命きらめいて☆馬、犬、猫など動物に関する理不尽な事件や心温まる出来事の記録

円山動物園マレーグマ虐待死亡事件/脱走シマウマ水死事件/動物虐殺事件/宮古馬放置死事件/上げ馬神事

ここ数年の大きな動き

2018年12月18日 23時42分26秒 | 事件
以下、宮古毎日新聞よりコピーさせていただきました。
http://www.miyakomainichi.com/2018/06/110093/


2018年6月18日(月) 8:55
宮古馬の保存考える
「馬と人のこれからサミット」




宮古島を視察するサミットの参加者ら(左)。宮古馬の側では地元の少年2人が掃除をしていた=16日、荷川取牧場
 
「馬と人のこれからサミット」(主催・同サミット実行委員会、共催・ミャークヌーマ宮古馬の会)が16日、平良鏡原の七原コミュニティセンター(七原公民館)で開かれた。市民や本土からの関係者ら約50人が参加。今後の日本在来馬の宮古馬、木曽馬(きそうま、長崎県)、御崎馬(みさきうま、宮崎県)などの保存や馬文化を次代に継承していくことについて考えた。

 宮古馬について詳しい長濱幸男さん(宮古島市史編さん委員)が「宮古馬のこれまで」と題して講話した。長濱さんは「琉球の中山王察度(さっと)が明国の洪武帝(こうぶてい)の招諭に応じ、朝貢関係を成立させたのは1372年。琉球は1374年から1680年までに明国に5544頭の馬を献上した」と紹介した。

 宮古島への馬の渡来時期については「平良の住屋遺跡のⅢ層(14世紀~15世紀前半)から出土した馬歯骨から考察すると、14世紀と推定することが妥当」と推定した。

 「在来馬のこれまで・これから」と題した講話では、本土から参加した辻村英也さんが「木曽馬」、浜崎康子さんが「御崎馬」についてそれぞれ語った。

 サミット終了後、参加者ら荷川取牧場(荷川取明弘代表)へ移動し、宮古馬を視察した。荷川取代表は、4カ所に分けて計28頭飼育している。



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沖縄タイムスさんの記事によると2017年10月に委託飼養者3人が餌代の増額を市に願い出た。

乾草やヘイキューブなどの餌の値段にもよるが、補助金が一頭につき市から5000円、馬事協会から8000円で合計13000円なら大型馬と違い、雑草などの粗食に耐えるポニー種なのでそんなに少ないというわけではないだろう。しかし、それが医療費、施設費、人件費もこみだとすればひどい話だ。

県指定の天然記念物なら県からの補助はどうなっているのだろうか。説明を求めたい。責任の所在がいまいちよくわからない。保存会のメンバーには有識者と委託飼養者も少なくとも3人は含まれていて、宮古馬の所有者は保存会で、事務局は市役所で・・・複雑すぎる。

翌年の2018年3月に県は宮古島市の与那覇前浜に宮古広域公園(仮称)を整備することを発表した。そこには宮古馬の牧場をも含まれており、駐車場が500台にもなる大きな公園だ。それには馬の保存に積極的な姿勢が伺える。

そしてその3ヶ月後から、上記事のような宮古馬の保存についての話し合いなどが催され、運営についての関心が強くなっていったようである。



何年も前から虐待は始まっていた

2018年12月18日 20時28分45秒 | 事件

北海道から宮古島まで旅の続き 宮古馬horse help さんのブログよりコピーさせていただきました。
https://ameblo.jp/mintiadryhardsugarless/entry-12157953575.html

宮古島旅行で最初に見た宮古馬
2016-05-07 19:03:47
テーマ:
宮古島 宮古馬
楽しい宮古島旅行のはずが最初に見てしまった宮古馬が気になって…。




縛られた紐が短くて動けない宮古馬。
体は汚物だらけ。
あちこち皮膚病になったのか
栄養失調か…毛がなくて
ただれている。
回りは、汚物だらけで異臭。



ガリガリに痩せて動かない子馬。
たまに、眼を開けるけど…
何処を見ているんだろう。

近くには人が居なく待っても
時間を空けて
また来ても同じ状態で
エサをもらっている気配もない。

動物虐待だと思う。
どうやったら助けてあげられるのですか。
この事実を知ってほしい…。

この事をみんなに知ってもらって
この子たちを助けてもらいたい…。
拡散させて欲しいです。
お願いします。



https://ameblo.jp/mintiadryhardsugarless/entry-12157476182.html


この子を捜しています!
2016-05-06 10:38:55
テーマ:
ブログ
あの後、気になって…
見に行ったら居なかった。



憧れの宮古島の宮古馬。
この子を捜しています!
今、どこに居ますか?
元気にしていますか…?

誰か宮古島に行っているなら、
探して下さい。
お願いします。

帰る時間が迫っていて
見つけられませんでした。

助けてあげて下さい。
お願いします。

私には何が出来ますか?



ほかの子も目がうつろで
ガリガリです。
つながれているひもが
短いと思うのですが…
動けるのかな?
休めるのかな?
寝る時はどうするのかな?

いくら待っても人は来ません。
エサはいつもらえるの?

もう少し
ひもが長かったら
すぐそばの草も食べれるのに。

私には何が出来ますか?

この子を捜しています!

horse help




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おそらくこの二年前のブログ記事からレスキュー活動が始まったのではないかと思われる。どうしてこのような状態でほかっておけるの?まさしく飼育放棄の虐待だ。市も虐待は認められないとか呑気なことを言っているのが信じられない!証拠はここにちゃんとあるではないか?

餌代が足りないと言いながら、積極的に産ませ10万円をもらう。母馬は飢えてか病気かで死んだら離乳前の仔馬は生きるすべがない。馬用ミルクを買って飲ませもせずに弱って死んでいくのを待つ。なぜこんなことができる?動物愛護精神が薄い土地柄というのは本当なのだろう。こんなことが平気でまかり通っていくのだから。

死因は不明、また今度も不明と悪質な委託飼養者は言い続け、管理者は追及もしないままとは一体どういうことか。なんくるないさ~ではすまされないことだ。母仔馬を二組も死なせたところはここなのかもしれない。

一年に一度の雌馬の発情期に、雄馬を一緒にしなければ仔馬は生まれない。餌代が足りないから死なせてしまったという言い訳は通らないのだ。宮古馬で儲けるには、増やして補助金をもらい、死んだら肉を売る。そういう図式がないとは言えないことをこの状況が物語っている。

悲惨な動画と幸せそうな馬たち

2018年12月18日 01時02分58秒 | 事件

追加取材による新らしい記事に驚くべき実態が記されていた。

週刊SPA!さんによるさらに詳しい続報記事
https://hbol.jp/181084

宮古馬の劣悪な飼育環境の動画
https://www.youtube.com/watch?v=-N1OgeQNKu0

この牧場では他種の馬たちも同じようにネグレクトされている
https://www.youtube.com/watch?v=5XtN0tAdc44

衝撃的な映像である。養豚場の豚たちよりも不潔な小屋で飼われている様子は本当にあり得ない。蹄が腐れば生きてはいられない馬たちにとって、種の保存というより滅亡を望むかのような環境ではないだろうか!


問題になっている二つの委託先は預かったほとんどの馬を死なせている。何のために飼っているのか、なぜ委託を続けさせたのか知りたいものだ。金銭が絡むことによる癒着が見え隠れしている。

一方で健全に飼われている馬たちもいる。どうしたらすべての宮古馬たちをこのようにしてあげられるのか、考えていこうと思う。

宮古馬牧場の様子2011/5/8(8年前)
珍スポット百景さんのサイトより
https://bqspot.com/okinawa/miyako/489

宮古島ドットコムさんの観光名所紹介ページよりコピーさせていただきました。
荷川取牧場
http://miyacojima.com/395

6000坪の広大な敷地で宮古馬たちが自由に草を食(は)み、たわむれ、のんびりと暮らしている。現在、宮古馬は29頭しかおらず貴重な天然記念物とされている。ここではそんな宮古馬との貴重な体験ができる。とても人懐っこく、優しい表情の宮古馬たち。子供から大人まで、宮古馬との触れあいでいい思い出ができるに違いない
















住 所 宮古島市平良字下里2718-3
営業時間 10:00~18:00
定休日 不定休
駐車場 10台
タバコ 分煙
Wi-Fi 利用できません
カード決済 利用できません
電子マネー 利用できません
webサイト ありません
メニュー
• 牧場内引き馬内週¥1,000
• 牧場内引き馬外周¥1,500
• 引き馬外乗¥2,500
• 場内自由乗馬(約40分)¥5,000



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一部の劣悪な飼養先

2018年12月16日 20時27分32秒 | 事件
宮古毎日新聞さんの記事をコピーさせていただきました。(思うところにはアンダーラインを引かせていただいています。)
http://www.miyakomainichi.com/2018/12/115034/

2018年12月13日(木) 8:59
宮古馬飼養戸数 7戸から5戸へ/県天然記念物
劣悪環境の指摘も/保存会19日に説明会




適正な環境での飼養が困難として飼養戸数が減る宮古馬(資料写真)
 
 県の天然記念物に指定されている「宮古馬」を飼養している戸数が年度内に2カ所減る方向で調整していることが12日までに分かった。現在の飼養戸数は7戸(1カ所は八重瀬町)あり、そのうち宮古の2カ所が今年度末に契約を更新せずに宮古馬保存会に現在飼養している宮古馬を返還する方向で調整を進めている。

 宮古の馬の飼養をめぐっては12日に週刊誌の記事がネット上に掲載され、一部飼養者の劣悪な飼養環境が指摘された。

 同保存会事務局ではこの報道を受け、今月19日に説明会を開催して2戸が飼養している合計4頭の今後について調整を図るとしている。

 同保存会の事務局となっている市教育委員会生涯学習振興課によると、今年の5月にネット上で一部の飼養者で飼われている宮古馬の飼養環境が劣悪であることが写真と一緒に掲載されたという。

 その指摘を踏まえて、同課は県宮古保健所の「宮古馬の適正飼養について」の依頼文を全飼養者に伝達し、飼養環境の改善を求めた。

 伝達では▽飲み水は飲用適の水を使用し、常時絶やさない▽ふん尿は所定の1カ所を決めて、そこに集積するなどして長時間散在状態にならないようにする-などが呼び掛けられた。

 しかし、ネット上で飼養環境の指摘を受けていた2カ所の飼養者の宮古馬が10月と今月に死亡。2頭とも骨折による死亡だったという。

 同課では「10月の死亡はフェンスに足を挟み、長時間動けなくなったことが原因で死亡。今月の死亡は3週間前に足を骨折した子馬がギプスで固定して回復を待ったが11日に死亡が確認されたという。

 10月に宮古馬が死亡した飼養者を訪ねると現在も3頭の宮古馬が狭いスペースの中で飼われていた。

 飼養者は「市からの補助金の問題もあり、私が現状でし宮古馬を飼養するのは金銭的にも厳い。個人で所有する馬や牛も飼っており、自分の物でもない宮古馬を預かるメリットもない」と話した。

 さらに「今の状況で放牧など求められる環境で宮古馬を飼うことは無理。以前から市役所には引き取ってほしいと訴えていたが聞き入れてもらえなかった」と話した。

 そのほかにも「虐待はしていないし、今いる宮古馬も7~8年飼っている。一緒にいるほかの家畜と同様にできる範囲での飼い方しかできない」と述べた。

 同課は「2カ所の飼養者からは返したいという意向は聞いていた。その馬を私たち事務局で預かれる状況であれば引き取って新たに飼ってもらえる飼養者を探すことになる」と話した。

 日本在来馬種の一つに数えられる宮古馬は、県指定の天然記念物で、現在は7戸で44頭が飼養されている。

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この記事からはどちらにとってもお荷物な状態がよくわかる。死亡原因についても都合の良い言い訳しかされていない。飢えて弱って死んだ馬のほうが多いのに、骨折に関してのみ言及するかのような両者。フェイスブックなどのSNSの記録によると骨折はあり得ない飼い方をした結果なのだから、ごまかされてはいけない。

全国からの抗議に慌て、ようやく重い腰を上げた市の要請によって、県による飼養環境の改善指導が伝達されたようだが、その内容には最も重要な「十分な餌を与える」という項目はなかったのだとしたら、指導の目的はただの「指導はちゃんとしましたよ」ということになる。仔馬はつないで飼わないという超基本的な指導さえもしてなかったのか、それとも飼養者が守らなかったのか?肝心なことは話されていない。

「飼うメリットがない」というメリットとは飼養者にとって一体何なのだろう。儲かると思ったが儲からなかった?今さら言うことでもないし、考えもなしに飼い始めたとでもいうのだろうか。かわいさや癒しさえも与えられないとでも?

放牧なしの飼い方とは役肉用の飼い方である。十分な運動でもある荷駄や農耕労働をさせていた昔ならその飼い方もありかもしれないが、現在、労働はさせていないのであればそれはない。

その飼養者は肉馬として売れるかもしれないからと考えていたけれど、それができなかったということなのだろうか。そのようなスタンスも十分考えられる飼い方だ。しかし、保存し、増やしていくことが目的ならば、肉用家畜とならざるを得ない宮古馬はそう多くは存在しないはず、いや、してはいけないはずだ。

また「虐待はしていない」とのことだが、それを言うなら「殴る蹴るはしていない」だろう。ネグレクトに十分適用される悲惨な状態なのだから。


ネグレクト虐待の発覚

2018年12月16日 15時20分41秒 | 事件
以下、YAHOO ニュースよりコピーさせていただきました。

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20181212-01533678-sspa-soci


宮古島で馬への虐待が発覚。糞尿まみれでやせ細って衰弱死、天然記念物がなぜ?
12/12(水) 9:00配信



 美しい海に囲まれた、沖縄県宮古島。ここに、天然記念物に指定された日本在来馬の「宮古馬」が43頭生息している。この馬たちが、虐待を受け絶滅の危機にあるという。現地からリポートした。

◆糞尿まみれでつながれたままエサも十分に与えられず、ただ死を待つ宮古馬たち

 取材班は、天然記念物の日本在来馬である「宮古馬」が虐待され、絶滅の危機にあるという報を受け、宮古島へと向かった。そこで、虐待の実態を告発する写真を入手。写っていたのは、短い綱でつながれたまま、掃除もされない小屋の中で糞尿にまみれ、やせ細った宮古馬たちだった。

◆劣悪な環境で次々と衰弱死

「ある牧場では、この数年で10頭のうちほとんどが死んでいるんです。その原因には『凍死』もあります。この温暖な南の島で、いかに異常な飼われ方をしているか」と、宮古馬に詳しいA記者は語る。


不潔な厩舎で衰弱し、立つことができなくなった宮古馬。4年以上つながれ続け、死んでいったという


「また別の牧場では今年の5月、不潔な環境で十分にエサを与えられず、母馬が衰弱死しました。残された仔馬が餓死寸前の状態でボランティアに発見され、何とか命がつながりました。しかしまた短い綱でつながれ、そのせいで骨折しています」

(※編集部注:その後この仔馬はさらに衰弱し、12月11日に死んでしまったという)

 なかには、放牧して健全な環境で育てている牧場もある。

「しかしそれはほんの一握り。劣悪な環境で何年もつながれたままの馬もいたようです。これでは、本当に宮古馬は絶滅してしまう」(国連生物多様性の10年市民ネットワーク代表・坂田昌子さん)

 なぜそのような状態になってしまったのか? ある飼育者はこう事情を語る。

「市は、馬の飼育を委託する飼育者に、1頭あたり月5000円を支払っています。しかし、それではエサ代の3分の1にしかならず、人件費までは賄えない。そのほか厩舎や馬場整備などにも多額の出費があるし、飼育者のほうも負担になるばかり。ある飼育者は、年間200万円を自己負担することになり、土地などを売って賄っていますが、もう限界ですよ。市は必要な対応をとってほしい」



◆飼育料の補助は必要な分に満たず

 市の予算のほか馬事協会からも飼育料が支払われ、1頭につき月8000円ほどが支給されるが、健康な馬を育てるには月1万5000円のエサ代が必要だという。

「ですから、ちゃんと宮古馬を増やそうとするとボランティアになってしまう。市は、責任を飼育者に丸投げしています。現在、仔馬がちゃんと育っているのは、島内でも1か所の飼育者だけといっていい。そこでは十数頭が放牧され、自然交配で仔馬が生まれていますが、近親交配の問題も出てくる。とはいえ、ほかの飼育者のもとで飼われている馬たちには交配の機会はなく、このことが頭数のなかなか増えない原因にもなっています」(坂田さん)

 宮古馬は琉球王府時代、中国への大事な献上品であり、宮古島は良馬の生産地としても有名だった。今上天皇が皇太子の頃、乗用馬として献上されたこともある。日本には現在、北海道の道産子馬や、長野県の木曽馬など「日本在来馬」といわれる馬が8種生息する。宮古馬はこのうち2番目に少ない43頭で、絶滅を危惧される頭数にある。


 つい数十年前までは、馬たちは日本国内の農村や山間部での苛酷な労働を引き受け、田畑の耕運、重荷の運搬、急峻な山道を分け入っての材木の運び出しなど、人間の暮らしを支えていた。しかし戦後になって自動車や農機具が急速に普及し、一気に不要の存在となっていってしまったのだ。

 実際、戦前までは宮古島に1万頭ほどの宮古馬がいたが、’70年代には7頭に。しかし琉球大学の新城明久博士の調査をきっかけに’77年から保存対策が始まり、沖縄県指定の天然記念物となった。その流れを受けて「宮古馬保存会」が発足した。



◆絶滅が危惧されているのに保存対象外?


◆一部の宮古馬を保存対象から外す!?

 環境保護団体メンバーのBさんはこう訴える。

「宮古馬が短期間に次々と衰弱死していることが見過ごされているのが信じられません。保存が始まって最初に馬の死亡が確認された段階で、死因によっては所有者・所在の変更について検討をしなければならなかったはずです。県も市もこれまで放置し続けてきたということ。さらに保存会もまったく機能していないということです。さらにこの保存会は、’15年に宮古馬の天然記念物の指定を外す整理計画を始めました。市の負担を減らすため、一部の高齢馬は補助の対象から外そうということになったんです」

 宮古馬保存計画策定委員会の委員のCさんは「種の集団維持には100頭は必要。保存集団が小さすぎると遺伝的に問題がある。県も100頭を目標としている」と疑問を呈した。しかしその意見は取り入れられることなく、市は’17年に一部の宮古馬の「保存除外」を決定した。ここでは「10歳以上の馬で、系統の行き渡った雄馬と、10年以上子供を産んでいない雌馬を天然記念物の指定から外し、それに対しては飼育料を払わない」と決定されたのだ。このままではさらに飼育者が苦しくなる。

 このことを知った坂田さんが宮古馬保存の担当部署である宮古市生涯学習振興課に確認した。

「担当者は『保存馬の場合は、保存会が管理するという意味。保存馬から外した馬は、保存会が管理するのをやめて希望者に払い下げるという意味です』と回答しました。絶滅が危惧され、むしろ改善策が必要なのになぜ保存から外すといった話になるのか理解に苦しみます。同じ天然記念物の在来種である木曽馬は約200頭、御崎馬も約100頭いますが、それを保存から除外するなどという話は聞いたこともありません」

 保存から外された馬は、どうなってしまうのか。A記者はこう危惧する。

「地元のリゾートホテルが、保存から外された馬を観光用に飼おうとしているようです。でも、天然記念物を一企業に渡してしまったら、経済的に回らなかった場合に行き場がなくなるなど、とても危険なのではないでしょうか。市当局は、とにかく財政負担になる“お荷物”の馬は早く滅んでほしいと思っているとしか思えません」

 生物多様性条約でも「家畜と家禽の絶滅」が問題にされ、多様性の保護が重視されている。国連食糧農業機関(FAO)の世界の動物の遺伝子資源に関するリポートによれば、世界には6500種類の家畜が存在するが、そのうちの20%は絶滅の危機に瀕しているという。

「国連では、持続可能な動物資源の管理を進めるために、管理の実施と資金について、長期的な関与の必要性や相当な追加財源を投入する必要性が強調されています。宮古馬の管理は、現状ではこのような世界の動向に逆行しています」(坂田さん)

 とはいえ、今は一部の飼育者に負担がかかっている状況。何とかいい方法はないものか……。

《健全に育てている一部の牧場では……!》

 健康に育てられたごく一部の宮古馬は「海乗馬」として観光にも活躍している。しかし、そのためにもまず宮古馬を保全し増やすことが最優先課題だ。健全な環境で放牧し、宮古馬を育てている牧場では、馬たちが幸せそうに遊ぶ姿を見ることができる。

取材・文/週刊SPA!編集部


※週刊SPA!12月11日発売号「宮古馬を虐待から救え」特集より


写真付き記事は日刊SPA!さんのwebニュースで↓
https://nikkan-spa.jp/1533678

宮古馬は保存に値しないのか

2018年12月16日 13時51分15秒 | 事件
なんとむごい話だろうか。沖縄県の天然記念物の指定を受けているにも関わらず、自由を奪われたあげく餌も与えられない宮古馬たちがいる。

ぬかるみのようになった自分たちの糞尿にまみれて飢えたり、怪我をして死んでいった十数頭の馬たちの存在がようやく明るみに出ることになった。まるで生き地獄。こんなひどい状況で生かされ、死んでいく馬は他に知らない!

世界のホースレスキューの動画を見てもここまでひどいものは見たこともない。宮古島の責任ある関係者の人たちは恥ずかしくないのだろうか。私は恥ずかしい。人間として恥ずかしい。あの、人を信じ切っている美しく無垢な瞳を持つ命たちをここまで裏切ることができるとは・・・。もう、人間を辞めているとしか思えないありさまだ。

12月14日の早朝、「めざましテレビ」で放映されたことからも、もはや小さな地域の問題ではなくなっていることがわかる。飼い主だけの問題ではなく、今回も市の行政が関わっている動物虐待の事件である。

愛護問題は公立施設のレベルが低い限り、民間も低いままになる。日本が遅れているのは真剣に変えようと国や自治体がしていないことも大きな原因だと思っている。だから、今回の事件はスルーすることはできない重大問題だ。



★宮古馬を初めて知る人のために
Wikipediaさんの宮古馬についてのページをどうぞ
https://ja.wikipedia.org/wiki/宮古馬