命きらめいて☆馬、犬、猫など動物に関する理不尽な事件や心温まる出来事の記録

円山動物園マレーグマ虐待死亡事件/脱走シマウマ水死事件/動物虐殺事件/宮古馬放置死事件/上げ馬神事

考察

2015年09月11日 15時28分41秒 | 事件
8.考察

なぜケンカを仕向けたのだろうか
熊はテリトリー争いのために死ぬまで争うことはなく、自分の物だと認識した餌に強い執着を示す動物で死闘になるのはお互い譲らなかったときだ。

狭いスペースに好物のフルーツを置いて仲の良くない熊を放したらどうなるのか素人でも想像に難くない。

それも100歳相当の小さな雌の老齢熊と20歳相当の筋肉隆々とした雄熊を闘わせた。
なぜそうする必要があったのかというと、前日まで雌熊ハッピィが優位の状態だった。このままでは雄熊を受け入れず、繁殖は無理だと判断したのだ。(園サイト内の報告書参照)

そこで、S課長のハッピィには「とことん順位をわからせなければいけないのよ!」とC獣医兼飼育展示一係長の「いい加減に力関係をはっきりさせてやらないと先に進まない」との指令が下り、「仲介役」別名※1「咬ませ犬」的役割」として力の弱い高齢熊ウッチーを一緒にすることになった。

ここからは故意としか思えない展開になった。
自分の優位がわかると回を重ねるごとにウメキチの攻撃はエスカレートしていく。雄としての自信をさらにつけさせて、それをハッピィに見せることでハッピィも一目置くようになっていった。

7月に入ると「仲介役」「なだめ役」とごまかす「咬ませ犬作戦」が上手く行って、ハッピィもウメキチと仲良く過ごせるようになったにもかかわらず、24日にも同居させたのだ。

それまでは2.3.4回とも短い時間(園は数分と発表)の攻撃だったのだが、その日は合計20分間の攻撃を受けた。

やられっぱなしだったウッチーも最後の力を振り絞って、寝室前では正面からは怖いのか尻を押し付けてウッチーを押しつぶそうとするウメキチの首に噛みつき反撃するとウメキチは離れて行った。

しかし、時はすでに遅く、肋骨を4本折れて内臓に突き刺さるという大変な致命傷を負っていた。手は震え、靭帯でもやられたのか足がガクンとなって歩くこともままならない状態なので、なかなか寝室へと登れない。

肺に突き刺さっていたであろう肋骨は激痛と呼吸困難でウッチーを苦しめる。痛みやスキを見せたがらない動物はよろよろと歩けなくなったらよっぽど重症で、命が危ない状態だという。

右脇腹はバコンバコンと大きく波打ち、重篤なフレイルチェストの症状がはっきりと見て取れる。

寝室に入ってもリンゴを食べるどころではなく、ウッチーは激しい痛みに耐えて扉のそばでうずくまったのだろう。ウメキチが恐ろしくて寝室に駆け込んだあと、様子を見ていたハッピィがウメキチが来ないかと外の様子を伺っているのが見える。

その後、致命傷を負ってから約4時間後の7時には職員たちは帰ってしまい、誰もいなくなってしまった。

右胸下部の肋骨が4本折れ、胸膜、横隔膜を突き破りその穴に腸が出ているほどの重度の内臓損傷だから、腹腔内への大出血でもう手の施しようがなく既に亡くなっていたのではないかと思う。もしくは意識もないくらいの儒危篤状態ではなかったのか。そうでなければ苦しそうにうずくまっている動物を置いて7時に帰るだろうか?

信じがたいことに、獣医師はこのような重篤な症状にも気が付かなかったと発表したのだ。

この事件では知らなかった、わからなかったという素人のようなミスがあまりにも多くて非常に不自然だ。ミスだと言えば何でも許されるわけじゃないのに、不思議でしょうがない。

闘犬やイオマンテが認められている土地柄なのでこのような死に方はたいしたことじゃないのかもしれないが、涙が出るほど残酷で無残な死に方だ。
円山動物園は年老いたウッチーと血気盛んな若い雄熊とを一緒の囲いに入れ、好物の餌を置いて攻撃を仕向け致命傷を負わせて、治療をせずに放置という虐待を行った。この重大なミスのつながりのどこに偶然性があるというのだろうか。

ウッチーは円山動物園に故意に口減らしのために殺されたのだ。1000歩譲って※2「未必の故意」で見殺しにされたのは間違いないと思う。

赤字続きで苦しい経営状態で、客を呼ぶには高齢熊より仔熊がほしい彼らは空き部屋、若熊のカップリングの成功、口減らしすべてを叶えられるストーリーに賭けた。

自分の手を汚さず、一石三鳥ものおいしいシナリオだ。はっきり言って腐りきっている。

28年もの間動物園に、人間に尽くしてきたのに、人間に殺された理由は動物園の営利主義だったとは本当に情けなく思う。薬による安楽死という方法さえも却下する心根がそら恐ろしい。

※1咬ませ犬とは
本来は闘犬において調教する犬に噛ませて自信を付けさせるためにあてがわれる弱い犬のことである[1]。他の通称としてアンダードッグがある。
(ウィキペディアより抜粋)

※2未必の故意とは
確定的に犯罪を行おうとするのではないが、結果的に犯罪行為になってもかまわないと思って犯行に及ぶ際の容疑者の心理状態。殺人事件の場合、明確な殺意がなくても、相手が死ぬ危険性を認識していれば、故意として殺人罪が適用される。(コトバンクより抜粋)



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