命きらめいて☆馬、犬、猫など動物に関する理不尽な事件や心温まる出来事の記録

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カイトくんが亡くなった経緯

2019年01月11日 20時58分23秒 | 事件

ミャークヌーマ 宮古馬の会
https://www.facebook.com/miyakouma/posts/1943959772306559


「たいへん悲しいお知らせがあります。
悲し過ぎて、どうしていいかわからないほどのことですが、お伝えしなければいけないことです。
あのみなしご仔馬が今日のお昼頃、亡くなりました。
名前はカイトくんと言いました。...
仔馬はどの子も可愛いですが、なにか特別な愛らしさの子でした。
甘えるとかではない、ただ、その存在が特別でした。
これまで宮古島の飼育者間のこともあり、荷川取さんたちの立場を考え伏せてきたことがたくさんあります。
一番は不適格飼育者のもとに居る馬たちのことです。
ほんとうはその事実を一番に出したかったのですが、こうしたことを明らかにすると、その馬たちには、飼育者や市からまた二次的災難がふりかかるのではないか、と慎重にならざるを得ない事情もあり、宮古島で起きているほんとうの劣悪な状況を書くことを控えてきました。
カイトくんの名前を出すと、飼い主が特定される、そうすると、そこの馬たちへ不利益が及ぶこともある、とその理由でカイトの名前も伏せてきました。
それが起こりかねない宮古島の馬事情はほんとうに苦しく、心が持たないほどの実態です。

これまではカイトくんたちをなんとか救うために慎重に伏せてきました。
でも、そのカイトが、信じられないことですが、もう居ないのです。
いまこそ、開いていくときです。
ここからは箇条書きにさせていただきます。
文面にしていると感情があふれてしまいそうで。箇条書きでもあふれてますが;;
・カイトくんの死の経緯
カイトくんの飼い主の馬場の柵の一部に穴が開いていて、幼いカイトはそこから度々外に出る。
でも近くに居るだけで、ちゃんとまた戻っている。
それを嫌った飼い主がカイトを短い綱で結ぶ。
小さなその穴を繕えばそれで済むこと。それをせず、カイトを縛る。
その繋ぎ飼いが原因でカイト骨折。
適切な治療なく見る見る弱り、本日12/11死亡。
この飼い主は昨年も母馬と仔馬を衰弱死させている。
それにも関わらず、宮古馬保存会はその後、新たな母馬をそこへ連れて行く。
母馬はカイトくんを産んだ後、栄養不良によると思われる衰弱死をする。
そして今回はカイトくんを繋ぎ飼育により死なせる。
要するに、二年続けて、母子馬合計4頭を間違った飼育により死なせている。
保存会は、そうした不適格飼い主に馬を与え続けている。
飼い主はもとより、これは宮古島市の責任。沖縄県の責任。
いまは、残された一頭、カイトくんを育ててくれた義理のお父さん馬が心配される。
カイトくんは、今年5月末、母馬が亡くなった後、生後一ヶ月で一週間放置される。

飼い主は外からの手出しをきらうため、ボランティアたちは、隠れるようにしてカイトのミルクやりに通う。
保存会にはこうしたときの常備レスキュー品は皆無。
用意するように要請するも、動かず。仔馬を見に行くことも無し。飼い主への指導も無し。
そもそも命を救うのに、なぜ隠れるようにしてのレスキューをしなければならないのか、市はなぜ、そこに指導をしないのか。
ボランティアがいなかったら、この時点でカイトくんは死んでいた。
FBページでこの事情を知った北海道のUさんが迅速に寄付を募り、全国の方のご好意により用意できた仔馬用のミルクやレスキュー品を届けてくれる。
ボランティアの方々の努力により、カイトくんは元気に成長。愛くるしい姿を見せてくれた。
やっと大丈夫、と安心の時期にはいる。
走り回りたいさかりの仔馬、破れた穴からしばしば脱走。でも遠くに行かず、近くで遊ぶ。
カイトの飼い主はそれを嫌い、穴を塞がずカイトを縛る。その綱で骨折。
死亡。
二年続けて、母馬二頭、仔馬二頭を死なせている、この飼い主からは馬を取り上げなければいけない。
二度と飼育させてはいけない。
いま残っている馬も取り上げなければいけない。
しかし、いまの宮古島には場所、飼い主ともいなく、もっと酷いところに移動させられる危険性も高い。
残ったお義父さん馬も、保存会が決定した、天然記念物の保存を外す条件に該当する馬。
飼い主は論外、すべては行政にその責任の所在がある。
一事が万事、立ち行かない宮古馬事情。
このカイトくんの飼育者の他、もう一者、不適格飼育者がいる。
この飼育者は、4年半の間、短い綱で馬を縛りつけ、糞尿まみれで10頭のうちほとんどを衰弱死させている。
3年前の旅行者のブログにその実態が写真とともにアップされた。
二ヶ月前にもそこでは一頭が死亡。
残った3頭が、糞尿の池の中にいまも押し込められている。
飼育者の不適正さは指摘してもなにも問題は解決できず、
問われるべきは、
こうした飼育者から馬を取り上げることなく、次々とその命が無駄に落とされるのを見逃し、対策をとらないで来た担当課の無策。
今回のカイト、ウプカジの死で現在頭数40頭にまで落ち込む。
絶滅が危惧される。
宮古島市、沖縄県の見識を疑う。
ーー
荷川取牧場での馬の姿は宮古島では特別の楽園です。
でもこことて、もう限界です。経済的に体力的に持ちません。
他に良心的な飼育者もいらっしゃいますが、ファミリーで放牧という姿はほかにはありません。
劣悪な環境で、馬を死なせるだけの飼育者もいます。
それが放置されている宮古島の馬事情。
これがほんとうの実態です。
週刊SPAがその記事を書いてくれました。
どうぞお読みください。
そして、天使のようだったカイト。
なにもかも間に合わなくてほんとうにごめんなさい。
その死を無駄にはしません。
ウプ、カイト、
どちらも救える命でした。
そして、実際、一度、カイトはその命を、全国の方のご好意で救われました。
カイトのために、たくさんの手を差し伸べてくださった皆様、応援してくださった皆様、ほんとうにありがとうございました。
みなさまのおかげで、カイトは元気に大きくなっていました。ほんとうに可愛いい仔馬でした。
まさかこんなことになるとは。無念過ぎます。
島では馬の専門医はいなく医療体制はないに等しい。
唯一居る家畜の医師も、天然記念物である馬への診療後の保存会への費用請求の手続きの面倒から、馬はボランティアで、最低限に診てくれる程度。
そのためにウプカジは死に至り、
カイトは飼い主の身勝手で不適切な飼育により命を落としました。
いまの宮古島で生きる、運命のもとに生まれてきたあなたたちが、その身を賭して、命に代えて、伝えてくれたメッセージ、それを人間たちは悟らなくてはいけないでしょう。
今度こそ、もうこんなことは終わらせなければいけません。
いまはただ、カイトの冥福を祈ります。」

生後1ヶ月のかわいい赤ちゃん馬だった海人くん。奇跡的に命が繋がれずいぶん大きくなって元気な仔馬になったのに・・・。お辛かったことでしょう。無念さが伝わってくる。

あまりご自分たちを責めないでいてほしいです。大人の馬が骨折した場合、ごく軽い骨折以外、ほとんどは体重を支えることができないので安楽死させるそう。手術の場合は何百万円もかかるでしょうし、成功するとは限らない。

仔馬の骨折は体重が軽いせいもあって、ギプスだけで治る場合もあるが、後遺症もなく治るのは幸運な方で、足の細い宮古馬の場合、非常に難しいのではと思う。骨折しないように注意するのは馬飼いの常識で、ちょっと考えればコンクリート上で糞尿まみれになればどうなるかわかるものなのにと思う。宮古馬は固い蹄の馬だから余計に滑りやすいはずだ。厩舎の床を写真で見ると滑った跡が無数にあるのがわかる。

長い脚がもつれて転びやすい仔馬を繋いで飼うなんてことは、骨折してくださいと言っているようなもの。カイトくんは人災で失わなくてもいい命だったと思うと本当にやりきれない。