平成20年産米の生産準備に入ったことと思います。
種籾の発注はずいぶん前に終わっています。
平成19年産米の相場は供給過剰状態で安値スタートでした。
平成19年10月終わりに政府の「米緊急対策」が出されました。
のど元過ぎればなんとかやらで忘れている場合も多いのではなかろうか。
34万トンもの政府買い上げと全農がえさ米として10万トンの買い上げ(うまく集まっていないようですが)を実施。
現物を隔離することによって相場の維持を狙ったのでありました。
しかしながら、
実態においては10月末では遅すぎた。
ほぼ年間の数量や価格を決めた後でありました。
その証拠に小売価格は上昇していません。
業務用関係も価格決定した後が大半であったと推測します。
米の価格決定方法が変わったのに先生方は分かっていない。
指標価格で買う会社などほとんどない。
あの価格を見て相場がある程度戻ったのではないかと錯覚している。
指標価格が上がると相場下落の補填が貰えないという矛盾も発生します。
米の生産団体や販売団体は「米の生産調整」に全力で協力する旨の確認をしています。
20年産の減反が実際どうなるか?
穀物の国際相場が高騰している中で国産の米は値下がりが続いています。
肥料などは軒並み値上げで生産コストは従来の作りでは上がるばかり。
小生は何度も云っていますが、
国内米問題は主に東日本の問題であると。
関東以北で米生産量の7割ほどを占めるからです。
農業で生計を立てている専業農家が先に参ってしまう。
おそらく減反は目標を達成出来ないでしょう。
なにもしなければ相場は更に下落。
政府米は限度いっぱいの100万トン在庫あるわけで、MA米など輸入の米もあります。
政府も在庫古くなるばかりだし政府米古米の売却をしなければならない。
20年産の作況が豊作あるいは不作によっても変わります。
主食以外の用途開発が制度を含めようやく推進されるようですが一年一作の米は時間が掛かります。
米作りの農業経営者。
肥料農薬販売、米集荷会社。
米販売の卸会社。
米販売会社。
それぞれに打つ手は変わります。
なにもしなければ大変な事態になることも十分予測されます。
米緊急対策第2弾・・・・
そうならなければよいと思っています。
今は嵐の前の静けさだと思う。
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市川 稔
まめ犬
市川 稔
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