ただの偶然なのですか

私のお気に入りと日々の感想  

映画「グラン・トリノ」の感想

2009年04月30日 | 映画
私は、いつも怒っている。
いや、正確には「いつも」じゃない。
ときには穏やかな気持ちや安らぎを感じることもある。
でも、やはり怒りの感情は私の原動力だと言っても過言ではない。
家族に怒り、理不尽な事件や犯罪に怒り、神にも怒っている。
特にこの一ヶ月間は、大切な人の優しさが踏みにじられているのを見て、何も出来ない自分の無力さに、やるせなさが募るばかりです。
理屈や良識が通じない相手と、どう戦えばいいのでしょう。
私の言葉は想いはどこにも届かない。
だからといって、怒りの感情だけで物を言えば反感をかい、相手との間に溝を作るだけ。
暴力は暴力となって返ってきて、傷はより深くなるだけ。
大多数の善良な人々は暴力の前でただ怯え、なす術も持たず、弱い者、優しい者は踏みつけにされるしかないのでしょうか。
この映画を観れば、もしかしたら答えが見つかるかもしれないと思っていましたた。
でも、この映画に登場する神父の諭しは正論ですが絵空事にしか感じられませんでした。
そして、クリント・イーストウッドは、この映画で彼なりの答えを示したのかもしれません。
でも、あの方法では私は戦えません。
私には他にも守らなければならないものがあるからです。
それでも、クリント・イーストウッドのメッセージは私の心にガツンと届きました。
彼の存在感と内面から溢れる信念と気迫に圧倒されました。
理不尽な暴力を相手に真正面から戦いをいどみ、成すべきことを示したイーストウッドの良心に感服しました。
大切なものを守るためには戦わなければなりません。
イーストウッドが私たちに求めているのは、考え続けることなのでしょう。
暴力をふるう相手に対して暴力を使わずに、大切なものを守ることができるのでしょうか。
冷静になろう。状況を分析しよう。
考えよう。考えよう。考えよう。

くそっ…。



映画「スラムドッグ$ミリオネア」の感想

2009年04月23日 | 映画
あのクイズ番組は好きじゃないんですよね…。
もったいぶったような大げさな演出とか、間のとりかたが長すぎるところとか、4択で運まかせみたいなところとか…。
でも、知識を試すクイズ番組じゃなくてショーだと思って見れば乗れるんでしょうね。
この映画の脚色はミリオネア以上で、とてもドラマティックな作品です。
「クイズ$ミリオネア」が好きな方なら、この映画を観ても感動できるかもしれません。