個人の場合を想定しています。
借金(元金・利息)の返済
肥料農薬資材の支払い
生活費の支出
お金には色がついていませんので、どこに出てゆくか区分けが付きません。
JAの通帳が一般的ですから引き落としと振込みが一目ですね。
米の場合ですが、JAに米を出すとどのような精算になるのでしょう。
JAには販売したのではなく、
無条件の販売委託をしたのです。
販売委託だから販売価格は分かりません。
秋に「仮払い」があります。仮払いですから本払いではありません。
そこに経費というか支出もあります。保険などです。
翌年か翌々年に精算があります。
いったい幾らで販売できたか翌年か翌々年にならないと解らないのです。
利益が出ていない状態、いわゆる赤字の場合は生活費がないわけですね。
当座貸し越しの場合は通帳がマイナスになります。
当然、限度額があります。もちろん貸し出しですから利息を取られます。
ある地域では秋に出来る米に対してJAに出荷予約します。
それが6月であれば「前途金」として仮渡金の半額程度が支払われます。
もちろん、貸し出し金ですね。借入になっていれば利息が掛かります。
あたり前のことです。
金の出し入れを明確に記録しておく必要があります。
通常の会社では経理部門が日々整理、データ入力していますね。
そうしなければ、今月いくらお金があるのか、いくら使うことが出来るのかが把握できないからです。
資金繰りの心配なければそれは幸せなことです。
資金繰りをするには、
資金繰り表を作成する必要があります。
営業上の収入と支出。
支出は、現金仕入れや買掛金支払い、支払い経費(人件費・家賃・一般経費)、その他など。
収入は、現金売上金、売掛回収金など。
営業外は、
営業外支出は、借入金返済、支払い利息など。
営業外収入は、借入収入や増資などです。
営業収支でプラスかマイナスか?
季節変動もありますが、営業上で現金収支がプラスかマイナスかは大きな問題です。
簡単に言えば、これがキャッシュフロー経営です。
資金繰り表は農家経営では必ず必要なものだと思います。
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資金がまわらないといっても恐れることはありません。
問題は、資金不足の原因をキチンと掌握していない場合です。
運転資金が不足しているなら短期借入でまかなうことが必要でしょう。
長期の借入返済をまじめにやり続けることは無理を生じることがままあります。
生活資金がまったくないということになりかねません。
米産地めぐりというタイトルとは離れてしまいましたが、米作り生産者、農業経営者を話しをし、話しを聞きそんな想いを強く感じたのでした。
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市川 稔
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