ただの偶然なのですか

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映画「ある愛の風景」の感想

2008年01月29日 | 映画
「その幸せに、自信はありますか。」

ないですよ~、自信なんて。
人生、何が起こるかわかりませんし…。

日常の幸せがある日突然崩れ、信じていた愛も揺さぶられる…。
私は男女間の愛はあまり信じていませんが、結婚して家族になったら、それは夫婦愛・家族愛に変わるんじゃないかと思っていました。
でも、この映画のように、家族愛・親子愛まで危うくなるほど精神的に困難な状況に直面したときに、それでも家族を愛して支えることができるのか自信はないです。

「愛している。何があろうと。」

変わらない「愛」があるとしたら、それは使命感みたいなものかしら・・・。
これが私の生きる道だと自分に言い聞かせながら、家族の重荷を一緒に背負う覚悟。それが「愛」という名の信念のような気もします。

監督は、スサンネ・ビア監督。デンマークの映画です。
先月も『アフター・ウェディング』を観ましたが、この監督の作品は静かにじっくりと人の心の奥を描き出します。
瞳のクローズアップを多用したり、繊細な映像や静かな演出は、空気というか息づかいまで伝わってくるようで、観ている私も同じ場所に居るようなリアルさが感じられます。
『アフター・ウェディング』のようなあり得ない話でも、すんなり感情移入できましたし、これからも注目していきたい監督です。

そして、この『ある愛の風景』はハリウッドでリメイクが進行中のようですが、この静かさと深い味わいは、ハリウッド的な演出ではどんな風に変わってしまうのでしょう…。













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