市川稔の米(マイ)情報

官製マーケットに気をつけよ

おコメの世界の話しですが。



政治、役所、業界団体などの思惑があり。


日本のコメは、政治に振り回され、官僚が絵を描き、農業団体は補助金狙いというか。

昨今は、お金で需給調整出来ることを覚えてしまったようで(笑)


その典型が「エサ米」です。


エサに使うのだから、商品代は輸入穀物と同程度なので全然採算に合いません。

ほとんど、交付金が売上の代わりに収入になる。


H27年度、直接支払いだけで2,770億円という膨大な金額。


農水省 予算


3倍にしたら、飼料米関係だけで兆になる。


さすがにそうはいかないでしょう。


3倍の面積にしたら、10aあたりの交付金は下がるでしょう。


28年産の主食用米の相場について、自民党、農水、全農などと握りがあるとかないとか。

業界新聞に書かれています。

先物相場が値下がり。


自民党の公約では、平成37年産飼料米110万トン、コメの直接支払交付金(10a7500円)を平成29年産までで廃止。

だが、水田フル活用の予算(交付金)は責任を持って確保するとか。




この秋、低価格帯の裾もののコメは需給締まれば値上がりする。

上位米はあまり上げられず、下ものが上がる。


販売関係では、一番安い相場のコメから売れて行く。


業務米はそういう動き。


コメ販売会社は利益取るどころか赤字になる。


ふるさと納税返礼品が大量に都会に来ています。

2015年は日本全体で13000トン、東北だけで5000トン、返礼品のコメが出たそうだ。


その分、まるまる都会のコメは売れなくなっている。


これも間違いなく「官製マーケット」ですね。


飼料米にしても、返礼品のコメにしても、制度に乗っかっているわけありまして。



お金の切れ目が縁の切れ目。


に、なるので。


あてにしないようにしましょう。




コツコツと顧客開拓、新しい流通に挑戦し、顧客満足の追求ではなく、



顧客不満足の「不」を取り除く努力をして成果を上げた会社が生き残る。

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