きらめいて☆馬、犬、猫など動物に関する理不尽な事件や心温まる出来事の記録

円山動物園マレーグマ虐待死亡事件/脱走シマウマ水死事件/動物虐殺事件/宮古馬放置死事件/上げ馬神事

参考動画

2019年01月15日 23時41分44秒 | 事件
劣悪な環境にいる非常に悲惨な状況の動画がいくつかあります。
元気だったころのあどけない仔馬のカイト君や嬉しそうなシンゴおじさんもいます。
最後はのどかな馬のいる情景で癒されてください。

天然記念物が絶滅の危機?宮古馬を虐待から救え!【週刊動画SPA!】
https://www.youtube.com/watch?v=tyuDMa8A99k

【宮古島の馬虐待】他の馬も糞尿に塗れた厩舎に放置されている
https://www.youtube.com/watch?v=5XtN0tAdc44

ネグレクトされる宮古馬
https://www.youtube.com/watch?v=-N1OgeQNKu0

無心に支援のミルクを飲む宮古馬の仔馬カイトの動画
https://www.instagram.com/p/Bl7ZWNTBYuz/

跳ね回る元気だったころのカイトくんとシンゴ
https://www.youtube.com/watch?v=qOlHOfx64yY

虐待されていた4頭の宮古馬がついに救出。しかし、いまだ楽観視はできず【シンゴ1】
https://www.youtube.com/watch?v=QU-g6gvekno

虐待されていた4頭の宮古馬がついに救出。しかし、いまだ楽観視はできず【シンゴ2】
https://www.youtube.com/watch?v=5yeNZZTuQOk

現代のウマハラシー(琉球競馬)沖縄こどもの国にて
https://www.youtube.com/watch?v=fzuhKgDrnqI

沖縄・宮古島エリアの観光旅行スポット公式ガイド:宮古島Style
https://youtu.be/xZuchzlO8s8


現行犯での通報が大切

2019年01月15日 21時08分02秒 | 事件
この3年間で13頭ものかわいい馬たちが苦しんで死んでしまった。その馬たちの様子は目を覆うようなひどいありさまだった。馬たちは肥溜めのような場所で糞尿にまみれ、寒さに凍え、飢えて死んでいった。繋がれっぱなしで骨折し、命を落とした仔馬たちもいた。補助金目当てに世話もせずに馬を飼うネグレクト虐待者たちと、委託先を見回りもせず、十分な預託金も払わず馬を預けっぱなしにした管理者たちの犠牲になった馬たちだ。

市の担当者に証拠となる写真を見せて、虐待の事実をどんなに訴えても「虐待はなかった」と認めず、虐待者の言いわけを支持しようとする。例えば、「宮古島では昔は農耕馬だったので、外で十分運動しているため放牧の習慣もないし、N氏のような飼い方が普通だったので虐待ではない」と言い切る。農耕してる馬なの?してないでしょ!

そんなトンチンカンなことを言い張ってまで、虐待を認めない。それは彼らが、不祥事を恐れて、動物の命よりも自分と組織を守ることの方が大切だからだ。それは責任逃れと職務怠慢の何物でもない。飼育者、市と県の担当者、保存会の会員の責任あるものたちがすべきことせずに、見て見ぬふりをしたせいで、死ななくてもいい命をたくさん失ってしまったのは紛れもなく事実だ。

大型動物の馬が死んだとき、埋葬するには自治体の許可がいる場合が多く、一般的には処理業者に頼むことになる。そのためには何万と出費がかかるものだ。その場合の経費は誰が払うことになっているのだろうか?仔馬が生まれたら10万円もらえるから、妊娠した母馬を欲しがるという話があった。馬が死んだときにも支払われるお金があるのなら、死んでほしくなる輩もいるのかもしれない。そんなことを思わずにはいられない10頭中8頭、6頭中5頭という数字である。

今回の事件で、動物虐待は明確な物的証拠がある場合や現行犯でないと逮捕もできないような甘い愛護法によって、犯人たちは簡単に逃げられるようになっているのが現実なのだとはっきり知ることとなった。お手本を見せるべき役所がこれでは本当に嘆かわしい。こんな状態では、日本はイエローモンキーの集まりで、一流国家ではない!と言われても甘んじて受けるべきなのだろう。

市曰く、「虐待報道を払拭したい」とのことだが、ネグレクト虐待ではなかったと判断する理由は何なのか?!

その時々で彼らが訴えられれば、有罪判決が出る可能性は十分あることを知っておいてほしい。

長野県で起きた馬ネグレクト虐待裁判の判決文
https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/h1903/pdf/04.pdf#search=%27%E4%BC%8A%E9%82%A3+%E9%A6%AC+%E8%99%90%E5%BE%85+%E3%83%8D%E3%82%B0%E3%83%AC%E3%82%AF%E3%83%88+%E8%A3%81%E5%88%A4%27




以下閲覧注意

N牧場の惨状 
この3年間でこの子達のほとんどが亡くなった
三番目の写真の子は翌日にはいなかったということが何を意味するか
冥福を祈ります











S牧場の惨状
やせ細った母馬とカイト君 母馬の死後カイト君に救いの手が





ママ馬とカイト君安らかに 天国では幸せに
このシンゴおじさんだけは助かって他の牧場に引き取られました
寿命を全うできるよう祈ります

滅びへのベクトル

2019年01月15日 17時41分27秒 | 事件

機械化による文明の波に一掃されてしまったとはいえ、守るに十分値しうる宮古馬だ。
なのになぜ宮古島民は宮古馬を守り切れないのか原因を考えてみた。

まず、初めにはっきりとさせたいのは宮古馬とその飼育者たちの置かれている立ち位置だ。わかったことをまとめてみたい。

●かっては10000頭いた宮古馬が10頭以下に減少したころの1980年に保存会ができた。
●宮古馬保存会とは宮古島市所管の、市に事務局を置く、市の任意団体である。
●2018年度から担当部署が農林水産部畜産課から教育委員会生涯学習部生涯学習振興課に移管し、会長も市長から教育委員会教育長へと変わった。
●宮古馬は「宮古馬保存会」が所有しており、それは上記のことからほぼ「宮古島市」と考えていいようだ。結成当時は委託飼養者も数人在籍していたが、現在の保存会会員の構成はよくわからない。
●沖縄県は県の天然記念物に指定した当時の6年間は補助金を支給していたが、現在関与している形跡はあまり見えない。
●現在は宮古島市の補助金5000円と日本馬事協会の助成金8000円の1頭につき月13000円が委託先の飼養者に支給されている。

1991年には県の天然記念物として指定されたのに、飼育は希望者の民間人に委託するのみだった。ほぼ餌代のみの安い預託料で数十年も、委託飼養者たちの善意に甘えてきた市と保存会。他の在来馬のような、施設や組織の拡張や発展は見られない。

その間、行事などで利活用することにより増頭に成功。2015年には当初の目標50頭を達成したので保存計画の見直しを図った。2017年3月には市は多数の馬たちを天然記念物からはずし、その補助金を打ち切る決定を下したが、反対者も多く、保留になっていた。

種馬にできない雄馬と、妊娠しにくいとはいえまだまだ十分仔馬が産めるかもしれない雌馬、どちらもまだ若いと言える10歳以上の馬たちを突然に、それも大量に除外とはなぜだろうか?

小頭数からの「戻し交配」には繁殖の専門知識を必要とするが、計画的な配合をしなかったことで不都合が出てきたのが原因かと推測している。本来の宮古馬、右流間号やヒコーキ号の容姿と比べると現在の宮古馬たちは脚が細く、後ろ足がXに曲がり気味なのが気になっている。ひょっとして、保存初期の段階ですでに配合に失敗していたのだろうか。だから、県も早々と保存に消極的になったのかもしれない。

2018年度からは新しい担当部署となり、それまでの保存計画を県とともに見直そうとしていたが、馬たちの悲惨な状況がネグレクト虐待として全国に波紋を広げ大問題となってしまった。3年間で13頭もの馬たちが2ヶ所の劣悪な環境で世話もされずに糞尿にまみれ、ガリガリに痩せて死亡するという、まれにみる惨状を呈した。

こうして振り返ってみると、宮古馬を所有する「宮古馬保存会」が組織面、資金面、活動面においてしっかり運営できていないことが大きいと言える。これは天然記念物として指定しながら何もしない沖縄県と、宮古馬と保存会の管理者でありながら適切な管理を怠り、少ない補助金だけで馬を預けっぱなしにしておいた宮古島市のずさんな対応が招いた結果である。

(一番非難を受けるべきN氏やS氏は補助金が多くても同じような飼い方をする可能性が大きいので、ここでは省いた。)



昭和初期に琉球競馬で活躍したヒコーキ号


1935年ごろの右流間号


現在の宮古馬 by Wikipedia